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檸檬読書日記

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檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日

檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日

7月15日(月)

打って変わって涼しい。快適、快適。
毎日これくらいなら良いのになあ。

似鳥鶏『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』を読む。第2弾。

長期育児休暇をとっている刑事が、1歳になる息子に手を焼きつつも、子どもに関する事件を解決していく。

1巻もそうだったけれと、子育てに関する知識が豊富で、経験者だからこその視点や思考に、興味を惹かれた。
結構あるあるが多そうで、子育て経験者は

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檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日

檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日

7月8日(月)

なんだこの暑さは。溶かしにかかってきておるぞ。

とろとろと 熱の矢刺され とろとろと 固めるために アイスをおくれ

ジョン・クラッセン『ドクロ』を読む。絵本。

結構ダークな作品。
まあタイトル『ドクロ』の時点でなんだけれど、大人向きな絵本。

少女・オフィアは逃げていた。
辿り着いた先は大きな屋敷で、そこには人はなくドクロだけが暮らしていた。
ドクロは毎晩、顔のない骸骨に追

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檸檬読書日記 夏目漱石はおれおれ防止、とろとろ雨が、泉鏡花の幼き顔を見る。 7月1日-7月7日

檸檬読書日記 夏目漱石はおれおれ防止、とろとろ雨が、泉鏡花の幼き顔を見る。 7月1日-7月7日

7月1日(月)

note2年目だ。早い。石の上にも三年まで1年。

1日恒例神社参り。
茅の輪くぐりをしてきた。本来は6月30日にするらしいけど。まぁ、まぁ…。
それにしてもそんな時期なのかと驚き。1年あっという間だなあ。

7月2日(火)

最近お気に入りの、オーガニックフルーツ&ナッツバー。
全部で4種類。

「ココナッツ」
「ザクロ」
「アーモンド」
「メープル」

水飴と寒天などで固めて

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檸檬読書日記 海を眺める小説に、井上靖は愛を、寺山修司は青で沈めて。 6月24日-6月30日

檸檬読書日記 海を眺める小説に、井上靖は愛を、寺山修司は青で沈めて。 6月24日-6月30日

6月24日(月)

もう夏だ。これは夏。絶対夏。いや夏だけど、真夏。

アンネ・フランク『アンネの日記』を読む。

国も年代も違うけれど、同じ日にアンネも同じように暑さを感じていた。
でも、状況はまるで違う。
アンネは、ユダヤ人だからと電車には乗せてもらえなかった。だから学校までの長い長い道のりを、暑い中歩いていかざる負えなかった。電車が使えたとて、この時代は当たり前のようにクーラーだって扇風機だ

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檸檬読書日記 紫陽花は音を奏で、彼女は死んで生き、萩原朔太郎はゾンビ。 6月17日-6月23日

檸檬読書日記 紫陽花は音を奏で、彼女は死んで生き、萩原朔太郎はゾンビ。 6月17日-6月23日

6月17日(月)

野生感溢れる紫陽花。もりもり。

そして儚げ紫陽花。うっすら。

この前初めて知ったけれど、白い紫陽花は「ハーモニー」という名前らしい。ハーモニー。意外。君、そんなハイカラな名前だったのか。

寺山修司『さみしいときは青青青青青青青』を読む。

6月18日(火)

雨だー!ありがとうございます。
恵の雨と言うけれど、本当にその通りだなあ。

江國香織『絵本を抱えて部屋のすみへ』

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檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日

檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日

6月10日(月)

欲しい本が多すぎる。

特に最近ちくま文庫が、出る本出る本惹かれるものばかりで困る。

山尾悠子『初夏ものがたり』
宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい』
安田謙一『神戸、書いてどうなるのか』
洲之内徹『洲之内徹ベスト・エッセイ』

5、6月の新刊で気になる本。

でも中央公論社文庫も多いんだよなあ。
坂口安吾『安吾探偵事件簿』とか凄く気になるー。
本屋で確認するか図書館

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檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日

檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日

6月3日(月)

腹が減り 何食べようと 考えど 頭に料理 回って終わり

何食べようかなあと、考えているだけでなんだか満足して、もう良いかなあとか思ってしまう、今日この頃。
極度の面倒くさがり。

スーザン・プライス『ゴーストドラム』を読み始める。児童書。

1年の半分が雪で覆われる北の国は、残酷な皇帝たちが支配していた。皇帝は恐れるあまり息子さえも塔の中に幽閉し、息子・サファは生まれてからずっ

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檸檬読書日記 短歌のリズムで、読書を語り、石川啄木は借りすぎです。 5月27日-6月2日

檸檬読書日記 短歌のリズムで、読書を語り、石川啄木は借りすぎです。 5月27日-6月2日

5月27日(月)

採ったらっきょの処理をして、酢らっきょと塩らっきょを作る。
目が…目が痛い。処理で目がやられた。
まだ結構畑にあるんだよなあ、らっきょ。もういっそ全部種用にしようかな。(来年大変になるパターン)

岡本真帆『あかるい花束』を読む。短歌。

自分が特に気に入ってるのは

第1歌集『水上バス浅草行き』が良かったから読んでるみたけれど、今回も良かった。情景が思い浮かべやすくて、スっ

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檸檬読書日記 本屋は灯火、北欧は暗闇、青い闇はささやく。 5月20日-5月26日

檸檬読書日記 本屋は灯火、北欧は暗闇、青い闇はささやく。 5月20日-5月26日

5月20日(月)

未練がましく調べたら、十文字青『私の猫』も、森見登美彦他3人『城崎にて』も6月に発売されることが分かった。本屋で買えるらしい。ほっ。

リン・コックス『赤ちゃんくじらと泳いだ海』を読む。

スイマーである著者の実話。

著者が17歳の時、いつものように海をおよいでいると、母親と離れて迷子になってしまった赤ちゃんクジラと出会う。彼女は、赤ちゃんクジラを母親の元へ帰すため、奔走する

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檸檬読書日記 森見登美彦の区切り方、マティスは踊り、馴染み知らずの物語。 5月13日-5月19日

檸檬読書日記 森見登美彦の区切り方、マティスは踊り、馴染み知らずの物語。 5月13日-5月19日

5月13日(月)

小川洋子『約束された移動』を読む。

六つの短編集。

俳優が泊まった後のなくなった本を秘密の合図とする女性や、ダイアナ妃に憧れバーバラと名乗る女の人、元迷子係の末の妹や、突然老女に引っ付かれて離れたくなってしまった男性、黒子羊と出会い託児所を始めた女性や、希少言語の通訳をする女の人の話。

相変わらず少しひんやりと冷たく、それが凄く心地よい。温度はないけれど、生命が終わった瞬

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檸檬読書日記 キップをなくして、虎になって、井上ひさしは笑う。 5月6日-5月12日

檸檬読書日記 キップをなくして、虎になって、井上ひさしは笑う。 5月6日-5月12日

5月6日(月)

もりもり。花も渋滞している。

集合体恐怖症はこういうのも駄目だったりするのだろうか。自分も若干あるのか、若干うってなってる。うっ。
自分で撮っておいてね。
綺麗が綺麗のままで終わらないこともあるんだなあ。しみじみ。

5月7日(火)

買った本。
ようやくカフカが買えた。

『十二支外伝』はBlueskyで教えてもらい気になって買った本。
12の動物のことが書かれている。これ、

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檸檬読書日記 赤き死の仮面を、蚊・蚊・蚊と、二魂一体で。 4月29日-5月5日

檸檬読書日記 赤き死の仮面を、蚊・蚊・蚊と、二魂一体で。 4月29日-5月5日

4月29日(月)

おぉ、大惨事。
茎レタスを細く切って干したら、ザルにくっついてしまった。流石に細すぎた…。剥がすのに一苦労。その上少しだけど、取り切れない欠片もあって、タワシでゴシゴシする羽目に…。
まあでも汚れてきていたし、ちょうど綺麗になって良かったのかな。うむ。

これを参考に次は気をつけよう。もう少し太めだな。

栗田有起『オテル モル』を読む。

最高の眠りと夢を目的とした会員制のホ

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檸檬読書日記 四月は最も残酷な月で、猫とすれちがい、あふれる愛を。 4月22日-4月28日

檸檬読書日記 四月は最も残酷な月で、猫とすれちがい、あふれる愛を。 4月22日-4月28日

4月22日(月)

本屋に行った。
新刊本の棚を見たら、三島由紀夫の新刊が出ていた。

『腐敗日記』

老いて頭が衰えたことを「腐敗」と表して書いたものらしい。絶対面白いではないかと購入。
すると店員が「三島由紀夫好きなんですか?」と聞いてきたので頷いたら「今度また新刊出るんですよ」と教えてくれた。

「でも名前を変えて出すようで、三嶋由紀三という名で、今度は漫画に挑戦されるのだとか。しかも女学校

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檸檬読書日記 雲は音のない音楽で、坂口安吾は残酷に、映画日記は苦難。 4月15日-4月21日

檸檬読書日記 雲は音のない音楽で、坂口安吾は残酷に、映画日記は苦難。 4月15日-4月21日

4月15日(月)

ネモフィラが咲いていた。綺麗。

間違えて「アネモネ咲いてる」と言ったら「ネモフィラね」とツッコまれた。
去年も同じ間違いをしているのに…何故覚えられないのだろう。というか毎年同じ間違いをしているような…。いつになったら覚えるんだ自分。

多和田葉子『言葉と歩く日記』を読み終わる。

なるほど。
自分今度脚本を考えてみようかな。

最後の最後まで良かった。
ドイツ語に接している

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