くた(元あいかわらず)

オンライン日本語教師/元小学校教師/音楽/読書/国って人だ! あいかわらずの私です。

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最近の記事

【先生備忘録③】たとえ机を破壊したとしてもきみが優しいことを信じてるよ。

”困った人”という言葉を聞いたことがある人は多いかもしれません。 あの人の行動には困るなあ、なんであんなことするんだろう、困った人だ。 このように。 ”困った子ども”という言葉を何度も聞いたことがあります。 あの子は人の気持ちがわからない、謝れない、ものを壊す、暴力を振るう…困った子だ。こんなふうに。 ”困った子は困っている子”という言葉を聞いたことがあります。 傍目から見て人に迷惑をかけているように見えている子は、実はその本人が一番困っているのだ、という意味です。 困

    • 【先生備忘録②】自分が選べる側だという驕り

      公教育の場において多くのことを体験し学びましたがその根底となっているものがあると思います。公教育という場だからこその特殊性。 それは、圧倒的に選べないということです。 私は小学校の教員でした。 小学校の教員は、自分のポジションを基本的に選ぶことができません。 担任なのか、少人数なのか、専科なのか。 そして、クラスの子どもたち、その家族、おかれている状況、抱えている問題。 担任を任されてクラスが決まったら、そこから1年間は基本的に逃げもかくれもできません。そのクラスと一蓮托

      • 【先生備忘録①】泣きたくなるほどうまくいかない経験のない先生はちょっと心配。

        教員時代に体験し学んだことをつらつらと書こうと思います。思い出すまま、気ままに書きます。どなたかの何かになれば、嬉しいです。 ①泣きたくなるほどうまくいかない経験のない先生はちょっと心配。 素直でかわいい子どもたち、この仕事は天職です。毎日薔薇色です。 そんな先生のこと、少し心配です。 誰かをばかにするつもりも、脅すつもりも、偉ぶるつもりもありません。 少し強い言葉になるかも知れませんが、私の経験からの考えを書こうと思います。 さほどの経験値もなく、知識もないような人

        • 人の感情をエンタメ化するな。

          陸上競技の100メートル走。 ウサイン・ボルトという圧倒的な強さの選手がいました。今までの最速を塗り替え、今までの最強は忘れられてしまうほどに強かった。 ジャスティン・ガトリンという選手がいます。ボルトと同時期に、またはそれよりもすこし前から100メートルで名の知れた選手でした。 大坂なおみさんの一件を知って、 彼女の今までを知っているわけでもない、全ての試合を見ているわけではない、パーソナリティを詳しく知っているわけでもない私ですが、私もまたスポーツをしていたという、ただ

        【先生備忘録③】たとえ机を破壊したとしてもきみが優しいことを信じてるよ。

          その努力を認めてくれたのは誰?

          これは、数ヶ月前に考えていたこと(書いていたもの)です。 男性の多い構図の中で居場所を与えられた女性のことを考えました。 その物言いから取り沙汰されがちな杉田水脈さんと私の話です。 彼女は女性の敵でしょうか。 杉田水脈さんという人について思ったことです。 少し前までは話題に上がった発言などから、どうしても理解に苦しむ、これ以上何かを発言しているところを落ち着いては聞いていられない、と思っていました。しかしこの度、彼女のことを考える機会を得たので、もう少し考えてみたのです。

          その努力を認めてくれたのは誰?

          【読書】取材・執筆・推敲 書く人の教科書/古賀史健

          薄水色の少しマットな質感の分厚い本。3000円と税。 表紙と同じ色の帯には大きく「この一冊でいい。」 本屋の平積みに見つけた瞬間、購入した。 まだまだ途中ではあるが、少しずつ感想を書こうと思う。 前書きであるガイダンス、ライターはなにか、を読んだ瞬間 買ってよかったと心から思った。 取材したこと、調べたことをそのままに書くのがライターなのか? 違う。ぜったいに違う。 ぼくの答えは、「返事」である。 この言葉が心を打った。 取材相手への敬意が深いほど、返事はていねいに

          【読書】取材・執筆・推敲 書く人の教科書/古賀史健

          指導のときのミニ技⑤短い褒め言葉

          元小学校教師、現オンライン日本語教師の私の備忘録です。 何かのお役に立てば幸いです。 ⑤短い褒め言葉 ④言葉を削るで、ときにはどんなに短い褒め言葉であっても学習者の思考や理解の妨げになることがあることを書きましたが、やはり褒め言葉は積極的に使っていきたいです。 小学校教員時代、大勢を前に授業するので、一人ひとりに満足に声をかけることが難しい場面がたくさんありました。そのときは目線だけでも、肩にふれるだけでも、という思いで行っていました。 あなたのことを見ている、あなたが

          指導のときのミニ技⑤短い褒め言葉

          指導のときのミニ技④言葉を削る

          こんにちは。元小学校教師、現オンライン日本語教師の備忘録です。 どなたかのお役に立てば、これ幸いです。 ④言葉を削る ついつい説明がちになってしまったり、余計な言葉を言ったり…小学校現場でも意図せずしてしまっていたのですが、そんな無駄話のレベルではなく、これ本当に気を付けよう!もっともっと言葉を削ろう!!!と痛感した出来事がありました。 オンラインで日本語学習者の人に新しい単語を導入しているとき。 私のあとについて繰り返してもらっていました。そのときに、上手に発音していた

          指導のときのミニ技④言葉を削る

          指導のときのミニ技③名前を呼ぶ

          元小学校教師の経験と現在のオンライン講師としての日々の中で大切にしたいことの備忘録です。 ③名前を呼ぶ これは、小学校教師時代から意識的に行ってきたことです。いかほどの効果があるのかは実は定かではありません。でも、当時30人前後の子どもたちと過ごす中で、他でもない「あなた」と話しているんだよ、ということを感覚としてわかってほしい、という願いがあったのだと思います。何気ないときに、指示の前に、褒めるときに、「あなた」を見ているよ、という思いを込めて。 オンライン上の一対一

          指導のときのミニ技③名前を呼ぶ

          指導のときのミニ技②同じジェスチャー

          ありがとうございます。たいそうなものではありませんが、何かのお役に立てば幸いです。 ②同じジェスチャー。 指示を出す際の手助けになるジェスチャーです。大人子ども関係なく、大切なことだと思います。 私がよく行うジェスチャーは、 ・(私が)言います、読みます        ・・・(口の前で手をパクパク) ・(あなたが)言います、読みます        ・・・(英語で言うところのカモンのような動き) ・(あなたが)聞きます        ・・・(耳をすますポーズ) ・疑問文  

          指導のときのミニ技②同じジェスチャー

          指導のときのミニ技①同じ言葉

          日本語の教師としてオンラインで少しずつ経験を重ねている最中です。 前職は小学校教師です。 教室で意識してきたこととオンラインでのレッスンの今と。日本語教師として、オンラインの講師としての経験や実力はまだまだですが、考え書くことで整理したいです。 何かを伝える際に、相手にストレスなく伝わることはとても大切です。内容いかんの前に伝え方にほんの少しの工夫があると、そのストレスが減るかもしれません。私の気を付けていることを少しずつ紹介します。 ①同じ言葉 ②同じジェスチャー ③相

          指導のときのミニ技①同じ言葉

          なにもってんの?

          自分から出た言葉に、それ自分の言葉か?と、最近思う。 何かに出会ったとき、何かを見たとき、何かを言われたときの私の反応は脊椎反射みたいなもので、何も考えていない。 過去の経験とか、そのときの気分とか(お腹の減り具合とか)、刷り込まれた何かとか、その日にあったこととか、そんなようなものから反射的に言葉を選んで(きっと選んですらない、その場にあるものをつかみ取るようにして)相手やその事象に投げつける。 投げつけたそのときは、投げつけたというすこしすっとした気分だけが残る。でも、

          私が初めて街頭でマイクをもって誰かの人権を叫んだ日。

          (2020/6/20) 6月20日は世界難民の日。 もしも、今年も今までと同じように仕事をして日々忙殺されていたら、何を意識することもなく、いつもと変わらない何の変哲もない6月の1日として通り過ぎていたであろう1日。 ツイッターでふとこんなツイートを目にした。 「世界難民の日である6月20日に大阪入管前で抗議を行います。」 ドキンとした。コロナの影響で外出を控えていろんな抗議をツイッター上で見ていた今まで。外出がとりあえず解禁される19日。行ける。表面上かもしれないけど、

          私が初めて街頭でマイクをもって誰かの人権を叫んだ日。

          書くことがないとき。

          そういえば、こんな本のタイトルがあった気がする。 書くことがないときに僕の書くこと。 そんなタイトル?んんん? 書くことないなあ。 どうしても書くことができないときに、そう書け、とどこかで誰かが言っていた気がしたので実践してみました。 そうすることで、何かを書き始めるから、と。 ほうほう、なるほど?うん。 これは?書いたと?言うことに、なるんだろうか。 そもそも、書く、とは…? と概念やら自分の軸やらの深みにはまること請け合いです。 本当に、ふと思い出した話をしま

          書くことがないとき。

          国って人

          国って人だよなあと思います。 昔々、漫画ONE PIECEの中でアラバスタと言う国の国王が、こう言いました。 「”反乱軍に”この宮殿が落とされるから何だというのだ…!!!  言ったはずだぞ、国とは”人”なのだと!!!」 その国は、ある海賊によって干ばつにあえぎ、国民は国王に不信感を抱き反乱軍を組織します。そして、反乱軍はどんどん勢力を大きくし、国王軍がそれを迎え撃つかどうか、という国の瀬戸際に立たされてしまいます。怒り王都に攻め込もうとする反乱軍をどうすべきかを家臣が国王

          とりあえず、なにはなくとも、

          書くたびにご無沙汰していてあかんなあ、と思いつつも自分の性格を思い知っています。 そう、きっと長く書かないと、意味のあることを書かないとと強く思えば思うほど、私の指はキーボードから離れていく。だから、なにはなくとも。まずは書くことをしないと、何も生まれないんだから。 母に言われたことを思い出す。 「書かねば傑作、書けばゴミ」 ん? こんな言葉だったかな? 全く私を励ましてくれないじゃないか。 まあ、いいか。 鼻をかんだティッシュのゴミみたいに軽やかに。 まずは、気負わ

          とりあえず、なにはなくとも、