Kota

旅、自然、本、音楽、写真。 日々出逢ってきた愛おしいものについて書いています。写真展「…

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旅、自然、本、音楽、写真。 日々出逢ってきた愛おしいものについて書いています。写真展「いきつく」を4月19日~21日に逗子にて開催。 https://www.instagram.com/co_kot/

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記事一覧

初の写真展「いきつく」の記録

4/19-4/21の3日間、zushi art galleryにて初の写真展「いきつく」を開催しました。 3日間で150名を超える方にお越しいただきました。足を運んでくださったみなさま、本当…

Kota
4日前
36

Kota Ogasawara 写真展「いきつく」

4月19-21日の3日間、逗子市のzushi art galleryにて初の写真展「いきつく」を開催します。 旅をする中で気づいた。それは昔から自分が、水辺のある街ばかりを旅先として選…

Kota
1か月前
37

日記 2024/3/13

快晴の中、星野源の「Stranger」を聴きながら、うたいながら病院へ向かう。今日は半年に一度の定期検診。もう慣れきった病院でスムーズにCTの検査と受付を終える。 待って…

Kota
1か月前
26

日々を変えてくれたのは、「具体的な安心」だった。#2023年振り返り

あっという間に今年も終わる。その実感はあるが、そう言葉にするには、この一年はあまりに濃厚だった。本当に一年間の出来事だったとは思えないほどに。だから、せっかくな…

Kota
4か月前
70

大切な人たちに「元気だよ。」そう言える今が、嬉しくて仕方ない。

5月から、新しい仕事をはじめた。久々に正社員の仕事に就いた。 そうして、生活にリズムが出来た。毎月決まったお金をもらえるようになった。「休日」が出来た。一緒にい…

Kota
4か月前
60

水面を眺めに、初夏の洞爺湖へ

6月、季節休をいただいたので旅に行くことにした。海外に行くことも考えたけれど、今は穏やかな時間を過ごしたかった。ぼーっとしたり、考え事をしたりする時間が必要な状…

Kota
9か月前
81

4年ぶりの海外は、幼馴染と台北へ

台北に行ってきた。海外に行くのは、2019年3月に行ったニュージーランドへの旅以来の4年ぶり。 そして今回は、幼馴染の友人と共に旅をした。どれほど前に話していたかもわ…

Kota
10か月前
261

「自分の小さな"やりたい"を叶えてあげる」朝焼けを観に、鎌倉の海へ

昨年の10月頃から、「今は仕事や自分の人生のことに集中しなくては」という気持ちが強く、時間とお金を自分の「やりたい」に使えなくなっていた。人とも会わず、出掛けもせ…

Kota
1年前
68

2022年 買ってよかったもの5つ

今年は多くの買いものをした。 振り返ってみると、今年は精神的な豊かさのための買いものよりは「困りごとを解決する」ための買いものがメインだったんだなあと思う。昨年…

Kota
1年前
48

世界と、出会いなおす

「最近、何をしているの?」と聞かれると少し困ってしまう。 1月末にがんの治療が終わり、2月に復職。8月に1年半ほど勤めた会社を退職し、今は撮影とSNS運用、事務サポー…

Kota
1年前
97

甲府、北杜市へ。自然と会話をたのしむ旅

8月のお盆、2泊3日の山梨旅に行ってきた。今回は珍しく2人旅。一緒に行くのは幼稚園からの幼馴染の友人。久々にお互いの予定が3日ほど合ったので、どこかに出掛けることに…

Kota
1年前
77

山を歩きたくなった_FUJIFILMで撮る、夏の緑

7月の終わり、快晴の休日。ぽっかりと時間が空いて、何をしようかなあ、都内よりは、自然を感じる場所に行きたいなあと考えていた時に「そういえば、前から山に登りたいと…

Kota
1年前
117

夏の湘南へ、一泊二日の「考えごとしたい旅」

とにかく頭の中が忙しい、毎日を乗り越えるので精一杯。そんな日々が続いていた。こんな時は、自分の感情や考えを整理する時間をつくるようにしている。ただ、家ではいつも…

Kota
1年前
62

4ヶ月の抗がん剤治療。日々を支えてくれた優しいエンタメコンテンツ20選

9月から抗がん剤治療のため、仕事を休み入退院を繰り返しながらの生活を続けている。吐き気や免疫低下によるさまざまな副作用や、更に大きな副作用、未来への不安などと闘…

Kota
2年前
51

2021年 買ってよかったもの5つ

年の瀬、多くの方が投稿しているその1年で買って良かったものを見るのが好きだ。こんなものがあるんだーという新しい発見があったり、取り入れたら、生活がこんな風に変わ…

Kota
2年前
80

旅先の晴れた朝 / 愛おしいものたち

昨日、過去の写真を見返していたらまだ気軽に旅ができていた頃の写真がたくさん出てきて、世界はなんて魅力的な場所だったんだろう。と思いました。出掛けれないということ…

Kota
2年前
215
初の写真展「いきつく」の記録

初の写真展「いきつく」の記録

4/19-4/21の3日間、zushi art galleryにて初の写真展「いきつく」を開催しました。

3日間で150名を超える方にお越しいただきました。足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。

タイトルの「いきつく」は
- 息つく:呼吸をすること
- 行き着く:最終的に辿り着く
という意味から来ています。

治療を経て身体が自由になって、国内外さまざまな土地を旅をした。

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Kota Ogasawara 写真展「いきつく」

Kota Ogasawara 写真展「いきつく」

4月19-21日の3日間、逗子市のzushi art galleryにて初の写真展「いきつく」を開催します。

旅をする中で気づいた。それは昔から自分が、水辺のある街ばかりを旅先として選んでいたこと。
そして気に入った街には、いつも穏やかな水辺があったこと。

水辺の前ではいつもより深く、心地よい呼吸が出来る。

がんになって、選択肢が突然失われる経験をした。病室と自室以外に居ることを許されなかっ

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日記 2024/3/13

日記 2024/3/13

快晴の中、星野源の「Stranger」を聴きながら、うたいながら病院へ向かう。今日は半年に一度の定期検診。もう慣れきった病院でスムーズにCTの検査と受付を終える。

待っている間は少し本を読んでから、4月のプレイリストについて考えた。

2時間ほど待ち、診察へ。告げられた結果は問題なし。先生はもう当たり前のように大丈夫だと言ってくれた。
ガッツポーズをしたい衝動を抑えながら、病院の外へ。

高木正

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日々を変えてくれたのは、「具体的な安心」だった。#2023年振り返り

日々を変えてくれたのは、「具体的な安心」だった。#2023年振り返り

あっという間に今年も終わる。その実感はあるが、そう言葉にするには、この一年はあまりに濃厚だった。本当に一年間の出来事だったとは思えないほどに。だから、せっかくなので言葉にして残しておこうと思う。

前回のnoteと被る部分もあるとは思いますが、お付き合いのほどよろしくお願いします。

今年の振り返りの文章を書くにあたって、数個のエピソードをピックアップするつもりだったけど、選定が難しかったので移動

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大切な人たちに「元気だよ。」そう言える今が、嬉しくて仕方ない。

大切な人たちに「元気だよ。」そう言える今が、嬉しくて仕方ない。

5月から、新しい仕事をはじめた。久々に正社員の仕事に就いた。

そうして、生活にリズムが出来た。毎月決まったお金をもらえるようになった。「休日」が出来た。一緒にいい仕事をしたいと思える人に多く出会った。仕事をした先に楽しみな未来が見えた。

それによって、来月は生活出来るんだろうか、仕事が続けられているだろうか、このままでいいのだろうか。そういう「不安」に支配されていた生活から解放された。(当時は

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水面を眺めに、初夏の洞爺湖へ

水面を眺めに、初夏の洞爺湖へ

6月、季節休をいただいたので旅に行くことにした。海外に行くことも考えたけれど、今は穏やかな時間を過ごしたかった。ぼーっとしたり、考え事をしたりする時間が必要な状況だった。そういうとき、僕は海や湖、大量の水のある場所に行きたくなる。水の近くでは1人で安心していられる。

そこで旅先で浮かんだのが、以前から惹かれていた洞爺湖。関東が梅雨の中、あちらは初夏の陽気のようなのも決め手だった。

そんな初夏の

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4年ぶりの海外は、幼馴染と台北へ

4年ぶりの海外は、幼馴染と台北へ

台北に行ってきた。海外に行くのは、2019年3月に行ったニュージーランドへの旅以来の4年ぶり。

そして今回は、幼馴染の友人と共に旅をした。どれほど前に話していたかもわかからない、「いつか一緒に海外旅行をしたい。」という願い。

お互いのいろんな状況が重なり、今なら叶えられると思ったので、出発日まで1ヶ月ない中、勢いでチケットを取った。

「海外に行ける」その事実だけでもう本当に嬉しかった。どんな

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「自分の小さな"やりたい"を叶えてあげる」朝焼けを観に、鎌倉の海へ

「自分の小さな"やりたい"を叶えてあげる」朝焼けを観に、鎌倉の海へ

昨年の10月頃から、「今は仕事や自分の人生のことに集中しなくては」という気持ちが強く、時間とお金を自分の「やりたい」に使えなくなっていた。人とも会わず、出掛けもせずに、自分の内面にこもっていた。思えばあの時期は苦しく、息が詰まっていた。

年明け頃から、今後の自分の方向性がある程度明確になり、心に余裕が生まれ始めた。そして、数多くの友人に会った。みんな3~5年くらい会っていなかったような友人ばかり

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2022年 買ってよかったもの5つ

2022年 買ってよかったもの5つ

今年は多くの買いものをした。

振り返ってみると、今年は精神的な豊かさのための買いものよりは「困りごとを解決する」ための買いものがメインだったんだなあと思う。昨年の内容とは毛色が違う。

すぐ身体のいたるところが痛くなったりと、病気、復職を通して生活に、心身に色んな変化があるなかで生まれた困りごとを、「もの」という面からも解決しようと試みることができたのは良かったなあと思う。今年は、せっかくつらい

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世界と、出会いなおす

世界と、出会いなおす

「最近、何をしているの?」と聞かれると少し困ってしまう。

1月末にがんの治療が終わり、2月に復職。8月に1年半ほど勤めた会社を退職し、今は撮影とSNS運用、事務サポート、ミュージアムショップスタッフの仕事をそれぞれ3社で働いている。合わせて週4程度。週1日は、気になっていた場所に行ったり、人と会ったり写真を撮りに行ったりと、個人としてのインプット、アウトプットに使っている。

そのまま事実を伝え

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甲府、北杜市へ。自然と会話をたのしむ旅

甲府、北杜市へ。自然と会話をたのしむ旅

8月のお盆、2泊3日の山梨旅に行ってきた。今回は珍しく2人旅。一緒に行くのは幼稚園からの幼馴染の友人。久々にお互いの予定が3日ほど合ったので、どこかに出掛けることにした。

旅先について話し合う中で、今旅に求めているのは行ったことのない街を歩きたいというのと、夏の自然の景色を楽しむこと。そして、旅先でお酒でも飲みながらゆっくり話をしたいということだった。

その観点から決めたのが山梨。河口湖や山中

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山を歩きたくなった_FUJIFILMで撮る、夏の緑

山を歩きたくなった_FUJIFILMで撮る、夏の緑

7月の終わり、快晴の休日。ぽっかりと時間が空いて、何をしようかなあ、都内よりは、自然を感じる場所に行きたいなあと考えていた時に「そういえば、前から山に登りたいと思っていた」と思い出して、行くことに決めた。快適なのは秋だけど、この緑が生い茂る季節に歩きたいと思っていた。

決めたのは午前11時。登山の出発には少し遅いけど、秦野に標高200m程の小さな山が連なった2~3時間くらいの登山コースがあったの

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夏の湘南へ、一泊二日の「考えごとしたい旅」

夏の湘南へ、一泊二日の「考えごとしたい旅」

とにかく頭の中が忙しい、毎日を乗り越えるので精一杯。そんな日々が続いていた。こんな時は、自分の感情や考えを整理する時間をつくるようにしている。ただ、家ではいつもの思考から離れるのが難しい気がするので、いつもと違う場所で過ごした方がはかどるような気がしている。

だから、旅をすることにした。考えごとをするだけでなく、シンプルに楽しい時間を過ごしたら元気が出るかもしれないと思って。

行き先は湘南。県

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4ヶ月の抗がん剤治療。日々を支えてくれた優しいエンタメコンテンツ20選

4ヶ月の抗がん剤治療。日々を支えてくれた優しいエンタメコンテンツ20選

9月から抗がん剤治療のため、仕事を休み入退院を繰り返しながらの生活を続けている。吐き気や免疫低下によるさまざまな副作用や、更に大きな副作用、未来への不安などと闘いながらの日々。
そんな日々を支えてくれたのが、エンタメだった。

人生が嫌になってしまうくらいなら

治療が始まってから初めの方は特に辛かった。副作用、窓が開かず風のない部屋、聞こえてくる患者さんたちのつらそうな声、薬の匂い。そんな環境で

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2021年 買ってよかったもの5つ

2021年 買ってよかったもの5つ

年の瀬、多くの方が投稿しているその1年で買って良かったものを見るのが好きだ。こんなものがあるんだーという新しい発見があったり、取り入れたら、生活がこんな風に変わるかもしれない...!と想像したりするのが楽しい。

また知っている人だと尚更、この人が言うならきっと素敵な商品なんだろうな、と思って参考になる。ネットショップの商品レビューは参考にならないことも多いけど、顔が見える人の情報は信頼出来る。

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旅先の晴れた朝 / 愛おしいものたち

旅先の晴れた朝 / 愛おしいものたち

昨日、過去の写真を見返していたらまだ気軽に旅ができていた頃の写真がたくさん出てきて、世界はなんて魅力的な場所だったんだろう。と思いました。出掛けれないということに、見慣れた景色にあまりに慣れてきている。

「世界を魅力的な場所だと思えているか。」は個人的に生きる上でなかなか大事なことなので、これは由々しき事態だよなと改めて思う。ふてくされないように、世界、日常の魅力を忘れないでいられるような時間を

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