かんじい

駆け出しはレコードレーベル。まだCDではなく塩化ビニールから音が出ていた。 レーベルが…

かんじい

駆け出しはレコードレーベル。まだCDではなく塩化ビニールから音が出ていた。 レーベルが潰れて出版社に拾われる。「アリス」の解散コンサート写真集が最初の仕事。 その後SPの仕事を飽きもせず。でも、毎日好きな本を読んで、美味い酒を飲むのが今の仕事。

最近の記事

夜と朝のあわいに払暁を刷く。

    • 花びら織り込む晩春の仕舞い。

      • スープも、味噌汁も、いのちの素だ。残りものの野菜を刻んでブイヨンでストックに。ありがたい。

        • 原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青い野を歩く』、そんな風に読めたらいいだろうなぁ...

          今のところ、そんなことは夢のまた夢。精進あるのみ! 翻訳者の岩本正恵さんは、表題の「Walk the Blue Fields」についてこう書かれている。 夕闇が迫る風景を「青」と表現することで、静けさや寂しさ、自然との一体感、非日常的な予感まで伝えています。青い野を横切る一頭の子羊というなにげない光景は、静かな救いをもたらします。 なるほど、シンプルに「青」か、永遠とつながる夕暮れの青か。 八つの短編で構成される本作は、たった14ページの「別れの贈り物」からは

        夜と朝のあわいに払暁を刷く。

        • 花びら織り込む晩春の仕舞い。

        • スープも、味噌汁も、いのちの素だ。残りものの野菜を刻んでブイヨンでストックに。ありがたい。

        • 原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青い野を歩く』、そんな風に読めたらいいだろうなぁ...

          最も危険な国のラム・ソーダが花冷えの夜とぼくらをゆっくり溶かしていった。

          三十年来の友だち。 彼女とは、昨年、長崎の五島列島を旅した。 もともと、家人の仕事仲間。毎晩のように飲み歩いた酒友(磯自慢ではありません)。 家人の誕生祝に一献と、ぼくらのホームグラウンド「月島」で待ち合わせ。 まずはお鮨と日本酒の冷や、芋焼酎のソーダ割り。 握りが食べたくて通うお鮨屋さんの握りで〆て、さて、どこに行こう。 塩ビレコードから流れてくる心地よい音楽、美味くておもしろいラム、バーテンダーの立ち居姿。それらが、みんな気にいっている、徒歩3分のバーへ。 マカ

          最も危険な国のラム・ソーダが花冷えの夜とぼくらをゆっくり溶かしていった。

          届いた無農薬栽培レタスが、ちっと固いので巻いて、包んでに作戦変更。大正解。

          届いた無農薬栽培レタスが、ちっと固いので巻いて、包んでに作戦変更。大正解。

          『バースデイ・ストーリーズ』は、村上さんが選んだ十二の短編と村上さん書き下ろしの一作が収録されたアンソロジーだが、村上さんのペンによる作家たちの紹介が、やっぱり“村上さん”で、「訳者あとがき」などどう読んでも逸品のエッセイで、丸ごと、一冊、村上春樹による十三の誕生日物語なのだ。

          まったくその存在を知らなかったクレア・キーガンを、図書館のサイトで検索すると『青い野を歩く』と『バースデイ・ストーリーズ』の二冊が現れた。 彼女のことをどうやって知ったのか、どうも思い出せない。たぶん書評系サイトかなんかだったと思うが忘れてしまった。彼女がアイルランドの作家で、アメリカで小説を勉強し、若くして欧米の文学界で高く評価され、今は、都会では暮らせないと、アイルランドの海辺の田舎町で犬と馬と暮らしているらしい、というエピソードに惹かれて検索した次第。 まず、『バー

          『バースデイ・ストーリーズ』は、村上さんが選んだ十二の短編と村上さん書き下ろしの一作が収録されたアンソロジーだが、村上さんのペンによる作家たちの紹介が、やっぱり“村上さん”で、「訳者あとがき」などどう読んでも逸品のエッセイで、丸ごと、一冊、村上春樹による十三の誕生日物語なのだ。

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          普段着の松花堂がうまいのだ。

          普段着の松花堂がうまいのだ。

          独酌の宵は折敷にひとひらの。

          独酌の宵は折敷にひとひらの。

          船越桂さんが亡くなったそうだ。彫刻家にとって七十二歳は早過ぎる。

          船越桂さんが亡くなったそうだ。彫刻家にとって七十二歳は早過ぎる。

          霧のなかの隣町。

          霧のなかの隣町。

          切れ端の幸福。

          切れ端の幸福。

          炊き立て玄米とチリ産赤ワイン。

          昨夜のご飯は、ピッツァと豚しゃぶサラダ。 ピッツァを平らげ、ビールをチリの赤ワインに変える。 炊き上がった玄米を肴に、今宵の飲み納め。 雨は、もう小降りに変わった。 ご馳走様でした。

          炊き立て玄米とチリ産赤ワイン。

          今晩の主菜はお母さんの形見分けのお皿なのだ。

          家人のお母さんの遺品整理、なかなか大変なようだ。 お母さんと言う存在は、まず、物持ちが良い。 戦後の何もない時代を生きてきたひとたちには、デパートやスーパーの紙袋や、包装紙だって貴重品なのだ。 なかでも、家人とお姉ちゃんを悩ましているのが食器の数々。 「これも使ってないみたい」 そう、丁寧に梱包されたまま、一度も使われた形跡のない銘品が続々と出てくる。 捨てるに捨てられない。 姉妹が、まだお母さんの”娘”だった頃の食器。 娘たちが独立して家庭を持ってからの台所の道

          今晩の主菜はお母さんの形見分けのお皿なのだ。

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          雨が小降りになって、夕空が明るく照らされたと思ったら、隣町に橋を架けてった。

          雨が小降りになって、夕空が明るく照らされたと思ったら、隣町に橋を架けてった。

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          こいつを復習しながら、こいつを舐めている。

          こいつを復習しながら、こいつを舐めている。