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「私的演劇日記10」

前回の演劇日記から、気づけば半年以上空いてしまった。

すでに記憶にない方のほうが多いと思うが、一応のけじめということで、おそらくは最後の演劇日記として、備忘録程度に綴っておこうと思う。

結論から言うと、現在はまったく演劇というものに携わっていない。2023年1月から横浜市の劇団「虹の素」に脚本家見習いとして在籍していたが、諸事情により同年11月をもって解散。それ以降、いくつかの劇団に脚本家としてアプローチし、面談まで進んだところもあるのだが、こちらのスケジュールが合わず、結局は短期間での退団、ということになってしまった。

未練がまったくないといえば嘘になる。学生時代から演劇は好きだったし、ライターになってからも時間を見つけては趣味程度の脚本を書き溜めていた。幸運にも、そのうちの何本かは舞台化され、劇場で上演された。練馬を拠点とする劇団だったが、それも今はコロナの影響で解散してしまった。

脚本を書く時間がないわけではない。書きたいアイディアもいくつかは脳内にストックしている。

ただ、肝心の気力がないのだ。ライターとして「お金につながる文章の書き方」をなまじ知ってしまったがゆえに、それ以外の執筆にエネルギーを振り向ける気力がどうしても湧かないのである。

「脚本家になれるかもしれない」という一心で毎日飽きもせず、つまらない脚本を書きつづけていた学生時代がなつかしい。

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