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フィクション(バリー・コーガンに飢えた話)
急にバリー・コーガンに飢えた。
バリー・コーガンを摂取したくなった。
というより『聖なる鹿殺し』を観返したくなった。
そして観た。続いて『アメリカン・アニマルズ』も観返したくなった。
『アメリカン・アニマルズ』。
やっぱり面白い。
ドキュメンタリー監督のバート・レイトンが撮った六年前の劇映画で、フィクションとリアルの境界を壊し続ける映画と言うか、そもそもそんな境界なんてなかったんじゃないかと思わ
『超個人的時間旅行』
”文学フリマ大阪11”に行った。
文フリは、以前に行った時もそうだったけど、入った瞬間は「めっちゃ楽しそう」と感じるが、すぐ人混みに疲れて「もう帰ろう」となってしまう。
文フリの楽しみ方はいまだにわからない。
短歌のブースで興味のあるブースもあったのに、至近距離で立ち読みするあの感じがどうにも慣れなくて素通りした。
ということで唯一入手した本、藤岡みなみさんの『超個人的時間旅行』を読ん
ホンモロコでアンチョビを。
ヒグマは食べ切れなかった獲物を土饅頭にして後でまた食うらしい。
こういう執着心は生物の本能だと思う。
ホンモロコをたらふく食べてみたくて昨春、琵琶湖で何匹も釣った。
それはもう顔が綻ぶ美味さで、食べ尽くすのが惜しい惜しいと思ううちに(塩漬けにして放置しといたらアンチョビみたいになって保存もできるし、旨味も増すのでは)という企みが頭に浮かんだ。
ということで塩漬けにした。
そして塩
ショートショート『アレルギー』
謙虚さの欠片もない、侮蔑的な毒舌が多くの若者に受け入れられたテレビタレントの人気が陰り始めたころ、彼の都心のタワーマンションに一枚の絵葉書が投函されていた。
その絵は彼には全く見知らぬ絵だった。
木のテーブルの上に飛沫のようなボンヤリと赤い林檎が不安定に並んでいる。
裏にはこう書かれていた。
「林檎アレルギーを発症したのでもうこの絵は要りません。あなたも是非とも、そうなりますように」
そ
Clever Girlにしてやられる
小さい頃から何度も観た映画『ジュラシック・パーク』で、何度観ても好きなシーンが、このマルドゥーンがヴェロキラプトルに襲われるシーン。
ヴェロキラプトルの飼育員であり彼女たち(パークの恐竜は全て雌という設定)の危険性や狡猾さを最も見抜いていたはずのマルドゥーンが出し抜かれて殺される直前、”Clever Girl”と漏らす。
このセリフがめちゃくちゃ好き。
字幕では「賢いやつめ」で、吹き替えで