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「休暇に語学留学をプラスする」という欲張りで、けれど新しい人生の選択肢 #UK留学Challenge

2019年を通して、3カ国の語学留学へ行ってきた。期間はそれぞれ、1週間、2週間、3週間。合計1ヶ月半ほどだ。

感じたことも学んだことも色々あれど、強烈に感じたことは「みんな、想像していた以上に、身軽に語学留学に来ているなぁ……?」ということ。

もちろんこの感覚は、「私の気持ちと比べて」のものなのだけれど。

参考までに、「私の気持ち」を前提として書き出してみると、私は語学留学への憧れをすごく持っている人間だった。

大学を卒業して、「ふつうに就職」をして、一般企業2社とベンチャー1社で会社員として約9年ほど働いた。

後半は株式会社Waseiという、今でも愛している社員数名(具体的にいえば最大5名)の小さな会社で働かせてもらっていた。

仕事内容としては、『灯台もと暮らし』というメディアを作ったり、ライター・カメラマンとしてコンテンツ作りに携わったり、オンラインコミュニティ運営、冊子作り、雑誌の編集部、などなど。

取材が基本的に発生する業務なので、出張で長く家を空けたり、東京にいても会社には行かずに自宅勤務、なんならそのうち「会社の住所」自体がなくなって(社員がみんな不在がち)、私も家を解約して(そもそも旅が大好き)、もはや「拠点がどこにもございません」みたいな状態になりつつも、仕事を続けてみたりしていた。

何度振り返っても、あの期間は、人生でとても忙しく、時に辛く、けれど刺激にあふれて毎日楽しい、間違いなく幸せな日々だった。

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けど、そういえば「長期休暇」というものとは無縁だったな、とふと思う。

働き方がどんなに自由になっても、「長い時間のお休み」はもらい難いものである。もしかしたらWaseiは、1ヶ月とか数ヶ月とか、「休みがほしいのです」といえば、取り方を一緒に考えてくれたかもしれない。

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けれど、私はやらなかった。勤務期間中に、二度ほど世界一周の旅に出ていたけれど、その間もずうっとひとり、海外で仕事をし続ける道を選択した。

否、むしろ喜んでそれをやりたがった。だって、「休む」なんて、考えもしなかったからだ。

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なんだか、怖かったのだ。何が? って、その時は意識もしていなかった。でも今考えれば、きっと私は「キャリアを止めることが怖かった」んだろうなと思う。

だって私は、もう18歳とか21歳の大学生じゃない。26歳の社会人数年目の20代でもない。ワーホリビザも取れない。30代の、ほんとうにちゃんとした大人の年で、休むだなんて、そんな、そんな。

仕事をしていない間の収入源は? たとえ貯金があったとしても、じゃあそれを使い果たしたら? 長い休みで「キャリアを止めた後に」、30代の私が帰ってくる場所は、この日本のどこにあるというのだろう?

ふむ、ふむ……。今ならなんとなく想像できる。言語化も意識化もしていなかったかもしれないが、無意識下でそう考えていたことは否めない。

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でも、2019年に曲がりなりにも、「旅」ではなく「語学留学」という形で、海外に短期滞在する時間を作って、肌で感じたことがあるのだ。

それが、「みんな、もしかしてもっと身軽に語学留学に来ている……?」ということ。

もちろん、頑張ってお金を貯めて来た人もいれば、奨学金、両親から借金をして、仕事の事情など切羽詰まった背景があって、必死に英語を勉強しに来ている人もたくさんいる。

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でも、マインドとして。

「海のそばで暮らしたくて」
「英語をブラッシュアップしながら、将来のことを考えたくて」
「昔からの、夢だったから」
「ひと仕事終えたので、自分に休憩をあげるために」
「外国で暮らす体験をしながら、数カ国留学したい」
「心と身体を休めながら、自分を磨く」

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会社を辞めて来た人ももちろんいれば、転職の合間にちょっぴり。バケーションに追加の形で。学生で休みを海のそばで過ごしたいけど、両親の手前「遊びに行く」というのは憚られるから「平日毎日、午前中だけ語学留学」して、午後と週末はずっと遊ぶ、という人。

親子で一緒に旅行を兼ねて、40代の夫婦で共に、昔からの夢で、と60代で子どもと孫を自国に置いて単身渡航してきた人。

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んっと、んっと。多分私は、ちょっと今まで堅く考えすぎていたのだと思う。もう少し柔らかに、ニュートラルに。「行きたかったら、行けばいい」。「戻る場所」を計画しても、語学留学した先で、新しい夢に出会うかもしれないじゃない。

そう言っても、やっぱり怖い(笑)。挑戦と無謀は違うと、私は思ってしまう派だから。飛び出すのは、その一歩がたとえ小さなものだったとしても、「変える」ことは本当に勇気が必要で。

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だから、と思ったのだ。3カ国の語学留学の経験を経た今だから、フラットに心から思えること。

「まずは1週間とか、お試ししてみればよかったのね」。たとえば働きながら、無理のない範囲の休暇のついでに、語学留学という夢を叶えてゆく道。

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休暇の旅行だって、どのみち航空券と宿泊手配は絶対する。それに加えて、1週間の語学留学の手続きをするだけで。

午前コース、午後イチ授業までコース、夕暮れまでたっぷり通うコース。もちろん、学びたい目的や、英語力によって「最適解」はきっと存在するだろうけれど、正直「最初の1回目の留学」で、それらの正解が引けるかと問われると、私は怪しい気がしてる。

やってみて、トライをしてみて、初めてそこで得られる「実感」「学び」が確実にある。

少しお金は余分にかかるかもしれないけれど、1週間の休暇を同じく海外で過ごすなら。「+α」の語学留学に、気軽に「トライ」する選択もあっていい。

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1週間語学学校に通うための予算は、セブなら2.5〜3.5万円、マルタなら4〜5万円、スコットランドなら6〜7万円くらい(授業はそれぞれスタンダートコースを想定、航空券・滞在費別)。普段の旅行に、数万円のプラスオン

悪くない。悪くないと、私は思う。ひとりで街をぶらぶらして、ウィンドーショッピングをして、ランチを食べる、その合間に。朝早起きして、8時に学校へ行って、英語のクラスを午前中に2コマ受講、午後はフリー。

そんな休暇や旅のスタイルが、成り立つと実感したら、ちょっぴり人生がまた楽しくなる。

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語学留学のいいところは、英語力のチェックはもちろん、次の目標ができたり、自分に足りない「補強ポイント」が浮き彫りになるところ。そして何より、「英語を学びたい」と同じように考えている世界各国の生徒と友だちになれること、先生や学校のスタッフを含めて、実際に「その場所で暮らしている人」と深く話ができること。

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そうして「暮らすように旅をして」、「1ヶ月滞在したい」とか「語学留学に本腰を入れたい」とかってそれでも考えるようなら、もう一度行き先や学校の特色を鑑みて、その時の自分に最適な解を見つけ出してゆく。

遠回りなように見えて、それが近道になる場合もあるのかも、と。

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私の場合は、3ヶ国留学してみて、自分の本音が浮き彫りになった。たとえば、英語を勉強し始めたい動機は「人生で放っておいた英語を話せるようになる、という目標に向き合いたい」「あわよくば仕事で活かせるようになりたい」だったけれど。

それらは確実に本音だったが、本当のほんとうは、「海外にビジネスの拠点を作りたい」「英語以外の言語も操れるようになりたい。でも、その入口として英語をやりたい」だったみたいで。

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スペイン語、話せるようになりたい。英語は本当に世界では「当たり前」だから、ベースとして勉強は続けたいけど。私はスペイン語圏が大好きで。あのひとたちと、もっと話をしたい、のだ。

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えっと、何の話だったっけな。もっと、語学留学が身近な選択肢になったらいいのに、と思った話。大それた長期留学ではなくて、夢の手触りを感じに行くための、人生の短い一瞬。けれどきっとかけがえのない気付きになり得そうな。

私の留学をサポートしてくれているスクールウィズさんでは、じつは申込者の7割近くが社会人の方らしい。そんな世界が、もっと広がっていったらいいなと思っている。

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