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【3分要約・読書メモ】妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話

ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話」についての記事となります。


第1章 「現場に数字ばかり言い出すのは会社が傾いてきた印です」

会社があっという間にダメになる、「白い塊」の恐ろしさ
「利益率は結果であって目標じゃない。面白いと思えることをどれだけやれるかです」それができるなら苦労はない、と普通は思うところだが、目標数字を設定するのは、むしろ成長を阻害する、と鳥越社長は真顔で指摘する。「数字でコントロールすると、社員はすぐに『白い塊』を作り始めるんですよ」

  • 数字を押し付け始めるのは、会社が傾いたサイン。

  • 社員に「白い塊」をつくらせてはいけない。

  • 一度にすべてやろうとするな、まず、できることに集中せよ

第2章 「うちは営業にも工場にも損益責任を持たせません」

「N字再建」でまず気持ちを立て直す。数字に強いからこそ数字で管理しない
相模屋の救済M&Aの特徴「N字再建」は、黒字回復→赤字転落→再度黒字というトリッキーなもの。気持ちを先に考えるやり方は相模屋本体でも共通している。「数字を気にせず思い切り働いてもらうため、損益責任はもたせない」という。

  • 組織の立て直しは、メンバーの自信を取り戻すことから。

  • 「数字に強い」とは暗記や計算ではなく、行動の結果を定量的に読めること。

  • 数値で人を管理すると、人は数値しか見なくなる。

第3章 「数字で管理〝しない〟から全体最適ができるんです」

損益責任がないから実現できる、工場の〝三段撃ち〟、営業の〝相模屋通信〟
売上高、利益といった数字で管理しないことで、社内が繋がりやすくなる。迅速に「会社全体」のために動くことができる組織は、平時はもちろん、新型コロナ禍のような緊急時すらチャンスに変える。

  • 数字で縛らないことで、内部調整抜きで迅速に全体最適が図れる。

  • ホワイトボード×スマホは簡便な情報共有インフラ。

  • 気づきで止めず「何かにつなげられないか」と考える営業は強い。

第4章 「社員全員モチベーションが高い会社なんて、まああり得ません」

「燃える集団」をつくりたいなら、燃えない人を無理に参加させない
数字で管理しない組織を支えるのは、モチベーションの高さ。では、社員の気持ちを燃やしていくにはどうすれば?鳥越社長は「まず、燃える人を大事にすること」だと言う。

  • 組織の熱量を上げるには「全員参加、全員一致」を目指さないこと。

  • 少数の燃えている人の足を引っ張らず、褒めて優遇して調子に乗せる。

  • 中心の熱量が上がってくれば、周辺部の温度もじわじわ上がってくる。

第5章 「数字で説明できることで差別化するのは難しい」

やりたいことは「均一な味」か、それとも「おいしい」と言わせる味か?
豆腐でウニ、豆腐でカルビ、さらにはフォアグラ、大トロまでも。大手企業やグループ会社と組んで、独自の商品開発を進める一方で「ひとり鍋」シリーズなどで手堅いヒットも連発する幅の広さ。その根底には「おいしさ」のためなら「ブレ」を許容する考え方があった。

  • 社内手続きの完全さを顧客の利益より大事にしていないか。

  • 個人の「主観」で決断できることが、小さな組織の有利な点。

  • 過去に愛された商品を、新しいアイディアで磨いてみては?

第6章 「変なものを出すよねと言われるとうれしくてゾクゾクします」

鳥越社長に聞いてみた。一番うまくいかなかった商品は?
「成功」か「失敗」か。それを決めるのは数字か、自分か。数字は数字として切り離して考えてみるほうがいい、と鳥越社長。避けられない”失敗”を自分自身ではどう総括しているのか、ストレートに聞いてみた。

  • 「変」と言われるのは、ユーザーの想像の枠を超えた証。

  • 数字は数字で重要。だけど「失敗」「成功」とは別のモノサシ。

  • 利益の追求”だけ”が、会社経営の目的ではない。

第7章 「拡大と効率を信じていた頃の話をしましょうか」

仕事が楽しくなくなったあの日、やりたいことをやろうと舵を切る
経営者にも、いや、経営者だからこそモチベーションは重要だ。拡大路線の最中で経営が「むなしくなった」鳥越社長は、自分の「主観」で会社を引っ張っていこうと決意する。

  • 燃える仕事は自分の「主観」から立ち上がる。

  • やりたいことをやっていると「心の友」と縁が生まれる。

  • 火を付けられるのを待っている人が意外に近くにいるかも。

第8章 「死角だらけの相模屋は生き延びることができるか?」

燃える集団と恐れられていた企業でも、あっという間に「普通の会社」になる
高いモチベーションを前提に、機動力を武器に成長してきた相模屋。しかし、成長によるリソースの充実は「普通の会社」への道でもある。独自のカルチャーと規模拡大はいつまで両立できるのだろうか。

  • 働く人がそれぞれの誇りを持つ「お山の大将」になればいい。

  • 個人の誇りにかけて、頭を使った仕事をすることが燃える集団の基本。

  • 「原因と対策」がするする出てきたら注意。仕事がルーチン化している。

感想

アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツ「ザク」の頭部を模した「ザクとうふ」を発売したことで存在を知った相模屋が、豆腐業界NO.1の会社とは知らなかった。いわいる「イロモノ」を発売するニッチ企業と思っていたが、王道の豆腐を作りながら、多くの新商品を発売し、さらには、M&Aを繰り返し、業界自体の変革をしていた。

社員に「自分たちか面白いと思ったこと」「会社にとって必要なこと」ができる環境にするために、社員に数字責任を負わせないことは、本書を読んだ後になっても信じることができない。「前年対比」という考えも無いということには、驚愕しかない。

チームをマネジメントするために数字管理が常識だが、その根底からひっくり返るようなマネジメント方法で大成功をしている。チーム、プロジェクト運営に携わる人は、今のやり方を考え直すキッカケとなる本です。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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