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檸檬読書記録 『世界で最初に飢えるのは日本』 プラス「個人的な話」

今日の本は

鈴木宣弘『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

(以前日記の方で書いたが、それに追加を加えて紹介したいと思います。)


この本は日本の食料の危険性を説いたもので、大まかにまとめるなら、食料自給率の問題と、食料の安全の問題が書かれてる。

まず食料自給率の問題は

日本の食料自給率は、年々減っていて、今は30%と少ししかないらしい。(だが実際はもっと少ないとか…)つまりは、何かあった時に食べれるのは10人のうち3人ということを意味している。
半分以上も食べれなくなってしまうのだ。

それでも、何かあるわけないだろうとか、そうなったら他の国からもらえばいいと考えるかもしれない。
そうであってくれればいいが、何がなくても、他の国から食料をもらえなくなるのは大いにあると思う。
実際今も少しずつ減っている。そして全ての国で食料が減れば、自国で賄いたいと思うわけだから、日本には回ってこないだろう。

そうなると自分の国でどうにかしないといけない。でも今の自給率では、3人分しか賄えない。
その上食べれるものといえば芋だけで、食べれても3食芋生活になってしまうのだとか…。
嫌いではないけど、それはちょっと辛すぎる…。

それならばどうすればいいか、日本の食を増やさなくてはいけない。
そのために、なるべく日本のものを買う。そうして日本の農家を支えることが大事だという。
特にお米が大事で、米というのは連作障害がなく(毎年同じ場所で作っても大丈夫ということ。普通の作物・野菜は同じ場所では作れない)、力の源になる素晴らしい食べものらしい。
やはり、昔から食べられていたものは、日本人にとって必要なものであり、大切にしていかなくてはいけないものなのだと思わされた。


この本には、食料自給率の危機の他にも、他国や農薬等の危険性も書かれている。

よく聞くのは、肉。
特に海外産の肉は、早く大きくするためにホルモン剤やらなにやらを入れている。
それらは人にあまりよくない物質で、病気の原因にも繋がってしまう。(最近、男性でも胸が大きくなってしまうのは、それが要因になっているのだとか)

それなら何故そんな危ないものを仕入れているのか、仕入れているなら大丈夫なのではないかと思うかもしれない。
だけど、通ったからといって、安全というわけではないのだそう。
日本は検疫がザルで、食べられると判断されはいるが、自国では禁止されていて食べないほどに、安全ではない。だからこそ、日本には自分の国では食べないものでも売れるから、来てしまうのだけど…。

農薬や添加物を使う食品も、然り。
自国では食べないけど、日本は大量に買ってくれるから、来てしまう。
海外産だけではない。日本産でも、最近はほとんどのものが農薬や添加物等を使っている。
その方が安くて綺麗で売れるから。

反対に、農薬も添加物も使わない食品は、売れないからとどんどん減ってきている。農家も酪農家も、辞めていってしまっているのが現状。
それが食料自給率を下げている要因なのだが…。

そして上自体も今、日本のものを減らそうとしている。
苦しんでいる農家や酪農家を援助するどころか、反対に減らしている。
世の中が大変な時、牛乳が余っていると言った時もそうだった。
本来なら、支えるために国が引き取るか、海外からの輸入をストップすればいいのに、どちらもしなかった。やったことといえば、牛乳をたくさん飲んでくださいという、誰もが出来ることだけ。

お米が余っているというのもそうで、本来なら自給率が30%しかないのだから、余るはずがない。けれど、輸入を止めないから、海外からの米が余り、日本の米も売れなくなり、尚且つ安くせざるおえなくなるという事態が起きてしまった。
酪農家も農家も、それで辞めてしまった人も多いのではないだろうか。米など、今や平均70歳くらいの人達が作っているらしく、余計に辞めていく人が多いというのに…。

食べ物を作るための苗も種苗法が出来、自分たちで作れないように上が制限してしまっている。
全ては、海外(特にかーもんべいびーと言っているところ)の一代こっきりの種や食べ物を買ってもらうために。

一代こっきりの種だけになれば、その苗から種が出来ないのだから、毎回買わなくてはいけなくなる。その上それさえも買えなくなれば、野菜は作れなくなってしまうということ。
日本は兵糧攻めにあえば、直ぐに終わってしまう状況にあるのだ。


等々、本では、もっと分かりやすい説明と読みやすい文章でまとめられている。
この本を読むと、辛い気持ちになるし怖くなるけど、知らないほうが怖いと思った。
それに、食い止めたいとも思う。
だからこそたくさんの人に読んで欲しい。

食は、人にとって生きる上で最も大事なものだと思う。
そして飢えは、最も辛いものだとも思う。
誰もが辛いのは嫌いで、苦しいのも避けたいのではないだろうか。
誰もが大切な人には、飢えという辛い思いをさせたくないと思う。いつでもお腹いっぱいに食べさせて、健康に育ってほしいと願っているのではないだろうか。
だからこそ、最悪な未来にならないために、たくさんの人にこの本を読んで欲しい。
食がなくならないように、日本のものを買い支えて、たくさん食べて欲しい。


全て、信じてもらえるか、それとも一蹴して一笑して終わるかは、その人の自由だと思います。
ただ、少しでも心に留めてもらえれば幸いです。ふとした時に思い出して、今日は日本のものを買おうかなとか、たまには添加物のないものを食べてみようかなとか、少しでも足しになるように野菜でも育ててみようかなとか、いつもの日常に少しでも変化をつけていただけたらと思います。


そしてもう1つ、本とは関係ないが、こちら↓の方も目を通して、これからの未来のことを少しでも考えて頂ければとも思う。

この中の動画か、記事をダウンロードして見て頂くのが1番分かりやすいと思うが、ざっくりと説明するなら

「緊急事態条項」は、憲法改正案の1つで、これが通ってしまうと、お金は全て没収、発言や移動は禁止され、情報は奪われ、選別された情報しか見ることが出来なくなる。等々が書かれている。
もっと簡単にいうと、自由が奪われてしまうということ。
今までの「日常」はなくなり、個人や1人の人間として生きられなくなってしまうということ。
これを知った時、凄く恐ろしく感じた。知らないうちに、魔の手が迫っているような…。だからこそ、くいとめたいとも思った。

全て、自分たちのことは自分たちでなんとかしていかなくてはならない。誰も助けてはくれないし、自分の国は自分たちで守っていかなくてはならないと思う。
だから少しでも考えて、上が言っているから大丈夫だとは思わず、自分が必要としている、自分にとって都合のいい言葉だけでなく、耳が痛い情報も目を背けたい情報も見て、判断してほしい。そう、切に願ってならない。
大切な人のためにも、自分のためにも。
少しでも心に留め、考えて頂けたらと思います。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。



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ここからは、個人的な話なので、読まなくても問題ないです。

noteを初めて、早くも1年になった。(実際には1年と少し)
毎日ではないにしても、日記など書いたことがない身としては結構大変で、何度もやめようかどうしようかと迷う日々だった。

とりあえずは1年は頑張ろうと思い、1年経ったらやめようかとも思っていた。少し前まで、7月いっぱいで終わりにしようとしていた。
けれど大変な反面、結構楽しくて、スキやコメントをもらえると凄く嬉しいのも真実で…。

そして知人の名言に「石の上にも三年」というものがあり、それに感銘を受けてからは、大きなことはとりあえず3年続けるようにしている。
だからnoteも、もう少し頑張って続けみることにした。せめて3年は続けようと思う。

ただ、大変は大変なので、「読書記録」はやめて「読書日記」だけに絞ることした。(まあ、勝手にしろという話なのだけれど)
ただ詩など、長くなってしまいそうなものに遭遇した場合は、復活するかもしれないけど。


それにしても、1年あっという間だった。
小説↓もどきまで書いてしまい、始めた当初はこんなことになるとは夢にも思わなかった。

本当に、飽き性でめんどくさがりな自分がここまで続けられるとは、自分で自分に驚いている。

けれどそれも、自分の拙くて頭の悪い文章でも根気強く読んで見て下さる仏のような人達がいて、その上にスキやコメントをして下さる天使のような人達がいてくれたからだと思う。
それが1回きりのご縁でも、複数回でも、どのご縁も本当に有難く大切で、毎回幸せを噛み締めている。

改めて、今まで自分の記事を見て下さった皆様、スキやコメントをして下さった皆様、本当にありがとうございました。

1年経っても文章力はまるで進歩せず、これからも頭の緩さを発揮した文章になると思うけれど、お付き合い頂けたらと思います。
どうにか3年、実際は2年頑張りたい。

少しでも自分が紹介した本に興味持ってもらえるように、素晴らしい本と人を繋げられるように、本好きが増えるように、日々精進していく所存です。
なのでこれからも、気が向いた時に覗いていただけたら幸いです。


こんな個人的なところまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
いつも皆様の幸福と健康を祈っております。
ではでは。



追記・「読書記録」は、1ヶ月に1回投稿(予定)になりました。

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