「新たな居場所を見つけつつある話」
先日、Xでライターの募集案件を何となく検索してみたところ、興味深い団体を見つけた。
「政経百科」
10代~20代の若者を中心に、国内外の政治経済関連のトピックについて記事の形で発信したり、議論を交わしたりする団体らしい。ライター募集というキーワードで検索に引っかかったが、オンラインでの座談会も定期的に開いているとのことだった。
早速、団体の公式LINEに登録。すぐに直近の定例会の案内が届いたので、思いきって参加してみることに。オンラインだがZoomであればチャット機能を使ってメンバーとコミュニケーションが取れるため、言語障害のある私でも会話を楽しむことができる。
緊張の座談会。毎週1つのテーマを決め、その日に集まったメンバーが思い思いに意見や見識を言い合う、というスタイルのようだった。ホスト役を務める「政経百科」編集長(?)とはライター応募の面談の際にZoomで顔を合わせていたが、それ以外のメンバーとは当然、初対面である。
団体そのものが「若者の政治参加を訴えかけよう!」という理念をコンセプトとして掲げているため、座談会の参加者も大学生~大学院生と年齢層が非常に若い。編集長でさえ私より10歳以上は年下だ。
さすがに場違い感があったものの、ざっくばらんな雰囲気の中で議論は進み、私もチャットを通してのびのびと意見を伝えることができた。その日のテーマが「LGBTQ+と人権」で、私自身もライターとしてリサーチを進めている分野だったため、知識や情報のストックが多少なりとも残っていたのも大きい。チャット入力のタイムラグをカバーするため、編集長が私の発言順が最後になるように配慮してくれたのが嬉しかった。
年代の違う人たちと気軽な雰囲気で、それでいて少しは真面目に意見を交わし合う……大げさに言えば、これこそが私がずっと求めていた「居場所」なのかもしれない。オンラインであれば、チャット機能さえ使えれば言語障害というハンディを気にせず、思いの丈を100%伝えることができる。
これまでにもメールや掲示板を利用した議論サークルにはいくつか参加してきたが、やはり、オンラインではあっても「顔の見えるコミュニケーション」は緊張感と高揚感が違う。
座談会は1時間足らずで終了。ひとまず、場違いな新参者は好意的に受け入れられたようだ。
他団体とのオフライン交流会など、座談会以外のイベントにも積極的に参加したい。
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