記事一覧
「この声が届いたら」
「この空を飛べたら」という名曲がある。作詞・作曲、中島みゆき。自由へのはかない渇望を歌った1曲だが、私の場合、「この声が届いたら」とジレンマにかられるシチュエーションがわりと多い。
私には脳性麻痺にともなう重度の言語障害があり、発話によって自分の意思を直接伝えることは基本的にはできない。普段のコミュニケーションにはPCやスマホの文字入力、あるいはアナログの五十音表を使っている。
しかしながら、
「『古畑任三郎』再放送に思うこと」
ここのところ、毎日「古畑漬け」である。
『古畑任三郎』初回放送からちょうど30年ということで、ファーストシーズンから2006年の『古畑任三郎ファイナルSP』まで地上波で一挙放送される。私のような自他ともに認める「古畑フリーク」にとってはまさに、待ちに待ったスペシャル企画である。
しかし……古畑の再放送を見る度に、ほんの少しだけ心がざわつくのだ。
『古畑任三郎』が地上波で再放送される場合、オリ
「歌姫を待ちわびて」
中森明菜が騒がしい。
正確に言えば中森明菜そのものではなく、その周辺が何やら「中森明菜待望論」で盛り上がっている、という話なのだが、とにもかくにも、ここ数カ月の週刊誌は中森明菜復活論で持ちきりである。
私も最初のうちはたかだか週刊誌ネタだろうと冷めた目で見ていたのだが、地上波のワイドショーでも度々取り上げられるようになるとあながち無視もできなくなった。
中森明菜本人としても公式YouTube
「障害者の(クローズ)問題」
Webライター歴、16年。まがりなりにも社会人として働き対価を得る、という経験をする中で、常日頃から考えることがある。
「職場でのクローズ問題」
ここでいうクローズとは、障害者が自身のハンディキャップを企業側に公表せず勤務すること。なお、ハンディキャップをあらかじめ伝えた状態で入職することをオープンという。
クローズ・オープン問題は以前より議論されてきたが、実に根深い。一般企業で働くうえでは
「明るいひきこもり生活」
6月からついに、FF14デビューしてしまった。
厳密に言えばこれまでにもFF14はPS4でプレイしていたのだが、30万のノートPCを思いきって購入したということで、PC版でも遊んでみることにしたのである。
ノートPCでFF14がプレイ可能かどうかについては、購入前に店頭ですでに確認済み(店員がわざわざその場でベンチマークプログラムをインストールしてくれた)。
購入後、自宅でも念のためベンチマ
「ジェンダーって何だ」
シェアハウスに入居してから、漫画をよく読むようになった。王道の「週刊少年ジャンプ」から始まりマガジン、サンデーと、今では主要なコミック雑誌をほとんど読んでいる。
どの作品もそれぞれに刺激とオリジナリティがあり、読んでいて惹き込まれるのだが、漫画を読んでいて時々、ふっと心がざわつく瞬間がある。
「ジェンダーって何だ」
漫画(あるいはコミック)を読んでいると、そんな疑問が浮かぶ。書店のコミックコ