週末のピスタチオ

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記事一覧

「なつかしすぎるゲームたち」

今さらながら、初代ポケモンがマイブームである。 きっかけはYouTube。俳優の大和田伸也氏のオフィシャルチャンネルで初代ポケットモンスター(赤)のゲーム実況動画が配…

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「私的演劇日記10」

前回の演劇日記から、気づけば半年以上空いてしまった。 すでに記憶にない方のほうが多いと思うが、一応のけじめということで、おそらくは最後の演劇日記として、備忘録程…

「刺激を受けたコラボセッションの話」

オンラインイベントに参加した。 「コンパッションを考える若者の会×政経百科 コラボ企画 オンライン対話セッション」 宮城県多賀城市で看護師として働く伊藤明日香氏と…

「(古畑フリーク)だからこそわかる?『古畑任三郎』逆神回!」

『古畑任三郎』の再放送が大好評である。古畑はこれまでにも何度となく再放送されてきたが、今回はファーストシーズンの初回から一挙放送されているということで、これまで…

「どうにもゾワゾワする言葉」

おかげさまで、Webライターとしての依頼も増えてきた。例によって「どうしても気になる言葉」が溜まってきたので、備忘録を兼ねて書き留めておきたい。 深掘る おそらく…

「オワコン化するレジェンドたち」

ついに、というべきか。 「きらきらアフロ」が9月いっぱいで終了することが発表された。 私自身、「きらきらアフロ」は初回から見ているわけではなく、最近になって気が…

「この声が届いたら」

「この空を飛べたら」という名曲がある。作詞・作曲、中島みゆき。自由へのはかない渇望を歌った1曲だが、私の場合、「この声が届いたら」とジレンマにかられるシチュエー…

「『古畑任三郎』再放送に思うこと」

ここのところ、毎日「古畑漬け」である。 『古畑任三郎』初回放送からちょうど30年ということで、ファーストシーズンから2006年の『古畑任三郎ファイナルSP』まで地上波で…

「歌姫を待ちわびて」

中森明菜が騒がしい。 正確に言えば中森明菜そのものではなく、その周辺が何やら「中森明菜待望論」で盛り上がっている、という話なのだが、とにもかくにも、ここ数カ月の…

「社会はヤクザでまわってる」

山川光彦著「令和の山口組」読了。昭和の時代に隆盛をきわめ、現在もなお威光を放つ山口組の現状と問題点について研究者の立場から書き尽くした1冊。 徹底した現状分析は…

「障害者の(クローズ)問題」

Webライター歴、16年。まがりなりにも社会人として働き対価を得る、という経験をする中で、常日頃から考えることがある。 「職場でのクローズ問題」 ここでいうクローズ…

「森田一義にとって(タモリ)は何だったのか?」

太田省一著「『笑っていいとも!』とその時代」読了。お昼の伝説的バラエティ「笑っていいとも!」を軸に、50年以上に及ぶタモリの芸能人生と彼を取り巻く時代背景を切り取…

「新たな居場所を見つけつつある話」

先日、Xでライターの募集案件を何となく検索してみたところ、興味深い団体を見つけた。 「政経百科」 10代~20代の若者を中心に、国内外の政治経済関連のトピックについ…

「この社会の片隅で」

「ハートフルワールド」をネットフリックスで見た。河川敷のホームレスや外国人労働者、風俗嬢、高級クラブのホステスまで、社会の片隅でひっそりと(しかし懸命に)生きる…

「明るいひきこもり生活」

6月からついに、FF14デビューしてしまった。 厳密に言えばこれまでにもFF14はPS4でプレイしていたのだが、30万のノートPCを思いきって購入したということで、PC版でも遊ん…

「キレイゴト抜きの遺伝学」

安藤寿康(じゅこう)著「教育は遺伝に勝てるか?」読了。遺伝学のスペシャリストの観点から、「才能は遺伝か、努力か」という永遠のテーマにこたえを出した1冊。 中学校…

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「なつかしすぎるゲームたち」

「なつかしすぎるゲームたち」

今さらながら、初代ポケモンがマイブームである。

きっかけはYouTube。俳優の大和田伸也氏のオフィシャルチャンネルで初代ポケットモンスター(赤)のゲーム実況動画が配信されており、ヒマつぶしに覗いてみたところ思わずハマってしまったのだ。

大和田氏のチャンネルではこれまでにスカーレット・バイオレットなど、ポケモンの歴代シリーズをプレイしており、今回はいよいよ原点に立ち返ってみよう、ということらし

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「私的演劇日記10」

「私的演劇日記10」

前回の演劇日記から、気づけば半年以上空いてしまった。

すでに記憶にない方のほうが多いと思うが、一応のけじめということで、おそらくは最後の演劇日記として、備忘録程度に綴っておこうと思う。

結論から言うと、現在はまったく演劇というものに携わっていない。2023年1月から横浜市の劇団「虹の素」に脚本家見習いとして在籍していたが、諸事情により同年11月をもって解散。それ以降、いくつかの劇団に脚本家とし

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「刺激を受けたコラボセッションの話」

「刺激を受けたコラボセッションの話」

オンラインイベントに参加した。

「コンパッションを考える若者の会×政経百科 コラボ企画 オンライン対話セッション」

宮城県多賀城市で看護師として働く伊藤明日香氏と「政経百科」との初のコラボイベント。「政経百科」のオンライン座談会にはこの6月から参加しており、編集長のほうからコラボイベントについて案内があったため、思いきって参加してみることにした。

「コンパッションを考える若者の会」は宮城県を

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「(古畑フリーク)だからこそわかる?『古畑任三郎』逆神回!」

「(古畑フリーク)だからこそわかる?『古畑任三郎』逆神回!」

『古畑任三郎』の再放送が大好評である。古畑はこれまでにも何度となく再放送されてきたが、今回はファーストシーズンの初回から一挙放送されているということで、これまで以上に注目度が高いのではないだろうか。

何を隠そう、私は小学生で初めて『古畑任三郎』に触れ、その斬新さと圧倒的な面白さに衝撃を受け、再放送を含めてすべてのエピソードをチェックしてきたほどの(古畑フリーク)である。『古畑任三郎』は現在もなお

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「どうにもゾワゾワする言葉」

「どうにもゾワゾワする言葉」

おかげさまで、Webライターとしての依頼も増えてきた。例によって「どうしても気になる言葉」が溜まってきたので、備忘録を兼ねて書き留めておきたい。

深掘る

おそらくは「深掘りする」の派生だと思うが、まだまだ一般的ではない。そもそも、響きとして何となく下品である。だいたい、「深掘りする」も「深く掘り下げる」の省略形なのだから、それをさらに短縮してどうしようというのか。

日常語としても、書き言葉と

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「オワコン化するレジェンドたち」

「オワコン化するレジェンドたち」

ついに、というべきか。

「きらきらアフロ」が9月いっぱいで終了することが発表された。

私自身、「きらきらアフロ」は初回から見ているわけではなく、最近になって気が向いた時にレコーダーのタイムシフト再生でちらっと覗き見する程度だったのだが、「笑っていいとも!」然り、25年以上続く長寿番組が幕を下ろすというのは、テレビフリークとして感慨深いものがある。

ここのところ、「レジェンド芸人のオワコン化」

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「この声が届いたら」

「この声が届いたら」

「この空を飛べたら」という名曲がある。作詞・作曲、中島みゆき。自由へのはかない渇望を歌った1曲だが、私の場合、「この声が届いたら」とジレンマにかられるシチュエーションがわりと多い。

私には脳性麻痺にともなう重度の言語障害があり、発話によって自分の意思を直接伝えることは基本的にはできない。普段のコミュニケーションにはPCやスマホの文字入力、あるいはアナログの五十音表を使っている。

しかしながら、

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「『古畑任三郎』再放送に思うこと」

「『古畑任三郎』再放送に思うこと」

ここのところ、毎日「古畑漬け」である。

『古畑任三郎』初回放送からちょうど30年ということで、ファーストシーズンから2006年の『古畑任三郎ファイナルSP』まで地上波で一挙放送される。私のような自他ともに認める「古畑フリーク」にとってはまさに、待ちに待ったスペシャル企画である。

しかし……古畑の再放送を見る度に、ほんの少しだけ心がざわつくのだ。

『古畑任三郎』が地上波で再放送される場合、オリ

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「歌姫を待ちわびて」

「歌姫を待ちわびて」

中森明菜が騒がしい。

正確に言えば中森明菜そのものではなく、その周辺が何やら「中森明菜待望論」で盛り上がっている、という話なのだが、とにもかくにも、ここ数カ月の週刊誌は中森明菜復活論で持ちきりである。

私も最初のうちはたかだか週刊誌ネタだろうと冷めた目で見ていたのだが、地上波のワイドショーでも度々取り上げられるようになるとあながち無視もできなくなった。

中森明菜本人としても公式YouTube

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「社会はヤクザでまわってる」

「社会はヤクザでまわってる」

山川光彦著「令和の山口組」読了。昭和の時代に隆盛をきわめ、現在もなお威光を放つ山口組の現状と問題点について研究者の立場から書き尽くした1冊。

徹底した現状分析はもちろんのこと、神戸芸能社、ひいては江戸時代までさかのぼり、山口組の起源まで詳しく掘り下げている点が興味深い。きわめて個人的な話になるが、幼い頃から父親が家でよく「仁義なき戦い」シリーズを観ていたため、暴力団や任侠の世界は何となく知ってい

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「障害者の(クローズ)問題」

「障害者の(クローズ)問題」

Webライター歴、16年。まがりなりにも社会人として働き対価を得る、という経験をする中で、常日頃から考えることがある。

「職場でのクローズ問題」

ここでいうクローズとは、障害者が自身のハンディキャップを企業側に公表せず勤務すること。なお、ハンディキャップをあらかじめ伝えた状態で入職することをオープンという。

クローズ・オープン問題は以前より議論されてきたが、実に根深い。一般企業で働くうえでは

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「森田一義にとって(タモリ)は何だったのか?」

「森田一義にとって(タモリ)は何だったのか?」

太田省一著「『笑っていいとも!』とその時代」読了。お昼の伝説的バラエティ「笑っていいとも!」を軸に、50年以上に及ぶタモリの芸能人生と彼を取り巻く時代背景を切り取った芸能ルポルタージュ。

私にとってタモリは、「すでにそこにいる存在」だった。「笑っていいとも!」は「学校が休みの日に見られるレアな番組」だったし、「世にも奇妙な物語」で見せるストーリーテラーの顔からは大人の狂気と少しの色気を感じていた

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「新たな居場所を見つけつつある話」

「新たな居場所を見つけつつある話」

先日、Xでライターの募集案件を何となく検索してみたところ、興味深い団体を見つけた。

「政経百科」

10代~20代の若者を中心に、国内外の政治経済関連のトピックについて記事の形で発信したり、議論を交わしたりする団体らしい。ライター募集というキーワードで検索に引っかかったが、オンラインでの座談会も定期的に開いているとのことだった。

早速、団体の公式LINEに登録。すぐに直近の定例会の案内が届いた

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「この社会の片隅で」

「この社会の片隅で」

「ハートフルワールド」をネットフリックスで見た。河川敷のホームレスや外国人労働者、風俗嬢、高級クラブのホステスまで、社会の片隅でひっそりと(しかし懸命に)生きる市井の人々の人生を記録した、CBCテレビ制作のドキュメンタリー。

ホームレスや風俗嬢など、毎回1つのテーマに沿ってドキュメンタリーは進んでいく。東海地方で放送されるテレビ番組ということで名古屋・岐阜あたりが取材のメインだが、多摩川で暮らす

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「明るいひきこもり生活」

「明るいひきこもり生活」

6月からついに、FF14デビューしてしまった。

厳密に言えばこれまでにもFF14はPS4でプレイしていたのだが、30万のノートPCを思いきって購入したということで、PC版でも遊んでみることにしたのである。

ノートPCでFF14がプレイ可能かどうかについては、購入前に店頭ですでに確認済み(店員がわざわざその場でベンチマークプログラムをインストールしてくれた)。

購入後、自宅でも念のためベンチマ

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「キレイゴト抜きの遺伝学」

「キレイゴト抜きの遺伝学」

安藤寿康(じゅこう)著「教育は遺伝に勝てるか?」読了。遺伝学のスペシャリストの観点から、「才能は遺伝か、努力か」という永遠のテーマにこたえを出した1冊。

中学校の理科でおなじみの「メンデルの法則」を下敷きに、遺伝の基本的な仕組みや遺伝子が及ぼす影響の割合について解説が進んでいく。高度で専門的な内容ながら、小中学生レベルの知識を前提として解説が進められるため、理系オンチの私でもそれなりに理解できた

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