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コラム

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コラムをまとめました。良くも悪くも適当です。
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#映画

『螺子を巻く』、あと『首』

『螺子を巻く』、あと『首』

 例年と比べてあたたかい秋が続くなぁ……と油断している皆様、さきほど知ったのですが、明日から寒波到来とのことですよ! もし周知の情報であるならば、情弱が過ぎるKH、今日も薄着で美しき四季を想ふ──。

 と、どうでも良い前置きではございますが、この度『文章・創作のサークル様』にお力添えをいただき、電子書籍を発売いたしました。

 短編ではなく一作品として完結させた本作ですが、予めあらすじを言ってし

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Mr.Lawrence

Mr.Lawrence

 昨年の春、映像やら音楽やら、その手の分野にまったく教養がないと自他共に認める同僚の尻を叩き、僕自身もかなり久しく思える映画館に立ち寄ったことを、先程ふいに思い出した。
 まぁいい歳をした男が二人揃って映画を観るものだから、多少は難解なテーマのものが良いのかな……。そんな考えも束の間、結局ビールの泡や炭酸に呑まれて話の結末は見逃すことになるだろうし、何より駅前の混雑ときたら!
 早くも気温が二十度

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シン・川口浩探検隊

シン・川口浩探検隊

 そういえば、シン・ウルトラマンの公開から早くも一ヶ月が経過したわけで、普段は流行に遅れがちな僕も「まぁ、ウルトラマンなら話の流れも分かるし、観に行っても楽しめるだろ」などと考えていたところ、定期的に行っていたシン・製品の提案が思いがけずも軌道に乗り、なかなか映画館に立ち寄れない今日このごろ。
 どうも、梅雨に負けないケイ・エイチです。

 2016年のシン・ゴジラを皮切りに、数々のシン・シリーズ

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さよなら参画、またきて死角

さよなら参画、またきて死角

 あぁ、もしかして俺、仲間外れにあってる?そんな辛き目に合うことが、稀にあるだろう。
 えっ、ないの? なら、仲間外れは、僕だけだったってことか......。なんと厳しい世界だ。で、お馴染みのKHです。グーテンターク。

 同僚に「じゃんじゃか、やったろうじゃん」が口癖の、仲間外れがいます。でも、勘違いをされては困る。彼は、本当に「じゃんじゃか」仕事を「やったろうじゃん」し過ぎて、僕らが見上げても

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さて、明日から三連休......ん?

さて、明日から三連休......ん?

 なんだけど、特に予定ないよって......あれ?
 明日からの三連休は──我々が待ち望んだ、連休はいったいどこに消えた? 僕は十八日に記事を投稿したあと、そのまま眠りについた。目を覚ましたとき、即ち現在はどのニュース、どの媒体を見ても二十一日の十五時で、まるで時間跳躍に戸惑う「時をかける少女」のような表情を、僕はしているに違いない。多分。

 まて、落ち着こうではないか。冷静になって周囲を見渡せ

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さて、明日から三連休なわけ

さて、明日から三連休なわけ

 なんだけど、特に予定ないよって人、いる?あぁ、それに引け目を感じることなんか全然なくてさ、むしろ解放感を覚えるくらいの心持ちでいた方がいいよね。最近はなにか言うとさ、ほら……人間関係が面倒くさい、みたいなね。もはや何かとかかわることが面倒くさい。口を開くのですら面倒くさい。そうすると、目とかも閉じたまま休日を過ごすか! そこまでいくと問題もあるだろうけど、何事もとことんやる人はさらに先を目指そう

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銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

 これまで幾度となく宇宙を旅した銀河鉄道。ジョバンニの淡い心情、あどけない鉄郎の成長は言うまでもなく、もしかしたら他にも機関車を飛ばした作品があったかもしれない。
 どうも、銀河を駆けるKHであります。

 幼少の頃、僕が初めて触れた「銀河鉄道」はアニメ版「銀河鉄道の夜」でした。勿論、主役は戦士の銃を粋に構える星野鉄郎......ではなく何故か猫っぽい耳を生やしたジョバンニ少年。猫っぽい、と言うよ

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海を見にいく

海を見にいく

 よからぬ思考というのは、決まってふいに授かるものである。朝飯を作っているとき、貴方は突然に退職の決心をするかもしれない。又は仕事帰りの揺られる列車内で、数年前に止めたはずのタバコが急に恋しくなるかもしれない。そのようにして、我々は奥深くまで抑え込んだ欲求と、思いも知れぬ再会を果たすのである。例えば、降り頻る春雨の音を聴いているうちに久しく海を見ていない自分に気がついたり......とかね。

 

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さらば、素晴らしき同志諸君

さらば、素晴らしき同志諸君

令和2年も、あと僅か。炬燵に潜り込んで蕎麦を啜るのを今か、今かと待ち侘びる日々。
どうも、猫派のKHです。
※犬も好きです。

note 内「文章と創造のサークル」様のお力添えを頂き、またまた電子書籍を発売致しました。

『さらば名もなき群青たち』
『鉄塔がある街』
など、noteにて公開した作品に加えて、書き下ろし短編『遊牧民』を綴じております。

また、11月22日(日)には、文学フリーマーケ

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縦の糸はどなた? ※横の糸は私

縦の糸はどなた? ※横の糸は私

 誰かが私の名を呼んでいる気がした。それが隣に住む女子大生であれば、この心にも少しの波風が立つはずだろうが、勝手に期待をされる彼女が少し不憫に、哀れにも感じた雨の休日。耳を澄ませて周囲の音を聴いてみれば、雨どいを流れ行く水の勢いは、なんと力強いものか。その濁流に身を任せてみれば、自然の生み出す騒音は、なんと壮大なものか。それらの源と成り得る秋雨の、なんと寂しげなことか。

 水滴が下に落ちる間、そ

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スキ押されたら、押し返す......

スキ押されたら、押し返す......

あ、こちらから押す事だって多々ありますよ。どうも、KHです。

ドラマ「半沢直樹」を見て思った事がある。
一つは「半沢」という文字のゲシュタルト崩壊が激しい事。はんざわ、ってこんな字だっけ?という時がよくあります。

あと、金融業界ってすごい世界だなという事。流石に皆が皆、あそこまで苛烈に上司を責め立てたり、膝を震わしながら土下座している訳ではないんでしょうけど、中には一人くらいそういう人がいても

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一期一会の人生なのさ

一期一会の人生なのさ

 SNS界隈でのやり取りや、職場での人間関係、友人との他愛もない会話などを思い返せば、自分はこれまでの人生において、上手くやってこれたのだろうか、胸を張って「僕の人生だ」と言えるのだろうか、というのを稀に考える事がある。
考え過ぎだという捉え方がある。実績も自信もないのではないか、という考え方もある。でも、人は生きている以上、何かを考えないといけないし、普段の下らない思考からするに、その考えという

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生きねば。 拝啓、駿監督

生きねば。 拝啓、駿監督

 沁みる作品は数あれど、記憶に残る物はそれほど多くない、と思う今日この頃。私の記憶力が悪い、という話ではありません。

 遂に、この時が来たか。そう、ジブリ作品のリバイバル上映です。幼い頃より、親の顔と迄は言わずとも、従兄弟の顔よりも見たジブリ。
本当に嬉しいです。ありがとう、駿監督(?)私に限らず、待ってた人はかなり多い筈だし、例え「なんで俺の好きな、アレが入ってないんだよ!なんでゲ......

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音無響子のココが凄い!

音無響子のココが凄い!

令和の今日においてもなお、理想の女性は?
という問いに対して
「管理人さん!」
と答える男がどれほど多い事か。
ここで言う管理人とは、高橋留美子の代表作、『めぞん一刻』のヒロイン、音無響子さんの事なんですが彼女が未だに世の男性を魅了し続ける理由というのは一体どこにあるのだろう。

そう考えていたのは、一週間前の話。
古本屋に全巻セットが売っていたので、即購入即読破致しました。
結論から言えば、凄く

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