記事一覧
気分に合った小説が読みたい
偏見と偏愛のリストです。誰かのためになるとうれしい。
◎優等生の凋落といったら…綿矢りささん。
他者と自分の間で腫れ上がった自我を持て余して、その後に崩壊します。インスタグラムなみにリアル。
「夢を与える」「かわいそうだね?」「ひらいて」
◎毒毒しいドピンクのドーナツが食べたい時…桜庭一樹さん。
ウワァッドキドキ!みたいな洋画ホラーのどぎつさを味わいたくなるときありませんか。そういうときにおす
拝啓ダニエル・キイス様
アルジャーノンに花束を、名前も表紙も知っていたのですが、映画もドラマも見ずにいて、おととい読み終わりました。まえがきに、先生はたくさんのファンレターをもらい、共感してくれる人がこんなにいるなんてと感涙したそうで、だから私もお手紙を書こうと思います。一読者のささやかなつたない感想でも、きっと先生は真摯にみてくださると思うので。
私がいちばん心に残っているのは、実は結末ではなく、「ぼくはアルジャーノ
ときどきどきどき大人を味見
最近あわてて読んだ二冊の本、「道行きや/伊藤比呂美」「マチネの終わりに/平野啓一郎」、どちらもすばらしかったのですが、なんとなく大人の視界を、サングラスを借りてみるみたいに、うかがい知ったように思った。
私は「放課後のキイノート/山田詠美」も大好きで、そのあとがきが格別に好きです。この世には「よい大人」と「わるい大人」がいるということから始まります。
18まではだいたい、往々にしてあまり差がな
ブルーピリオドがオススメ
マンガにドはまりしています。アニメになったと知らなくて、もっと早く知りたかった。
沼の名前は「ブルーピリオド」。夜半まで遊んでいても成績優秀、ガラのわるい友人がいることを母親にも伝えていない矢口少年。勉強も友人関係もそつなくこなす優等生。でも彼の心はどこか虚ろに魂が抜けたみたいに(ツマンナイ……。)
それなりにうまくやることの一体何が悪いんだ?と聞こえてきそうだ。彼はそれなりどころかすばらしく