ヨルシカ「アルジャーノン」を聴いて、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』を読む
スーパーの青果コーナーで立ち止まって音楽に耳を傾ける 最近、気になっている音楽がある。透明感のある女性が歌うどこか寂しそうな歌。その歌は行きつけのスーパーで聴くことができる。気づいたのは、1週間ほど前か。青果コーナーで白菜の山とにらめっこをしていた私は、しばらく呆けたように白菜を片手に音楽に耳を傾けた。何がいいとはっきりと言葉にできないが、すごくよかった。現実が波のようにスッと引いていき、静けさのなかでその音楽だけがすべてになる感覚。私の「好き」はそういう形をしていた。
運