檸檬 音度

頭の弱い本の虫。小説、漫画、雑談日記。 本好きが増えることを願って

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檸檬読書記録 『世界で最初に飢えるのは日本』 プラス「個人的な話」

今日の本は 鈴木宣弘『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』 (以前日記の方で書いたが、それに追加を加えて紹介したいと思います。) この本は日本の食料の危険性を説いたもので、大まかにまとめるなら、食料自給率の問題と、食料の安全の問題が書かれてる。 まず食料自給率の問題は 日本の食料自給率は、年々減っていて、今は30%と少ししかないらしい。(だが実際はもっと少ないとか…)つまりは、何かあった時に食べれるのは10人のうち3人ということを意味している。 半

    • 檸檬旅行実記 桜を求めて山へ

      4月17日(水) 軽井沢旅行へ。 天気予報で曇りか雨といわれていて、どうなるかと思っていたけれど、軽井沢駅についてみたらびっくり。 まっ晴。 気温は少し涼しいくらいで、山の方にはまだ雪が残っていた。 気温がまだ低いから、もしかしたらこっちの方は今が桜の見頃かもしれないと少し期待もしていた。 けれどこんな感じでちょぼちょぼ。まだ早かったみたい。 山桜のような小さな桜は結構咲いていたけど、遠くにあるものが多くて撮れなかった…残念。 だから先に言っておくと、タイトル詐欺し

      • 檸檬読書日記 雲は音のない音楽で、坂口安吾は残酷に、映画日記は苦難。 4月15日-4月21日

        4月15日(月) ネモフィラが咲いていた。綺麗。 間違えて「アネモネ咲いてる」と言ったら「ネモフィラね」とツッコまれた。 去年も同じ間違いをしているのに…何故覚えられないのだろう。というか毎年同じ間違いをしているような…。いつになったら覚えるんだ自分。 多和田葉子『言葉と歩く日記』を読み終わる。 なるほど。 自分今度脚本を考えてみようかな。 最後の最後まで良かった。 ドイツ語に接しているからこそ見える日本語の不思議や疑問なんかがとても興味深かく、言葉の奥深さを感じた

        • 檸檬読書日記 猫は鬱々と、カフカは分裂し、桜はふわふわと。 4月8日-4月14日

          4月8日(月) 「作者」と「著者」は同じものだと思っていた。 だけど内容によって分けられているのだとか。 「作者」は小説とかの創作物を書く人。 「著者」はエッセイなどのノンフィクション物を書く人。 知らなかった。 よく分かっていなかったから、今まで著者で統一していたけれど、これからは意識して使い分けよ。 それにしても、こんなに身近なことなのに今まで知らなかったとは。驚き。 身近すぎると反対に見えづらくなるということだろうか。 吉田篤弘『百鼠』を読む。 へっくしょ

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          檸檬読書日記 美女を読み、野獣を観て、川端康成はふらふら。 4月1日-4月7日

          4月1日(月) 4月1日と言えば「四月一日」と書いて「わたぬき」と読む苗字の人がいる。 そのことをCLAMP『xxxHOLiC』という漫画で知った時は驚いたし、何故「わたぬき」と読むのか、そもそもどうやったら「わたぬき」になるのだろうかと不思議だった。 そしたらどうやら、昔は4月1日になるとそれまで着ていた服から綿を抜いていたらしく、そのことから「四月一日」は「わたぬき」と読ませ、それがまた苗字になったのだとか。 月日苗字と言えば「八月一日」と書いて「ほづみ」と読ませる

          檸檬読書日記 美女を読み、野獣を観て、川端康成はふらふら。 4月1日-4月7日

          檸檬読書日記 文房具に、智恵子に、太宰治にすってんころりん。 3月25日-3月31日

          3月25日(月) 『宝石の国』ついに完結するのかあ。寂しいけど、これでようやく読めるのは嬉しい。わくわく。 最後どうなるのだろう。 後は次回作が気になるなあ。 まだ本当に終わってはいないのに早い話だけど、次を描くのかも分からないけど…。描いて欲しいという願望を込めて、次が楽しみ。 次はどんな話を、どんな世界観を描くのだろうか。 植物や虫、宝石ときたら宇宙?あれ、宇宙は短編であったかな。それか絵とか、海、魚、海月とか合いそうだな。 わくわく。 3月26日(火) 祖父の家

          檸檬読書日記 文房具に、智恵子に、太宰治にすってんころりん。 3月25日-3月31日

          檸檬読書日記 内田百閒に会い、川端康成と別れ、太宰治に惚れる。 3月18日-3月24日

          3月18日(月) 内田百閒を見かけた。 内田百閒のような、おじいちゃんを。 グレーのスーツに山高帽、ステッキに眼鏡という出で立ち。そしてへの字口。まさに内田百閒で、2度見してしまった。かなり似ていた。 違うのは横幅ぐらいだろうか。少し細い。 何をしていたのだろう。ノラでも探していたのだろうか。 はたまたこれからお弟子さんとお出かけかな。その最中か。 斉藤倫『ポエトリー・ドッグ』を読む。 小説だけれど詩のような、ぷつりぷつりと切れる独特な文章に、バーテンダーの犬がお客

          檸檬読書日記 内田百閒に会い、川端康成と別れ、太宰治に惚れる。 3月18日-3月24日

          檸檬読書日記 珈琲の香りにむせ、蜜柑がごろごろ、春は黄色から。 3月11日-3月17日

          3月11日(月) 普段市販の飲み物を飲まないからか、もらった紅茶オレを冷蔵庫に入れたまま、その存在をすっかり忘れていた。 冷蔵庫を空けた際ふと目に止まって、そういえばもらったんだったなあと、賞味期限大丈夫かなあと確認してみたところ、大丈夫じゃなかった。3日過ぎていた。 でも3日くらいなら行けるかな…。恐る恐る。 活字者編集部・編『珈琲譚 喫茶と文芸をめぐる小曲集』を読む。 明治・大正・昭和の作家たちが書いた、珈琲アンソロジー。 読んでいて、ほのかに珈琲の香りが漂って

          檸檬読書日記 珈琲の香りにむせ、蜜柑がごろごろ、春は黄色から。 3月11日-3月17日

          檸檬旅行実記 美術館から河童の橋へ

          3月7日(木) 今回は旅行でもプチでもなく、おでかけ記録。 上野・美術館『印象派 モネからアメリカへ』を見に行ってきた。 豪華な、というよりもどちらかというと落ち着いた、さらりと見て楽しむような作品が多かった。 自分の中にぽつりぽつりと染み込んで、広がるような。 芸術って良いなあと、改めて思わされた。 特に印象に残ったのは、やはりというのか、モネの「睡蓮」。 1番シンプルなのに、いつまでも心に残るような、人を惹きつける何かがあり、これを見るためだけでも行く価値はあ

          檸檬旅行実記 美術館から河童の橋へ

          檸檬読書日記 カフカが付き纏い、過去と未来を見つめ、太宰治の煌めきを知る。3月4日-3月10日

          3月4日(月) か、か、か、カフカの本が出ている! マリ=フィリップ・ジョンシュレー『あなたの迷宮のなかへ:カフカへの失われた愛の手紙』 カフカの本というか、カフカに宛てたミレナという女性が書いた手紙を集めたもの。 読みたい。 少し前にカフカ関係の本を読んで、お腹いっぱい、暫くはいいかなと思っていたけれど、これはかなり気になる。 けれどこの本を詠むなら、まず『ミレナへの手紙』を読むべきだろうか。んー。 あぁそれにして、自分は暫くカフカから逃れられないようです。 3

          檸檬読書日記 カフカが付き纏い、過去と未来を見つめ、太宰治の煌めきを知る。3月4日-3月10日

          檸檬読書日記 「お葬式」の日記、文豪の印影、生命の詩集。 2月26日-3月3日

          2月26日(月) 『覚和歌子詩集』を読む。 死ぬことも生きることも、結局は一緒なのかもしれないなあ。 2月27日(火) 洗濯が 拒絶するよう 冷たくて 軍手対策 するりと落ちる 濡れた洗濯物が冷たすぎるから、対策として軍手をして干しているのだけれど、やりづらくてたまに落としてしまう。どこまでも拒絶してきます。そんなに干されたくないのか。もしや反抗期? 伊丹十三『「お葬式」日記』を読む。 映画『お葬式』のシナリオ台本と、撮影の期間に書かれた日記、そして監督・伊丹十

          檸檬読書日記 「お葬式」の日記、文豪の印影、生命の詩集。 2月26日-3月3日

          檸檬読書日記 蛇は足を飾り、黒澤明応援隊と、季節外れのクリスマス。 2月19日-2月25日

          2月19日(月) 「花粉のやつが飛んでいる」 そう忌々しそうに言うから 「雨とか降って落ちるといいのにね」 と返したら 「そうすると、降ってる時はいいけど、止んだ後にそれが舞うんだよ」 「でも、たくさん降ってたくさん落ちたら、その分早く終わるんじゃないの?」 「いや、そういうことじゃないんだよなあ。これだから花粉症じゃないやつは…やれやれ」 と言われてしまった。そういうことじゃないのかあ。なんかすみません。 『覚和歌子詩集』を読む。 一拍置いた後の「なに」

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          檸檬読書日記 中原中也の幻が、夢で燃える少年に、雪のような数字が降る。 2月12日-2月18日

          2月12日(月) 危なかった。 2回ほど轢かれそうになった。基本的にぼんやりしてるからなあ。気をつけねば。 後、3回ほど対向の人と行く手が被って、もごもごっとなった。なんだろう、ぶつかりそうになる日なのかな。外に出るなということだろうか。大人しくしていろというお告げ?大人しく本を読んでいなさいという、それなら有難いお告げだけどなあ。(有難いのか?) ということで、大人しく本読みます。 2月13日(火) トマトペーストに生ハムとオリーブ。チーズはモッツァレラ。 パン

          檸檬読書日記 中原中也の幻が、夢で燃える少年に、雪のような数字が降る。 2月12日-2月18日

          檸檬読書日記 川端康成で正気を捨て、カフカに満ちて、村上春樹に学ぶ。 2月5日-2月11日

          2月5日(月) 高原英理・編『川端康成異相短篇集』を読む。 「毛眼鏡の歌」を読み終わる。 きみ子は男の前からいなくなってしまった。愛情のように感じていた黒髪の屑を残して。 男は幻のきみ子を追い求めるように、その黒髪を思い出の場所に結び、歌を歌うのだった。 ある意味ホラーだ。 相変わらず綺麗さで、寧ろ磨きをかけて、分からなくさせようとしているが、よくよく考えると恐ろしく、正気に戻って想像してしまうと、結構なドン引きをもたらす。 例えるなら、純白の雪の上に血が落ちる。白に染

          檸檬読書日記 川端康成で正気を捨て、カフカに満ちて、村上春樹に学ぶ。 2月5日-2月11日

          檸檬読書日記 カフカは人形になって、夏目漱石はぽこりぽこりと、秋は蘇る。 1月29日-2月4日

          1月29日(月) ラリッサ・トゥーリー・文、レベッカ・グリーン・絵『人形からとどいた手紙 -ベルリンのカフカ』を読む。絵本。 作家のフランツ・カフカは、ある日人形をなくした女の子と出会う。 悲しむ女の子に、カフカは人形から手紙を預かっていると、何通かの手紙を渡すのだった。 この話、実際にあった出来事を元に、現代風にアレンジ(特に手紙の内容を)しているものらしい。 カフカといえば、不条理だの救いがないだの、ダークめなイメージがあったが、この本のエピソードでがらりと印象が変

          檸檬読書日記 カフカは人形になって、夏目漱石はぽこりぽこりと、秋は蘇る。 1月29日-2月4日

          檸檬読書日記 森見登美彦万歳、本棚隙間問題発生、南瓜ノ種地獄襲来。 1月23日-1月28日

          1月23日(月) 森見登美彦の新作が出た!嬉しすぎる。 ずっと待ち望んでいて、漸く漸くです。 その上その新作が、ホームズのことを書いているとか…。もう最高ではないか、ありがとうございます。 森見さんの作品は、1冊と特集を残して殆ど読んでしまったから、新作と聞いて舞い上がっている。これで残りの1冊を心置きなく読める。むふふ。もう勝者の気分。(どういうことだ?) だがしかしここで問題になってくるのは、今買うか、はたまた、文庫が出たら買うか、だ。 表紙も素敵だし買ってしまいた

          檸檬読書日記 森見登美彦万歳、本棚隙間問題発生、南瓜ノ種地獄襲来。 1月23日-1月28日