「教養は愛する人たちとの間に楔を打ちこむ」 頷きつつ、本当にそうかな?とも思う。知らないことを責めず、知識を噛み砕いて伝え、目の前の相手を知る努力をすれば、人と人を繋ぐ役目もできるんじゃないか。 いつかあの世でダニエル・キイスに会ったら、そんなことないよ!と報告したい。
『ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。』 -アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス著 発達に障がいがある主人公が手術によりどんどん天才になっていくが切なすぎる結末が名作と言われる所以なのか。
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス 中学の頃に叔母からもらった本。僕には知障の兄がいるのですが、主人公とダブる部分があって夢中で読んだ記憶があります。特に後半部分、徐々に日記の文体が変化していく描写が切なくて、読み終わったときは(比喩ではなく本当に)大泣きしました。