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檸檬読書日記

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檸檬読書日記 赤き死の仮面を、蚊・蚊・蚊と、二魂一体で。 4月29日-5月5日

檸檬読書日記 赤き死の仮面を、蚊・蚊・蚊と、二魂一体で。 4月29日-5月5日

4月29日(月)

おぉ、大惨事。
茎レタスを細く切って干したら、ザルにくっついてしまった。流石に細すぎた…。剥がすのに一苦労。その上少しだけど、取り切れない欠片もあって、タワシでゴシゴシする羽目に…。
まあでも汚れてきていたし、ちょうど綺麗になって良かったのかな。うむ。

これを参考に次は気をつけよう。もう少し太めだな。

栗田有起『オテル モル』を読む。

最高の眠りと夢を目的とした会員制のホ

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檸檬読書日記 四月は最も残酷な月で、猫とすれちがい、あふれる愛を。 4月22日-4月28日

檸檬読書日記 四月は最も残酷な月で、猫とすれちがい、あふれる愛を。 4月22日-4月28日

4月22日(月)

本屋に行った。
新刊本の棚を見たら、三島由紀夫の新刊が出ていた。

『腐敗日記』

老いて頭が衰えたことを「腐敗」と表して書いたものらしい。絶対面白いではないかと購入。
すると店員が「三島由紀夫好きなんですか?」と聞いてきたので頷いたら「今度また新刊出るんですよ」と教えてくれた。

「でも名前を変えて出すようで、三嶋由紀三という名で、今度は漫画に挑戦されるのだとか。しかも女学校

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檸檬読書日記 雲は音のない音楽で、坂口安吾は残酷に、映画日記は苦難。 4月15日-4月21日

檸檬読書日記 雲は音のない音楽で、坂口安吾は残酷に、映画日記は苦難。 4月15日-4月21日

4月15日(月)

ネモフィラが咲いていた。綺麗。

間違えて「アネモネ咲いてる」と言ったら「ネモフィラね」とツッコまれた。
去年も同じ間違いをしているのに…何故覚えられないのだろう。というか毎年同じ間違いをしているような…。いつになったら覚えるんだ自分。

多和田葉子『言葉と歩く日記』を読み終わる。

なるほど。
自分今度脚本を考えてみようかな。

最後の最後まで良かった。
ドイツ語に接している

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檸檬読書日記 猫は鬱々と、カフカは分裂し、桜はふわふわと。 4月8日-4月14日

檸檬読書日記 猫は鬱々と、カフカは分裂し、桜はふわふわと。 4月8日-4月14日

4月8日(月)

「作者」と「著者」は同じものだと思っていた。
だけど内容によって分けられているのだとか。

「作者」は小説とかの創作物を書く人。
「著者」はエッセイなどのノンフィクション物を書く人。

知らなかった。

よく分かっていなかったから、今まで著者で統一していたけれど、これからは意識して使い分けよ。

それにしても、こんなに身近なことなのに今まで知らなかったとは。驚き。
身近すぎると反

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檸檬読書日記 美女を読み、野獣を観て、川端康成はふらふら。 4月1日-4月7日

檸檬読書日記 美女を読み、野獣を観て、川端康成はふらふら。 4月1日-4月7日

4月1日(月)

4月1日と言えば「四月一日」と書いて「わたぬき」と読む苗字の人がいる。
そのことをCLAMP『xxxHOLiC』という漫画で知った時は驚いたし、何故「わたぬき」と読むのか、そもそもどうやったら「わたぬき」になるのだろうかと不思議だった。

そしたらどうやら、昔は4月1日になるとそれまで着ていた服から綿を抜いていたらしく、そのことから「四月一日」は「わたぬき」と読ませ、それがまた苗

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檸檬読書日記 文房具に、智恵子に、太宰治にすってんころりん。 3月25日-3月31日

檸檬読書日記 文房具に、智恵子に、太宰治にすってんころりん。 3月25日-3月31日

3月25日(月)

『宝石の国』ついに完結するのかあ。寂しいけど、これでようやく読めるのは嬉しい。わくわく。
最後どうなるのだろう。

後は次回作が気になるなあ。
まだ本当に終わってはいないのに早い話だけど、次を描くのかも分からないけど…。描いて欲しいという願望を込めて、次が楽しみ。
次はどんな話を、どんな世界観を描くのだろうか。
植物や虫、宝石ときたら宇宙?あれ、宇宙は短編であったかな。それか絵

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檸檬読書日記 内田百閒に会い、川端康成と別れ、太宰治に惚れる。 3月18日-3月24日

檸檬読書日記 内田百閒に会い、川端康成と別れ、太宰治に惚れる。 3月18日-3月24日

3月18日(月)

内田百閒を見かけた。

内田百閒のような、おじいちゃんを。
グレーのスーツに山高帽、ステッキに眼鏡という出で立ち。そしてへの字口。まさに内田百閒で、2度見してしまった。かなり似ていた。
違うのは横幅ぐらいだろうか。少し細い。

何をしていたのだろう。ノラでも探していたのだろうか。
はたまたこれからお弟子さんとお出かけかな。その最中か。

斉藤倫『ポエトリー・ドッグ』を読む。

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檸檬読書日記 珈琲の香りにむせ、蜜柑がごろごろ、春は黄色から。 3月11日-3月17日

檸檬読書日記 珈琲の香りにむせ、蜜柑がごろごろ、春は黄色から。 3月11日-3月17日

3月11日(月)

普段市販の飲み物を飲まないからか、もらった紅茶オレを冷蔵庫に入れたまま、その存在をすっかり忘れていた。
冷蔵庫を空けた際ふと目に止まって、そういえばもらったんだったなあと、賞味期限大丈夫かなあと確認してみたところ、大丈夫じゃなかった。3日過ぎていた。

でも3日くらいなら行けるかな…。恐る恐る。

活字者編集部・編『珈琲譚 喫茶と文芸をめぐる小曲集』を読む。

明治・大正・昭和

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檸檬読書日記 カフカが付き纏い、過去と未来を見つめ、太宰治の煌めきを知る。3月4日-3月10日

檸檬読書日記 カフカが付き纏い、過去と未来を見つめ、太宰治の煌めきを知る。3月4日-3月10日

3月4日(月)

か、か、か、カフカの本が出ている!

マリ=フィリップ・ジョンシュレー『あなたの迷宮のなかへ:カフカへの失われた愛の手紙』

カフカの本というか、カフカに宛てたミレナという女性が書いた手紙を集めたもの。
読みたい。

少し前にカフカ関係の本を読んで、お腹いっぱい、暫くはいいかなと思っていたけれど、これはかなり気になる。
けれどこの本を詠むなら、まず『ミレナへの手紙』を読むべきだろ

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檸檬読書日記 「お葬式」の日記、文豪の印影、生命の詩集。 2月26日-3月3日

檸檬読書日記 「お葬式」の日記、文豪の印影、生命の詩集。 2月26日-3月3日

2月26日(月)

『覚和歌子詩集』を読む。

死ぬことも生きることも、結局は一緒なのかもしれないなあ。

2月27日(火)

洗濯が 拒絶するよう 冷たくて 軍手対策 するりと落ちる

濡れた洗濯物が冷たすぎるから、対策として軍手をして干しているのだけれど、やりづらくてたまに落としてしまう。どこまでも拒絶してきます。そんなに干されたくないのか。もしや反抗期?

伊丹十三『「お葬式」日記』を読む。

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檸檬読書日記 蛇は足を飾り、黒澤明応援隊と、季節外れのクリスマス。 2月19日-2月25日

檸檬読書日記 蛇は足を飾り、黒澤明応援隊と、季節外れのクリスマス。 2月19日-2月25日

2月19日(月)

「花粉のやつが飛んでいる」

そう忌々しそうに言うから

「雨とか降って落ちるといいのにね」

と返したら

「そうすると、降ってる時はいいけど、止んだ後にそれが舞うんだよ」

「でも、たくさん降ってたくさん落ちたら、その分早く終わるんじゃないの?」

「いや、そういうことじゃないんだよなあ。これだから花粉症じゃないやつは…やれやれ」

と言われてしまった。そういうことじゃない

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檸檬読書日記 中原中也の幻が、夢で燃える少年に、雪のような数字が降る。 2月12日-2月18日

檸檬読書日記 中原中也の幻が、夢で燃える少年に、雪のような数字が降る。 2月12日-2月18日

2月12日(月)

危なかった。
2回ほど轢かれそうになった。基本的にぼんやりしてるからなあ。気をつけねば。

後、3回ほど対向の人と行く手が被って、もごもごっとなった。なんだろう、ぶつかりそうになる日なのかな。外に出るなということだろうか。大人しくしていろというお告げ?大人しく本を読んでいなさいという、それなら有難いお告げだけどなあ。(有難いのか?)

ということで、大人しく本読みます。

2月

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檸檬読書日記 川端康成で正気を捨て、カフカに満ちて、村上春樹に学ぶ。 2月5日-2月11日

檸檬読書日記 川端康成で正気を捨て、カフカに満ちて、村上春樹に学ぶ。 2月5日-2月11日

2月5日(月)

高原英理・編『川端康成異相短篇集』を読む。
「毛眼鏡の歌」を読み終わる。

きみ子は男の前からいなくなってしまった。愛情のように感じていた黒髪の屑を残して。
男は幻のきみ子を追い求めるように、その黒髪を思い出の場所に結び、歌を歌うのだった。

ある意味ホラーだ。
相変わらず綺麗さで、寧ろ磨きをかけて、分からなくさせようとしているが、よくよく考えると恐ろしく、正気に戻って想像してし

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檸檬読書日記 カフカは人形になって、夏目漱石はぽこりぽこりと、秋は蘇る。 1月29日-2月4日

檸檬読書日記 カフカは人形になって、夏目漱石はぽこりぽこりと、秋は蘇る。 1月29日-2月4日

1月29日(月)

ラリッサ・トゥーリー・文、レベッカ・グリーン・絵『人形からとどいた手紙 -ベルリンのカフカ』を読む。絵本。

作家のフランツ・カフカは、ある日人形をなくした女の子と出会う。
悲しむ女の子に、カフカは人形から手紙を預かっていると、何通かの手紙を渡すのだった。

この話、実際にあった出来事を元に、現代風にアレンジ(特に手紙の内容を)しているものらしい。
カフカといえば、不条理だの救

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