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何でもいいって言ったじゃん 海外旅行·海外出張の小ネタ エスカルゴ フランス ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 半導体のセールス&マーケティングで欧州を担当していた時の話です。 

 その辺りは以下もご覧になって下さい。

 一年の半分は欧州各国を回っていました。欧州の販売パートナーの本社がイギリスに有ったので天候の悪い冬場を避けて、春と夏休み後半からクリスマスまでという感じで3年間活動していました。

 ロンドン郊外にその販社の本社が有りました。そこで事前会議をしてから欧州各国の拠点を回っていくという段取りになっていました。

 事前会議を終えていよいよドサ回りです。(笑)

 フランスに行ったときの話です。郵便関係の機器向けの商談が決まりお祝いに昼下り、パリ郊外ののどかなレストランで食事をすることになりました。
 ごくありふれた田舎のレストランでしたが、とても広々していて、他のお客様との距離も充分でした。
  (パンデミックでも十分耐えられる距離(笑))
 夏の終わりの日差しを受けて緑が輝いていた手入れの行き届いた庭がまた素敵。

 今は知りませんが当時(1990年代後半)は、お昼過ぎでしたが当然ワイン。私は運転しませんが、現地の販社の方は当然食後も運転して私をホテルまで送って下さることになっていました。

 普通に2人でカラフェで3本。絶対ハウスワインが良いよねと盛り上がっていました。

 前菜は、エスカルゴにしました。大好物なのですが流石本場、エスカルゴ自体の旨味と絶妙な少し濃い味付けのソースが。忘れられない味でした。

 のんびり会話を楽しみながらお魚、お肉とお料理が進んで行きました。ここでもやはり定番のステーキが。レアで頂きましたが、適度に柔らかく下品ですが脂が少し多めのお肉にしました。それが旨かった。
 その前にドイツで私ですら塩味が強いと感じてしまうお肉料理と苦手な温かいザワークラウトを頂いて居たこともあり、少しほっとしました。

「そろそろデザートなんだけと、折角だから食べたかったお料理有れば何でも良いから注文して良いよ。」

ということで、
「じゃ、どうしても食べたい物があるから遠慮しないで頼むね。」

ウエイターさんを読んで
「お料理追加してよろしいですか?」
「はい、勿論です。」
「最初に頂いたエスカルゴがとても美味しかったのでそれをもう一度頂きたいのです。」

しばらくの沈黙

「それは前菜ですので、(ジェスチャーでダメダメと)」

横で現地販社のセールスの方も苦笑い。

とんだ恥かき。

 一生忘れない一瞬でした。(笑)



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