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記事一覧

人と違わなくていい、ただやるべきことをやる。

人と違わなくていい、ただやるべきことをやる。

答えのない問いを追い続ける。「自分とは何か」「生きるとはどういうことか」など、考えてもわからない問いにずっと向かい続ける仏教に夢中なのは、自分の生き方と大きくリンクしていると思ったから。その考えはもちろん今でも変わっていないのだけれど、「自分」に向かう問いがちっぽけに見えてしまうほど大きく、動かしようのない思想があることをドキュメンタリー映画『うみやまあひだ』から学んだ。

伊勢神宮の森を切り口に

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私の発信は、「思考の補助線」でありたい

私の発信は、「思考の補助線」でありたい

先日、とある打ち合わせの際に「最所さんのnoteは思考の補助線のような存在ですね」と言っていただいた。
私の発信スタンスは、まさにこの一言に集約されるのかもしれない。

noteでもTwitterでもイベント登壇でも、何か公に言葉を発する際に心がけているのは、小林秀雄が書いたこの一節だ。

私の発信哲学は、「批評の神様」と呼ばれた小林秀雄の考え方をベースにかたちづくられているといっても過言ではない

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「つかれた」も「不機嫌」も、すべて言葉で説明する

「つかれた」も「不機嫌」も、すべて言葉で説明する

あちこちで仕事をしていると、「忙しいでしょう」「大変でしょう」とよく言われる。

大抵は真実がどうであれ「そんなことないですよ~!」と明るく答えるのだけど、まぁ時にはしんどいときもある。

特に親しい友人や自然体で付き合っている人たちの前では包み隠さず疲れているので、もはや「疲れてるねぇ」と質問系ではなく確定系で言われることも多い。

さらに私は疲れると口数が少なくなってわがままを言うタイプなので

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文章にまぐれあたりはないから

文章にまぐれあたりはないから

「どうして、できるのにやらないの」

いつもは温厚な先輩の声が、あきらかに張っていた。スチール机を挟んで座る私の足元の、つま先がこすれたパンプスが見える。夕方6時。もう帰りたいなと思ったときに呼び出された会議スペース。

先輩が言ってるのは、新入社員研修での私の行動のことだ。1か月で新規案件100万円分を受注すること。けして実現不可能な研修ではない。営業部隊なら、きっとどの会社でもある。

「足り

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「休暇に語学留学をプラスする」という欲張りで、けれど新しい人生の選択肢 #UK留学Challenge

「休暇に語学留学をプラスする」という欲張りで、けれど新しい人生の選択肢 #UK留学Challenge

2019年を通して、3カ国の語学留学へ行ってきた。期間はそれぞれ、1週間、2週間、3週間。合計1ヶ月半ほどだ。

感じたことも学んだことも色々あれど、強烈に感じたことは「みんな、想像していた以上に、身軽に語学留学に来ているなぁ……?」ということ。

もちろんこの感覚は、「私の気持ちと比べて」のものなのだけれど。

参考までに、「私の気持ち」を前提として書き出してみると、私は語学留学への憧れをすごく

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自分なりの考えは、1枚の紙とペンから生まれる

自分なりの考えは、1枚の紙とペンから生まれる

noteを始める前、私は自分の考えを伝えるのが苦手だった。苦手というよりは、そもそも自分の考えを持っていなかった。

本を読んだり誰かと話をして、「そうなんだ」と思っても、そこで思考停止してしまう。何だろう、あの感覚は。心では動いてほしいと思っている脳が、全く動かないのだ。

そんな私がnoteを始めてから、大きく成長したことがある。それが、普段の生活の中で敏感に何かを感じ、思い、考えられ

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「書く」を仕事にできる人は何が違うのか?

「書く」を仕事にできる人は何が違うのか?

「書く」を仕事にできる人とできない人。

両者はどこが違うのでしょう?

「書く」という作業は、日本人ならほとんどの人ができます。パソコンやスマホに文字を打ち込むことは誰だってできる。それなのに、お金になる人とならない人がいるのは、なぜなのでしょうか?

ぼく自身2018年に独立しましたが、おかげさまで「書く」仕事でご飯を食べることができています。

今回のnoteでは、自分を含め、まわりの「書く

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もやもやは置いといて、楽しいをふやしたい

もやもやは置いといて、楽しいをふやしたい

最近わたしのメンタルはあがったりさがったりで、ちょっとした人間関係のあれこれに心をぶっ刺されたりとか、まあ生きてりゃいろいろある。

一時的にはずうんとなったりして、もやもやをひとりで抱えきれずに夫にこぼし、冷静な夫から返ってくるまっとうで論理的な返答に「別に解決してなんて言ってない、ただ聞いてほしかったんだ」なんて、典型的な「話聞いて女」の回答をし、そんな自分にさらにイラッとして、ふて寝する。

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ライターは「情報」を「言葉」に変える仕事

ライターは「情報」を「言葉」に変える仕事

仕事で各都道府県の"ガイド記事"なるものを作っている。

いわゆるキュレーション記事。編集部内で記事の要素、構成を考え、ライターさんへ依頼。上がってきた原稿をチェックして公開している。複数のライターさんに類似した構成の記事を依頼して感じたのが、書いてもらった記事が「情報の羅列」なのか「紹介文」なのかで記事のクオリティが全然変わるということだ(改めて言うにはあまりにも当たり前のことかもしれないけれど

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「書くうえでやめてほしい2つのこと」をやめてみる

「書くうえでやめてほしい2つのこと」をやめてみる

スマホアプリの中には読んでよかった記事たちがあちこちに散らばっている。GW中にそれをひとつへ集約すべく、保存されている記事をもう1度読み直し、このまま保存しておきたいものなのか精査することにした。

読んだ当時はとても重要だと思ったものも、日が経つと「もう読み返さなくてもいいかな」と思うものに変わることがある。それは例えば、編集者になりたての時に必要だと思った、スマホユーザーに合う「書き方」の決ま

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目に映るすべてをインプットに変える技

なんだか釣りタイトルのようなものをつけてしまったけれど、至極まじめに書くので許してほしい。

・・・

パソコンで日記を書き始めたのは、大学時代にヨーロッパをひとり旅したことがきっかけだった。

はたちそこそこの娘がひとりで旅をすることに対し、両親は反対こそしなかったものの、やはり心配しているようだった。そこで毎日のように日記を書き、Dropboxで共有することにした。

旅のあいだは書きたいこと

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発信力を高めたいならSNS上に「人格」を生み出そう

発信力を高めたいならSNS上に「人格」を生み出そう

 最近、WEBでの情報発信を多めにしています。

 ツイッターだけでなくnoteでも思ったことや考えていることを伝えるようにしてから、フォロワーさんがよく反応してくれるようになった気がします。「いいね!」をしてくれたり、コメントをくださるようになったのです。

 それは、「竹村俊助」という「人格」がフォロワーさんのなかに生まれ始めてきたってことなのかなと想像します。発信すればするほど、ぼくの考え方

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ウェットな感性、ドライな感性

ウェットな感性、ドライな感性

受験生のころ、大量の小論文を読んだ。100か200か、数えきれないほど読んだはずなのに、もうほとんど思い出せない。

だけど1つだけ、いまだに妙に心に引っかかって忘れられない文章がある。シェイクスピア研究で有名な中野好夫による、「多すぎる自己没入型」という文章だ。

原典を探したけれどもどうやら古すぎるようで見つけられず、私の記憶と抜粋になることをお許しいただきたい。こんな話である。

・・・

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表現力より、さらけ出し力?

文章で特に感じること。表現力はもちろん大事だけど、それ以前の問題として「さらけ出す」力ってかなり大事だよなと、このところ特に思う。

「さらけ出す」の意味は色々あって、必ずしも「私生活を暴露するすべき」だなんて言いたいわけじゃない。

私の思う「さらけ出し力」の一つ目は、「心のうちで自分がリアルに思ってることを言葉にすること」。ふだんから人に合わせるように話をしていると、これが案外むずかしい。

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