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Clever Girlにしてやられる

 小さい頃から何度も観た映画『ジュラシック・パーク』で、何度観ても好きなシーンが、このマルドゥーンがヴェロキラプトルに襲われるシーン。
 ヴェロキラプトルの飼育員であり彼女たち(パークの恐竜は全て雌という設定)の危険性や狡猾さを最も見抜いていたはずのマルドゥーンが出し抜かれて殺される直前、”Clever Girl”と漏らす。
 このセリフがめちゃくちゃ好き。
 字幕では「賢いやつめ」で、吹き替えでは「囮だったか」に訳されていたと思うが、やっぱり訳される前の”Clever Girl”という言葉の響きは、諦念だけでなく脱帽という感じもして、もはや色っぽい。今際の際にこんなお洒落なセリフを吐いてみたい。
 この言葉の響きが好きで、女性に上手くあしらわれたときや、相手の思惑通りに動いていることに気づいたとき、心の中で「クレバーガール」と呟いている。

 ”Clever Girl”という言葉が好きな人は結構いるようで、アメリカのSharptoothというハードコアバンドがそのまま『Clever Girl』というアルバムをリリースしていた。
 アルバムの中の同名の曲の冒頭に映画の音源をそのまま使用している。

『Clever Girl』のジャケット。千切れた片手も映画へのオマージュ。

 ただ、ハードコアというジャンルが得意ではなく、Sharptoothは一回聴いてから聴いていない。

 もう一つ。
 ”Clever Girl”をバンド名にしてしまったバンドがあって、このバンドは好きでよく聴いてる。
 2010年に一枚だけ『No Drum and Bass in the Jazz Room』というアルバムを出して、その後解散してしまったらしく、知ったときにはもう活動していないのが、めちゃくちゃ残念。

ジャケットも好き。いつかEPを買おう。

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