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檸檬読書日記

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檸檬読書日記 黄色い犬と、本は佇んでいる人に似て、Dの謎。 9月23日-9月29日

檸檬読書日記 黄色い犬と、本は佇んでいる人に似て、Dの謎。 9月23日-9月29日

9月23日(月)

藤田嗣治は額縁も自分で手がけていたと知って、驚く。どれも素敵だった気がしたけれど、どれが藤田さんの作ったものだったのだろう。
作っていたのだと知った上で見たいなあ。
軽井沢、また行きたくなってきた。

シャロン・クリーチ『あの犬が好き』を読む。詩。

詩なのだそうだけれど、ある少年による日記調になっているから、日記のような、それでいて先生という人に見られている前提だから、手紙の

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檸檬読書日記 額縁には名画を、鉄道員は沁みて、国語力を生かしたい。 9月16日-9月23日

檸檬読書日記 額縁には名画を、鉄道員は沁みて、国語力を生かしたい。 9月16日-9月23日

9月16日(月)

嘘のように涼しい。これぞ秋。

伊藤悠『シュトヘル』(全14巻)を読み終わる。

なるほど、そういうことかぁ。少し分かった気がする。

物語の中で、1つの文字達が消されそうになる。
主人公たちは、それを必死に守ろうとする。文字というのは、その国の歴史であり、その国で生きた人々の証でもある。それが消されそうになる。そんなこと今まで考えたことがなかったけれど、それはどれほどのものな

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檸檬読書日記 俳句と遊び、モネには枠を、詩は燃えるように生きた証。 9月9日-9月15日

檸檬読書日記 俳句と遊び、モネには枠を、詩は燃えるように生きた証。 9月9日-9月15日

9月9日(月)

先週種を蒔いたキュウリが、もう芽を出した!は、早い…。やはり暑いと早いんだなあ。感動。
今キュウリがないから、この調子でぐんぐん大きくなってほしい。
早く食べたいなぁ、キュウリ。味噌マヨで食べるキュウリがたまらなくたまらないんだよなあ。くぅ、食べたい。

『MONKEY』vol.32「いきものたち」を読む。

動物に関する短編などが収録されている。動物というよりかは、変わった生き

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檸檬読書日記 アンネの手紙を待ち、古書を買い、桃あんみつを食す。 9月2日-9月8日

檸檬読書日記 アンネの手紙を待ち、古書を買い、桃あんみつを食す。 9月2日-9月8日

9月2日(月)

『アンネの日記』を読む。

お久しぶりの日記。
次も大分間が空く。毎度早く来ないかなあという気持ちになる。でも我慢して同じ日付になるのを待つ。
なんだか日記というよりも「キティへ」という友達に宛てた手紙のようだから、手紙が届くのを待つような感覚になってきた。
その感覚がまた良い。今の時代、手紙などをやりとりする習慣がないから、久しぶりに味わうこの待ち遠しさが、なんともたまらない。

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檸檬読書日記 月に砂漠を、リルケに手紙を、短歌にパラダイスを。 8月26日-9月1日

檸檬読書日記 月に砂漠を、リルケに手紙を、短歌にパラダイスを。 8月26日-9月1日

8月26日(月)

北村薫『月の砂漠をさばさばと』を読む。

作家の母親と、9歳の女の子・サキちゃん、2人の何気ない日常を描いた作品。

仲良し親子の会話にはほっこりとさせられるし、読んでいてとても心地よい気持ちになった。

クスリと笑えるところも多く、楽しい。

2人が作り出す物語も魅力的で、夢を見ているようなフワフワ感がある。
挿絵もフワフワと優しい色合いと描き方だから、余計に心地よい夢のよう

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檸檬読書日記 再びぼくの伯父さんが、センチメンタルな旅と、国木田独歩の運命。  8月19日-8月25日

檸檬読書日記 再びぼくの伯父さんが、センチメンタルな旅と、国木田独歩の運命。 8月19日-8月25日

8月19日(月)

ジャン=クロード・カリエール『ぼくの伯父さん』を読む。こちらは小説版。

先日映画版『ぼくの伯父さん』を観て、良かったから持っていた小説版を読んでみた。
内容は殆ど同じ。けれど視点が「ぼく」だからか、「ぼく」が登場していなかった部分が多少省かれている。

自分は最初映画を観たけれど、小説を読むのは映画を観た後で良かったと思った。映画を観たからこそ面白く感じるところが多く、観てい

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檸檬読書日記 漱石の白百合は白にあらず、桃パフェ食し、小説は歩行戯曲は舞踏。 8月12日-8月18日

檸檬読書日記 漱石の白百合は白にあらず、桃パフェ食し、小説は歩行戯曲は舞踏。 8月12日-8月18日

8月12日(月)

舞い上がっている。
ようやく、ようやく、王城夕妃さんの新刊が出る!
嬉しい。ずっと待っていた。新刊は8年振りだよ。
楽しみ。
ただ、単行本というのが…。この方の全部文庫で持ってるからなあ。文庫が出るのを待つか…。うーむ、悩みどころ。

8月13日(火)

お盆で祖父の家に行って、準備を手伝う。
わっせわっせ。
今年も無事完了。ナスとキュウリはわが家で採れたものを使ったから、きっ

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檸檬読書日記 吾輩は猫を決め、本に打ちのめされ、文豪たちの友情が終わる。 8月5日-5月11日

檸檬読書日記 吾輩は猫を決め、本に打ちのめされ、文豪たちの友情が終わる。 8月5日-5月11日

8月5日(月)

2週間ぶりくらいに買い物に行った。
食料品を2週間も買わなかったのなんて初めてかもしれぬ。でも意外と大丈夫なもんだなあ。
まあ食べるものはいっぱいあるから。それでもびっくり。

久しぶりにスーパーに行って驚いた、米がない。
米の棚がガラガラで、こんなにもないのかと衝撃を受けた。なさすぎるのか、100%米ではない雑穀とかの混ざり物を売っていたりして、危ない状況なんだなあというのがヒ

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檸檬読書日記 ぼくの伯父さんと、月のボールで遊んで、カフカに挨拶を。 7月29日-8月4日

檸檬読書日記 ぼくの伯父さんと、月のボールで遊んで、カフカに挨拶を。 7月29日-8月4日

7月29日(月)

1日食べなかった反動が何故か今来ているようで凄くお腹が空く。
食べたのにお腹が空く。でもまた食べるのがめんどくさいから無視をきめこんでる。だからどんなに主張しても無駄でござる。ワッハッハー(誰?)
いやぁ、でも異様にお腹空くー。

7月30日(火)

おやつ。
黒烏龍ミルクティーに、紅茶ゼリーと白タピオカを入れてみた。うまっ。これは最高。

お供は「ノワ・ドゥ・ブール」のクッキ

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檸檬読書日記 俳句には甲子園を、ポーにはお別れを、夏目漱石には愛を。 7月22日-7月28日

檸檬読書日記 俳句には甲子園を、ポーにはお別れを、夏目漱石には愛を。 7月22日-7月28日

7月22日(月)

頭良い人たちの会話って面白い。ずっと見ていたくなる。自分は頭が悪いから全然入っていけないけれど、見ているだけで至福。見れる幸福よ。眺めているだけでニマニマしてしまう。(気持ち悪いな)
もっと会話してくれないかなあ。

森谷明子『春や春』を読む。

父親の影響で俳句好きになった茜は、俳句甲子園に知人が出ていたことを見つける。茜は彼に会うため、俳句を通して友達になったトーコと部を作

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檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日

檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日

7月15日(月)

打って変わって涼しい。快適、快適。
毎日これくらいなら良いのになあ。

似鳥鶏『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』を読む。第2弾。

長期育児休暇をとっている刑事が、1歳になる息子に手を焼きつつも、子どもに関する事件を解決していく。

1巻もそうだったけれと、子育てに関する知識が豊富で、経験者だからこその視点や思考に、興味を惹かれた。
結構あるあるが多そうで、子育て経験者は

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檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日

檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日

7月8日(月)

なんだこの暑さは。溶かしにかかってきておるぞ。

とろとろと 熱の矢刺され とろとろと 固めるために アイスをおくれ

ジョン・クラッセン『ドクロ』を読む。絵本。

結構ダークな作品。
まあタイトル『ドクロ』の時点でなんだけれど、大人向きな絵本。

少女・オフィアは逃げていた。
辿り着いた先は大きな屋敷で、そこには人はなくドクロだけが暮らしていた。
ドクロは毎晩、顔のない骸骨に追

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檸檬読書日記 夏目漱石はおれおれ防止、とろとろ雨が、泉鏡花の幼き顔を見る。 7月1日-7月7日

檸檬読書日記 夏目漱石はおれおれ防止、とろとろ雨が、泉鏡花の幼き顔を見る。 7月1日-7月7日

7月1日(月)

note2年目だ。早い。石の上にも三年まで1年。

1日恒例神社参り。
茅の輪くぐりをしてきた。本来は6月30日にするらしいけど。まぁ、まぁ…。
それにしてもそんな時期なのかと驚き。1年あっという間だなあ。

7月2日(火)

最近お気に入りの、オーガニックフルーツ&ナッツバー。
全部で4種類。

「ココナッツ」
「ザクロ」
「アーモンド」
「メープル」

水飴と寒天などで固めて

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檸檬読書日記 海を眺める小説に、井上靖は愛を、寺山修司は青で沈めて。 6月24日-6月30日

檸檬読書日記 海を眺める小説に、井上靖は愛を、寺山修司は青で沈めて。 6月24日-6月30日

6月24日(月)

もう夏だ。これは夏。絶対夏。いや夏だけど、真夏。

アンネ・フランク『アンネの日記』を読む。

国も年代も違うけれど、同じ日にアンネも同じように暑さを感じていた。
でも、状況はまるで違う。
アンネは、ユダヤ人だからと電車には乗せてもらえなかった。だから学校までの長い長い道のりを、暑い中歩いていかざる負えなかった。電車が使えたとて、この時代は当たり前のようにクーラーだって扇風機だ

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