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#料理

オイルが料理の国籍を決める

オイルが料理の国籍を決める

一発でがらりと料理の雰囲気を変えるものがあります。それが、オイルです。通常のおうちにあるのは、サラダオイル、ごま油、オリーブオイル、バター、このぐらいで十分かなと思います。なたね油、こめ油、ココナッツオイルなどを使っている人もいるかもしれません。

オイルは、料理のベースになるもの。加熱するスタート時点で使うので、ここで料理の方向性が定まります。オリーブオイルやバターなら洋風に、ごま油なら和風か中

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味つけ上手な人は、たぶんこうしてる

味つけ上手な人は、たぶんこうしてる

味つけを難しく感じるのは、味とは別の要素が目に入ってくるからです。純粋な調味料のほかに、香りをつけるスパイスや風味をつける食品が味つけグループに入ってきて複雑に見えちゃうんですよね。

でも、私たちが感じる味ってそれほど多くないんです。レシピを見ないでちゃっちゃと料理を作れる人は、ひとつひとつの配合を覚えるのではなく、味つけの骨組みをとらえています。

私は5つの基本調味料で味を考えますが、これを

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料理上手は、聞き上手

料理上手は、聞き上手

「どうやったら、スープだけでそんなにたくさんの組み合わせを思いつくんですか?」という質問をよく受けます。あまりに聞かれるので、たとえば、旬のもの同士、種が同じ野菜は相性いいですよ、クセや香りが強い野菜は1種類にとどめて、などと答えていたのですが、よくよく考えると食材の組み合わせの前にしていたことがありました。

それは、一種類の食材をしっかりと味わって、その声を聞くこと。

なんだか魔法使いみたい

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レシピから自由になる為のレシピ。その4 「レシピ本を読み解く。」

レシピから自由になる為のレシピ。その4 「レシピ本を読み解く。」

明けましておめでとうございます!
年末の30日に書いた「レシピから自由になる為のレシピ、その3、料理は慣れ。」がnote編集部のお気に入りマガジンに掲載されました!皆様に知っていただく機会を与えてくれた事を感謝いたします。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

レシピの行間に学ぶ。今回は七ヶ条から少し離れて、料理本をどう読み解くかをお伝えしてみようと思います。料理がわかってくるとレシピは参考やアイデ

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現代のフランス料理『分子ガストロノミーはもう時代遅れ?その先の世界』 #2

現代のフランス料理『分子ガストロノミーはもう時代遅れ?その先の世界』 #2

はじめに今では、エスコフィエが見直されたり新解釈されることが増えてきました。それと並行するように『分子ガストロノミー』の技術が末端まで伝わるようになり、興味を持たれるようになっています。

エスコフィエの新解釈 

いろいろな料理文化がSNSの影響によって、急激に発達しており料理の新時代が幕あけされようとしている時代に突入しようとしているのです。

歴史背景を振り返る

2002年 世界ベストレス

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味覚表現一覧(食べ物の味を伝える147の言葉)

味覚表現一覧(食べ物の味を伝える147の言葉)

私は「フォーチュンボックス」などを通じて販売する商品を探すために、年間150社ほどの食品メーカーさんと商談し、250種類以上(味のバリエーションを入れるともっと増えます)の食品を試食しています。
※「フォーチュンボックス」に入っているのは食品ばかりではありません

味の感想を求められたときに的確に表現できずに困ったりしたことがあったり、食品の評価として味などを記録するためのボキャブラリーが貧困であ

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フレンチシェフがお勧めする~絶対に覚えておくべき調味料・食材~○○種類以上!!

フレンチシェフがお勧めする~絶対に覚えておくべき調味料・食材~○○種類以上!!

有難いことに多くの質問を頂くことが増えました。ここでよくある質問の答えが見られるように、またほかの人にも参考になる事があるかと思いますので、シェアさせていただきます。

フランス料理は、家庭ではあまり使わない食材を使うことが多く、どの商品がいいのか分からないとの質問をいただくことがあります。これについて、ざっくりと纏めてみました

フランス料理をやるうえで、揃えるべき道具などの紹介は上記の記事で紹

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絵を描くように〜ワンプレートの盛り方〜

絵を描くように〜ワンプレートの盛り方〜

おうちごはんやカフェごはんの定番、ワンプレート。お皿をキャンバスにして絵を描くように家にあるおかずを盛ってみたら、あら、かわいい。

ぱぱっとおかずを盛るだけでなんだか華やかになりますよね。ちょっとずつ作り置きのおかずが残ってしまったり、使いかけの野菜がちまちまとある時にワンプレートを作ることをおすすめします!

我が家では晩御飯に野菜のおかずたっぷりなワンプレートを作ってみました。(我が家は晩酌

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滋味深い地味飯の会。

滋味深い地味飯の会。

ある日、野菜好きな友達から
『かぼちゃの煮方を教えて!』
ってメッセージがきた。

作りいくー!

玄米も炊こう!

食べたいって人いるし呼ぼう!

ちゃんと料理してイベントに!

ってゆる〜くイベントとしました。

参加者は「食べたい!」って言ってくれた友人や知り合いと、こーゆーの好きそうな人。

料理のメインは、かぼちゃと玄米。
それと季節の野菜達。

素材の味を生かした。
地味

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2019年 料理コンクールの募集について

2019年 料理コンクールの募集について

■はじめに

2019年いよいよ4月に入ります。こういった新年度になりますと一気に料理コンクールの募集が始まります。今回は若手からシニアまで出場可能な西洋料理のプロのコンクールについてお伝えしていきます。また同時に、高等専門学校から出場できる大会についてもお話ししていきます。

■ サンペレグリノ ヤングシェフ

http://www.lsvextranet.it/youngchef2020/ru

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最低限の手数でけっこう幸せになれる自炊の方法5つ

最低限の手数でけっこう幸せになれる自炊の方法5つ

お知らせです!こちらのnoteをベースに大幅に加筆し、レシピも50個掲載した本が2020年12月に発売されます。ぜひ覗いてみてください!

このnoteはこんな人向けです。

・料理の経験が少なく、やってみたい気持ちはあるけれど何から手を付けていいのかわからない
・仕事が忙しく家に帰っても作る時間や気力がない
・でもコンビニ飯やファストフードは飽きた
・調味料や調理器具はなるべく買

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“LOBBY”を徹底解剖! 飲食業素人でバーを開いた彼らが好きな仕事で生きるために考えていること。

“LOBBY”を徹底解剖! 飲食業素人でバーを開いた彼らが好きな仕事で生きるために考えていること。

『料理通信』2020年1月号の特集は「理想の働き方を叶える店づくり 21の事例」。好きな仕事を続ける21人の店づくりにフィーチャーした企画です。

特集内でどうしても取材したいお店がありました。東京・池尻大橋「LOBBY」。きっかけは、オーナーの井澤卓さんが書いたこのnoteです。

『料理通信』には「小さくて強い店は、どう作る?」という店づくり特集があり、2009年の第1弾からこれまでに第8弾ま

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