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【3分要約・読書メモ】佐久間宣行のずるい仕事術 プロデューサー佐久間宣行

ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「佐久間宣行のずるい仕事術」についてのレビュー記事となります。


■著者

佐久間 宣行
1975年11月23日、福島県いわき市生まれ。テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティ。「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」「ウレロ☆シリーズ」「SICKS~みんながみんな、何かの病気~」「キングちゃん」などを手がける。元テレビ東京社員。2019年4月からラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」も人気。著書に『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』(扶桑社)がある。

■はじめに

たかが仕事だ、そう思おう。
真正面で消耗するのを止めて作戦をたてる。
会社にとっての都合のいいだけの存在にはならない。
そのために頭をひねろう。
それで無理なら会社をやめよう。
そう思ったときには頭がすっきりして、
いつも間に笑いがこぼれていました。
やっと社会人の入り口に立った気がしました。
そこから僕は変わったのです。

佐久間宣行のずるい仕事術」”はじめに”より

■第1章 仕事術編

・「楽しそう」を最強のアピールにする
とにかく楽しそうに働く。その姿を、周りの上司にアピールする。
組織にいるうえで、不機嫌でいるメリットなどひとつもない。
人生で関われる人の数なんて知れている。
だったら自分の輝く姿を見せて、楽しく仕事をする方が、断然トクだと思う。

・合理的最強ツール「ホウレンソウ」を使い倒せ
どんな仕事術の本にも書いてある基本中の基本だけど、「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」はこまめなほうがいい。
「上司を不安にさせたり、文句を言わせないため」
「上司の上司に文句を言わせないため」
進捗が見えないと上司は不安になる。
聞かれていなくても、とにかく事細かに自分の状況をさらけ出す。
若手の内は意識しづらいかもしれないが、上司にも上司がいる。
あなたが「ホウレンソウ」をサボると、上司もホウレンソウができず怒られる。そうすると、あなたも怒られる。
ホウレンソウは、組織の中でストレスなく仕事するには欠かせない、合理的最強のツール。

・「社内初」はローリスク・ハイリターン
仕事はあえて、社内「初」を狙うのがおススメ。
成功すれば「第一人者」。重宝がられ発言力が強まる。
失敗してもせいぜい「やっぱりね」と笑われる程度。
成功すれば、一躍「第一人者」に慣れる。
「初」を取りに行くのは、意外とローリスク・ハイリターン。

■第2章 人間関係編

・「メンツ地雷」を踏んではいけない
どんな時に、人は他人を攻撃するのか。
それは「メンツをつぶされたとき」
人はメンツで動いている。
「ナメんなよ」が、争いごとの9割といってもいい。
あらゆる局面で「メンツの地雷」だけは踏まぬように、機微を汲んで慎重に動くのが、「会社の歩き方」。
大事なのは相手に勝つことではなく、障害なく仕事ができる環境を手に入れること。自由に動くために、だれのメンツも潰さない。

・「褒める」は最強のビジネススキル
相手を褒めることは、コストのかからない最強のビジネススキルである。
褒めることで、相手の武器がわかり、この人がどんな場面なら活躍できるか、自然と理解できるようになる。
さらに褒めることに慣れると、対抗心も嫉妬心もいつのまにかなくなっていく。褒めるクセは、使わないとすぐに衰える筋力のようなもの。

■第3章 チーム編

・自分の「キャラ」を理解する
チームで活躍するには、自分のキャラクターやスキルをできるだけ客観的に、正しくメンバーに理解してもらう必要がある。
チームで力の出せていない人は、能力が足りていないのではなく、単に「自分が勇者なのか僧侶なのかわかっていない人」。
自分の得意を知ってもらえば、周りはあなたに合った仕事を振りやすくなる。

「自分の得意」は、「努力の割に評価されること」の中にある。
「そんなに努力していないのに、やたら褒められる(感謝される、驚かれる)」
そんあところに、あなたの才能が隠れている。

・「期待」しすぎてはいけない
思い入れが強いチームや期待が大きい仕事についた時ほど、心を崩す人がいる。夢の重さにつぶされる。

夢につぶされないために大切なことは、「分解」。
自分の夢を分解し、「具体的な目標」に置き換える。
期待が大きいほど、自分への期待も大きくなり、人は夢につぶされる。
最初から期待を満たせる人はいないにもかかわらず、自分の能力に絶望する。
「働きに」ではなく、「夢を叶いに」会社に行くと、ギャップに苦しむ。
夢は様々な形で、あなたを裏切ることもある。

■第4章 マネジメント編

・「叱り方」にはコツがある
メンバーを叱る時の大原則が2つある。

①シラフで話す。
お酒を飲む場では、絶対、説教をしてはいけない。
注意は冷静に、感情ではなく論理で。

個別に話す。
みんなの前でやり玉に挙げるようなことをしてはいけない。
あきらかな非があっても、ちゃんと逃げ場を用意する。

逆に、メンバーに感謝する時や褒める時のメールは、関係するみんなをCCに入れて送る。

・部下の仕事は「引き取らない」
仕事を引き取ってくれる上司はラクだ。
70点ぐらいの出来で提出した資料を、上司が作業してくれれば、正直「ラッキー」と思うかもしれない。
でも、そういう上司の下では、伸びない。
自分で頭を使い、手を動かし、完成させなければ、成長できない。
だから、上司は、部下のことを思うなら簡単に仕事を引き取ってはいけない。正解の方向性だけは見せて、そこからのディティールは本人に任せるのがいいが、かなり面倒だし手間もかかる。いつか部下から「面倒くさかったけど、あのやり方で育てられてよかった」と思ってもらえるはず。

■第5章 企画術編

・企画書は「ラブレター」
企画書は「出すもの」ではなく「通すもの」。
「その企画書はだれが読むのか」を意識する。
自分の「いいたいこと」よりも、企画書の読者(上司や会社)の「知りたいコト」を優先して入れ込むことが、採用率を大きく上げるポイント。
企画書が通るかどうかはセンスだけじゃない。
企画書を通したいと思うなら、組織の「中の人」を説得するだけの材料を集め、ロジックに組み立て、自分の「おもしろい」に説得力を持たせること。

■第6章 メンタル編

・「メンタル」第一、「仕事」は第二
心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない。
仕事なんて、「たかが仕事」なのだから。
「真剣」になっても、「深刻」になってはいけない。

嫌なことからは「逃げるが勝ち」。
仕事をしていると、結果が出なかったり、人間関係の問題で、この世の終わりのように絶望することがある。
仕事を絶対視せず、「仕事と自分」や「仕事関係者と自分」に程よい距離感を持ち続けることが重要。
「たかが仕事」の割り切りが、心の健康を保つのにとても大事。そのバランスが崩れそうなときは、一時避難(逃亡)して、回復をする。

・期限を区切れば、「無敵」になれる
期限を決めてゴールを設定し、そこまでは全力で努力してみる。
迷ったら「どうしよう」とブレーキを踏むのではなく、ブレーキから足を離し、アクセルを踏み込んでみる。
転職する時も、判断するまで期限を決めて、「これだけやってダメだったから仕方がない」と思えるぐらいやり切ってから進退を判断しないと、逃げた気持ちや後ろめたさが自分に残る。
「ダメだったらどうせ辞めるし」の気持ちで、人間関係のしがらみやノイズに惑わされず、走り抜けてみるのがいい。
期限を区切れば、腹もくくれる。
逃げるヒマも、言い訳するヒマも、腐るヒマもない。


・「運」を味方につける
究極的に仕事はすべて、運で決まる。
運とは、信用の積み重ね。
運は、愛想と誠実さによって架けられた「信用」という名の橋を渡ってやってくる。だから愛想の悪い人は信用を得られないし、運も来ない。
自分の機嫌は自分でとる。これができる人の元に運は来る。
雑な仕事をしないことも運につながる。
運がとるための「信用の橋」をコツコツと架けておけば、忘れたことに、「こんなところからやってきたのか!」と驚くような運の訪問がある。

・無気力な時は「再生産」を疑え
刺激がなく、成長機会を奪う「再生産」の仕事ばかりする人は、「自分じゃなくていいのでは」という無気力状態の沼にハマる。
「気が付くと、半年前や1年前と同じような仕事をしている」
そういう沼にハマった人は、まず、3~5年後に向けた中期目標を掲げる。
目の前の仕事に、目標達成のために必要な要素を足していく。

同じ仕事の質や精度をひたすら上げることだけで食っていけるのは職人だけ。
成長や変化をしていかないと、無気力状態の沼にハマり、その部署、その会社がないと生きられない人間になってしまう。

■感想

テレビ東京の名物プロデューサーだった著者の初ビジネス書。テレビ東京を退職し、フリーのプロデューサーとして、TVだけでなく、ラジオ、Youtube などメディアの枠を超えて大活躍している。実は、「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」の大ファンで、もう何年も聞いている。エンタメのど真ん中で活躍しているのに、謙虚で共感できるトークからも仕事や仕事仲間に対する愛が伝わる。

本書は、成功者のビジネス本の一種かもしれないが、大企業に勤めていた著者の経験から導き出された等身大の言葉が並べられている。バラエティ番組を見るように、ページをめくることができ、太字のテキストは、もはやテロップになっている。テロップを読むだけでのエッセンスがつかめるのは、著者の編集力なのかもしれない。「あちこちオードリー」と見る感覚で読めるビジネス本。HPが少ない時でも読めるのがおススメ!

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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