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書きたいことをつらつらと 思ったことをつらつらと 長い読書感想や 自分の思いを言葉にする、 アウトプットの 練習場所としてます

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最近の記事

✓犯罪者(上・下)/太田愛

▽あらすじ 上:白昼の駅前広場で4人が殺害される、通り魔事件が発生。 犯人は逮捕されたが、ただ一人助かった青年・修司は再び襲撃を受ける。 修司は刑事の相馬とその友人・鑓水と暗殺者に追われながら事件の真相を追う。 下:修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の真の目的が、 ある巨大企業グループの残忍な罪業の隠蔽であることを掴む。 3人は犠牲者を救済するためにメディアと 警察を利用した一発逆転の賭けに挑む。 ▽感想 Audibleで視聴。 ナレーター一人一人の役の使い分けに驚きながら

    • ✓マジカル・グランマ

      ▽あらすじ 正子は75歳の元女優。 CMで再デビューを果たし、順風満帆かと思いきや、 ある出来事で事務所を解雇され、 急遽お金が必要な状況に。 周りを巻き込み逆境を跳ね返す生き方は マジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶちこわす! ▽感想 正子の後ろを振り返らない生き方が最高にかっこよかった。 現代に蔓延る固定概念をぶちこわすっていうのは どんな人にも世代にもあっていいものだと思った。 自分の思う生き方を探しながら 本当に「生きてる」って感じがする。 どちらかとい

      • ✓木挽町のあだ討ち/永井紗耶子

        ▽あらすじ 疑う隙なんぞありはしない。 あれは立派な仇討ちでしたよ。 芝居町の語り草となった大事件、その真相は―― ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、 美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。 父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は 多くの人々から称賛された。 二年の後、菊之助の縁者という侍が 仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。 ▽感想 オーディブルで視聴。 凄かった。 5人の登場人物がいるんだけど、 それぞれに声

        • ✓リボン/小川糸

          ▽あらすじ 少女と祖母が大切に温めて孵ったのは 一羽のオカメインコだった。 二人はリボンと名付け、かわいがって育てるが、 ある日リボンは飛び立っていってしまう。 その後、リボンと出会った人々は、 この小鳥に心を寄せることで、 生きる力を取り戻していく。 ▽感想 すみれちゃんと私(ひばり)を結ぶリボン という意味で名付けられたオカメインコのリボン。 この二人とリボンのお話なのかと思えば、 あっけなくリボンはいなくなってしまう。 すみれちゃんと同様にかなり落ち込んでしまった・・

          ✓凍える牙/乃南アサ

          ▽あらすじ 深夜のファミリーレストランで 突如、男の身体が炎上した! 遺体には獣の咬傷が残されており、 警察庁機動捜査隊の音道貴子は、 相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。 やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。 この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか? ▽感想 オーディブルで視聴。 女性を軽視している、ちょっと横暴な滝沢と 音道のコンビが始めはこんな二人でやっていけるのかと 思うぐらいギスギスしている。 だけど物語が進むにつれて、 滝沢も音道二人の視点で物語が進むの

          ✓凍える牙/乃南アサ

          ✓喫茶おじさん/原田ひ香

          ▽あらすじ 人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。 松尾純一郎、バツイチ、57歳。 大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。 妻子はあるが、大学二年生の娘・亜理砂が暮らす アパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、 現在は別居中だ。 再就職のあてはないし、 これといった趣味もない。 ふらりと入った喫茶店でコーヒーとタマゴサンドを味わい、 せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。 趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。 東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都――

          ✓喫茶おじさん/原田ひ香

          ✓間の悪いスフレ/近藤史恵

          ▽コロナ禍で厳しい日々の続く飲食業界。 〈パ・マル〉でも、テイクアウト・メニューを考えたり、 料理教室を始めたり・・・ そんな中でも、料理教室でおきたトラブル、 ひとりでテイクアウトを買いに来る男子中学生の事情、 自身のレストランにスタッフが定着しないのはなぜかと 嘆く他店のシェフ等々。 名探偵シェフ三舟のまわりには解くべき謎がいっぱい。 ▽心に残った文章 ▽感想 パ・マルシリーズ4作品目! シェフが次々に出す美味しい料理たち。 いつも食べてみたいな~ フランス料理食べて

          ✓間の悪いスフレ/近藤史恵

          ✓口福のレシピ/原田ひ香

          ▽あらすじ フリーSE兼料理研究家として働く留希子の実家は、 江戸時代から続く、古い家柄で、 老舗料理学校「品川料理学園」を経営している。 大学こそ親の希望があって栄養学を専攻したが、 幼い頃から後継者の道が決まっている雰囲気や、 昔からの教則本を使う学園の方針への抵抗が 留希子にはあった。 卒業後は、製品開発会社にSEとして就職した。 しかし、料理をすることは大好きだった。 SNSでの発信をきっかけに 雑誌からも仕事の依頼がくるようになり、 料理研究家としての認知度をあげて

          ✓口福のレシピ/原田ひ香

          ✓樽とタタン/中島京子

          ▽あらすじ 今から三十年以上前、小学校帰りに通った喫茶店。 店の隅にはコーヒー豆の大樽があり、 そこが私の特等席だった。 常連客は、 樽に座る私に「タタン」と名付けた老小説家、 歌舞伎役者の卵、謎の生物学者に 無口な学生とくせ者揃い。 学校が苦手で友達もいなかった少女時代、 大人に混ざってきた話には、 沢山の”本当”と”嘘”があって・・・ ▽心に残った文章 ▽感想 小学生の目線で語られるから、おもしろい。 常連客の行動や常連客に付ける ニックネーム(歌舞伎役者なのにトミー

          ✓樽とタタン/中島京子

          ✓父と私の桜尾通り商店街/今村夏子

          ▽あらすじ 店をたたむ決意をしたパン屋の父と私。 引退後の計画も立てたのに、 最後の営業が予想外の評判を呼ぶ。・・・! 感想 この作品の感想やレビューを見ていた時に 『星の子』の作者さんだと気づき、 え!?作風のギャップ!? と思ってしまった。 本作の世界観は『むらさきのスカートの女』 のような、どこか不思議で精神的に グロさがおそってくる。 なのに短編ですらーっと読み切ってしまう読みやすさだった。

          ✓父と私の桜尾通り商店街/今村夏子

          ✓かばん屋の相続/池井戸潤

          ▽あらすじ 池上信用金庫に勤める太郎。 その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。 残された二人の兄弟。 会社を手伝っていた次男に 生前「相続放棄しろ」と語り、 遺言には会社の株すべてを 大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。 乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。 父の想いはどこに? ▽感想 金融界のお話がのぞける。と言った感じ。 初の池井戸作品が短編集だったのでよかった。 難しい印象があったので、手に取りにくかった。 話の内容は、すっきりもあれば、え…となって終

          ✓かばん屋の相続/池井戸潤

          ✓ランチ酒/原田ひ香

          ▽あらすじ 犬森祥子が離婚をきっかけに「見守り屋」 の仕事を始めて約一年。 気づけば、小3の娘と会えないまま半年が経つ。 元夫が結婚して以来、 面会させてもらえなかったのだ。 周囲の助言もあり、久々に娘に会いに行くが… ▽感想 祥子の見守りの仕事は、くせのある人がたくさんくる。 その中でも祥子は、そっと寄り添うような形で 依頼人たちと一晩をすごす。 そんな祥子の見守りが良いのか、 依頼人たちもなんとなく心を開いてくれるように思う。 そして、祥子の疲れをいやす夜勤明け、食事の

          ✓ランチ酒/原田ひ香

          ✓襷がけの二人/嶋津輝

          ▽あらすじ 裕福な家に嫁いだ千代と、女中頭の初衣。 「家」から、そして「普通」から免れてもそれぞれの道を行く。 仲間ような、師弟のような関係だった良家の分か奥さまの千代と、 芸者で女中頭の初衣。 戦後すべてを失った千代は、 住み込みの女中に、視力を失った初衣は 三味線の師匠となり―― ▽感想 女中暮らしや、うまくいかない旦那との暮らしや、 それを渡り歩いて初衣との絆を結んでいく千代。 ちょっとのんびりしているせいで、 旦那は離れていくし、いやな話は聞いてしまうし・・・ 千代

          ✓襷がけの二人/嶋津輝

          ✓小公女たちのしあわせレシピ

          ▽あらすじ 契約社員の野花つぐみは、 お菓子のレシピが隠された『小公女』 の古書を見つける。 それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。 「ぶどうパン」「トライフル」「アブラミのお菓子」・・・ つぐみの本探しと菓子作りはやがて、 簡単にやり直せない過去を抱えた人々との 優しい縁を結び始める。 ▽印象に残った文章 ▽感想 メアリさんのマイペースというか、 自分を持っている生き様が良いなと思った。 でも、その生き様は記憶がなくなった後の 生き様だから、 本当のメアリさんでは

          ✓小公女たちのしあわせレシピ

          ✓死にたいって誰かに話したかった/南綾子

          ▽あらすじ あたたかい家庭がほしいと願いながら、 恋人どころか友人もできず 空回りしてばかりしている奈月は、 生きづらさを抱えて日々暮らしていた。 悩みを共有できる人がいないか、 「生きづらさを克服しようの会」を勝手に発足し、 勧誘チラシを撒く。 すると、モテなさすぎて辛いと話す 男性から連絡がきて――。 どうして私たちは他人のように 「普通」に生きられないのか。 生き方に悩む男女が不器用に前進していく。 ▽感想 生きづらいって、きっと誰もが思っていることだと思う。 でも私

          ✓死にたいって誰かに話したかった/南綾子

          ✓後悔病棟/垣谷美雨

          ▽あらすじ 33歳の医師・早坂ルミ子は 末期がん患者を診ているが、 「患者の気持ちが分からない女医」 というレッテルを貼られ、悩んでいる。 ある日、ルミ子は病院の中庭で 不思議な聴診器を拾う。 その聴診器を胸に当てると 患者の心の”後悔”が聞こえてくるのだ。 「過去に戻って、もう一度人生をやり直したい」 聴診器の力を借りて。 ”もう一つの人生”の扉を開けた 患者たちがみたものは? ・dream―千木良小都子(33歳)母は大女優。 「芸能界デビュー」の夢を諦めきれなくて・・・

          ✓後悔病棟/垣谷美雨