数寄屋橋の交差点に出てみると小雨が降り出していた。 かみさんの本棚には、村上春樹の著作がほぼ揃っている。 ぼくがこれまでに読んだ村上作品はみんな彼女の蔵書。 夜半の雨はあがっていたが、名残の雨雲が町をおおっている。 どうしても再読したい本があって、棚から棚へ、何度も行ったり来たりして探すのだが出てこない。二重に並べられた文庫の棚の奥の奥まで探したが見当たらない。 ぼくの本棚も探してみたが気配もない。 ほぼ揃っている村上春樹の著作の、よりによってデビュー作『風の歌を聴け
このごろ、気のせいか、朝ご飯にフレンチ・トースト登場場面が散見される。 ぼくは、まったく、一向に構いません、どころかウェルカムです。 メイプルシロップを、「そんなにかけちゃダメでしょ!」と言われるまでかけるのが醍醐味。 どうも、パン類をストックしている冷凍庫のスペースが、もう、パン、パンらしい。 ナイフとフォークでひと口。 メイプルシロップのまとわりつかない甘みを、深煎りコーヒーが追っかける。 ぼくは、かまいません、ほんと。毎朝でもかまいませんよ。 ご馳走さまで
能登だけじゃない、頻発した地震のその後はどうなったの? 集中豪雨は、昨日、今日やってきた新手の災害だっけ... みんな、もうすぐ忘れてしまうよ。 原爆を作った男の映画は観たが、始末の仕方を考えないで作った原発の行方は。 何年になるんだっけ、寒い国の、もう戦争と呼べそうな殴り合い。 その戦争のニュースと間違えてしまう中東の果てしない憎み合い。 忘れないように!と奥歯をかみしめている。 そうしないと、忘れてしまう!とおのれを疑う。 迷走していた台風10号が、いつの間にか