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「歌姫を待ちわびて」
中森明菜が騒がしい。
正確に言えば中森明菜そのものではなく、その周辺が何やら「中森明菜待望論」で盛り上がっている、という話なのだが、とにもかくにも、ここ数カ月の週刊誌は中森明菜復活論で持ちきりである。
私も最初のうちはたかだか週刊誌ネタだろうと冷めた目で見ていたのだが、地上波のワイドショーでも度々取り上げられるようになるとあながち無視もできなくなった。
中森明菜本人としても公式YouTubeやファンクラブを軸に活動再開に舵を切っており、2024年の紅白出場もあながち無責任な噂ではないらしい。
私自身、いわゆる「明菜世代」ではないが、父親がなぜか機嫌がいい時には「じれったい~じれったい~」と鼻歌まじりに口ずさんでいたこともあり、まったく縁遠い存在でもなかった。
同世代の友達がモーニング娘。や鈴木あみに夢中になっている中で、明菜や中島みゆき、吉田拓郎なんかを聴いていたのだから(全部父親の趣味である)、私も相当にませていたのだろう。松田聖子のわかりやすい優等生感よりも中森明菜の陰のある不良っぽさのほうが何となく好きだった。
年齢が上がり、ある程度分別がつくようになると、私にとっての中森明菜は「声がハスキーな不良っぽい少女」から「古畑任三郎」の可憐な美女に変わった。プレイボーイの恋人を手にかけてしまう薄幸な少女漫画家は中森明菜の雰囲気にぴったりで、今でも再放送されれば必ずチェックしている。
最近ではAdoが中森明菜のハスキーボイスと世界観を受け継いでいるし、明菜自身も活動を本格的に再開すれば若手アーティストとのコラボも充分にあり得るだろう。
音楽をテーマにした書籍としては、以下の本もおすすめしたい。
こちらはテクノから始まりYMO、小室哲哉、安室奈美恵に宇多田ヒカルと平成の音楽シーンを彩る天才アーティストたちの音楽を徹底的に掘り下げ、考察している。
続編ではぜひ、令和の歌姫も取り上げてほしい。
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