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戯言

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日々のこと、思い付いたことを書いてます。 責任のないことばかり書くので戯言です。
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#思い出

まさかアマゾンで噛まれるなんて、誰も思っていなかった。

まさかアマゾンで噛まれるなんて、誰も思っていなかった。

今年に入ってから数ヶ月経ったある日のことである。
1年間の功績を労うということで、会社全体での慰労会が行われた。

入社して2年くらいだったら大きな飲み会に楽しさを見出せなかったが、
今回は居酒屋ではなく会場を貸し切るということだし、
何より社会人歴が多くなるにつれて知っている社員も増える。
コロナ禍以降初めての催しだったので、私はその飲み会に参加することに決めた。

最初、どれくらいの人が来るか

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大人だから、友達と写真を撮った。

大人だから、友達と写真を撮った。

先日、海外に留学中の友人が一時帰国するということで、
私たちは大阪へ集結した。

私たち、というのは【海外・大阪・愛知】と見事に散って暮らしている3人のことで、大学1年生からの友達だ。かれこれ10年の付き合いになる。
私たち、はあの頃の名残りのまま「ひろし」という名前のグループLINEで、今もずっと連絡を取り合っている。
このエッセイでは友人2人の名前を、YとMとする。

社会人になると住む場所は

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両手に柿の葉寿司のアリエル

両手に柿の葉寿司のアリエル

金曜日、祖母が柿の葉寿司を送ってくれるということで、夕方には家に帰らなければいけなかった。
本当は午前の指定で宅配してもらう予定だったのだが、都合により家を出なければいけなくなった為に一番遅い時間帯に変更してもらったのだ。

私は宅配便が苦手だ。
宅配便というか、インターホンが苦手だ。
家にいるという完全リラックス状態から人と話すスイッチに突然切り替えなければいけない。
電話でさえ一回では出られず

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心臓が動いている

中学3年生時代の担任をふと思い出した。

私は学生時代(特に中学、高校)、先生とはなるべく距離を置いていた側の生徒であった。
思春期もあったと思うし、小学生の時にウマが合わなかった先生が居て、無理に距離を縮めるのを辞めておこうと思っていた。
今でこそ先生という職業を尊敬しているが、当時の私はあまり良い先生に出会った経験がなく、先生という存在がどこか苦手だったのだ。

だから、中学3年生の担任だって

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三重旅行〜これはもしかして美味しい話では?編〜

三重旅行〜これはもしかして美味しい話では?編〜

前回、バスの中で人生の酸っぱさを経験した私だったが、
勿論バスは進むことしかしないので無事に目的地VISONへ到着した。

降りる時、高速バスに慣れていないのか斜め前の人が降車ボタンを探していた。
地域のバスはすぐ前や横にボタンがあるが、高速バスは上にあることが多い。
そのムーブを見逃さなかった私は、すかさず降車ボタンを押した。

VISONはなんと、東京ドーム2個分もあるらしい。

ホテルに行く

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三重旅行〜危うく悔し泣きするところだった編〜

三重旅行〜危うく悔し泣きするところだった編〜

つい先日、三重へ一泊二日の旅行に行った。
『つい先日』とは彼氏との交際記念日でもあり、丁度ワクチンの接種証明があればお得に国内旅行ができるという国のキャンペーン中とのことで、折角だから行くことにしたのだ。

私は三重が結構好きだ。
大阪にいた頃から定期的に遊びに行っていて、大抵は鳥羽水族館とおかげ横丁を1日で回る。
本当は夫婦岩を見たり地中海村に行ったり、ちょっとしたスポットにも遊びに行きたいのだ

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見返したくない写真があるので

見返したくない写真があるので

成人式に写真を撮った人、今は割と多いのだろうか。
当時の私は写真で思い出を残すことについて、どうでも良いと思っていた。

本当は成人の日にエッセイを書こうと思っていたのだが、
なんやかんやタイミングを逃し、下書きとして熟成してしまっていたので
ちょっと思い出話として、『写真』について書こうと思う。

私は断然、成人式を適当にやり過ごした側の人間である。
行かないという選択肢も無いけど、これといって

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昔、身バレした話

昔、身バレした話

昨日ラジオについて書いたばかりだが、それをきっかけにふと思い出したことがあった。

前の記事に「昔からラジオを聴いて育っていた」というようなことを記したが、
聴くに飽き足らず、ラジオを投稿し始めたのもかなり早かったと記憶する。
恐らく小学生高学年くらいには、FM802(関西の有名音楽ラジオ番組)に投稿していたのでは無いだろうか。

実は母もまたハガキ職人であったので、ラジオに投稿するきっかけは容易

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ダサ坊isスーパーヒーロー

ダサ坊isスーパーヒーロー

幼少期、『エンタの神様』の放送日だけは夜更かしが許されていた。
胃腸炎で寝込んでいた時、唯一見れた番組が『笑いの金メダル』だった。

これ程までにお笑いに寛容な家庭で育った私が10年応援している芸人がいる。
それがGAGだ。

GAGは昨年までキングオブコントに4回連続決勝進出していて、
ファン以外の誰が見ても『実力派』トリオである。
ネタが面白い。
トークが面白い。
これだけで充分、自信を持って

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泣きっ面に蜂蜜

頭が痛い。
たったそれだけの理由で、まるで走馬灯のように昔の記憶が駆け巡った。
なんとなく引っかかっている過去って、
ふとしたきっかけで蘇ってくるものである。

突然だが、前の彼氏と別れたきっかけはインフルエンザだ。

当時の彼の話、普段は殆どしないけれど、
今回の頭痛の話をするにあたって触れざるを得ないので語るとする。

彼と別れたのは、付き合って4年目の時であった。
最後の1年間といえば連絡も

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チャリで轢かれても好き

チャリで轢かれても好き

まーくんが結婚したと聞いた時、
ようやく私の初恋は幕を閉じたような気もした。
まーくんとは、私の初恋の相手であった。

そもそも私は別段恋多き女でも無いので、人生の恋愛遍歴など語る程の量も無い。
それでも記憶に残っている歴代オモイビトのことは確かにみんな好きだったし、
学生時代の恋愛はフィクションのようなもので、今でも思い出として輝いている。
その年表を真っ直ぐ辿っていって、一番端に位置しているの

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親からすと焦げたパン

親からすと焦げたパン

大好きな絵本がある。
某デザインTシャツ店でもコラボしたことがある、皆さんお馴染みの絵本である。
『からすのパンやさん』を読んだことがあるだろうか。

https://www.ehonnavi.net/ehon/11/からすのパンやさん/

万が一知らない人の為に説明をするならば、
パン屋さんのからすがパンを作るという、タイトルで全てを物語ったストーリーとなっている。
このシンプルなタイトルが、昔

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釜揚げうどんの懺悔

釜揚げうどんの懺悔

忘れもしない高校時代の話である。
高校時代の私といえば、お笑いにそのまま浸かったような生活を送っていた為に
多いと週に3、4回は難波へ行ってライブを鑑賞していた。
ギャンブル、酒、タバコ。中毒には色々あるが、
当時の私はお笑い中毒であった。

さて当たり前だが、ライブへ行くにはお金が必要である。

ただでさえお金が無いのにライブへ費やしている私は、
他のことにはお金を掛けるわけにいかず、
同じ趣味

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世界一無垢なヘンタイ

世界一無垢なヘンタイ

今日はネタバレすると、全編タイツの話である。
とはいえやらしい展開は一文字たりとも出てこないので、
安心して読み進めていただければと思う。

今でこそタイツは冬に欠かせないマストアイテムではあるが、
大人になるまでずっとタイツが苦手だった。
ゴワゴワした感じが不快で、それなら寒さに耐える方がマシだとも思っていた。
その遍歴も大学生になるまで続いていたのだが、元を辿れば幼稚園に通っていた頃、私のタイ

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