元航空自衛官 アッシュ

防衛大卒業、航空自衛隊に入隊後、幹部自衛官として11年間勤務しました。 現在34歳、も…

元航空自衛官 アッシュ

防衛大卒業、航空自衛隊に入隊後、幹部自衛官として11年間勤務しました。 現在34歳、もう一度挑戦しようと自衛隊を退職して経営者の道に進んでいます。 日々の日記のような形で投稿していきます! 宜しくお願いします。

記事一覧

沖縄でブルーインパルスが初の曲技飛行。どうした自衛隊?

どうも。 元航空自衛官で現在は経営者のアッシュです。 週末に自衛隊のブルーインパルスが沖縄本島で初めて曲技飛行を行ったとニュースになっていました。 ブルーインパル…

「グレート・リセット」ダボス会議で語られるアフターコロナの世界を読んだ元自衛官の感想

どうも、元航空自衛官で現在経営者のアッシュです。 題名にもしていますが、書籍を読みましたので元自衛官の目線から考えてみたいと思います。 若干内容に触れるので、あら…

陸上自衛官にとって靴下は死活問題。皆さん、体にカビが生えたことありますか?

どうも。 元航空自衛官で現在は不動産会社を経営していますアッシュです。 私は航空自衛官なので、山にこもったり、何日もずぶ濡れになりながら何日も風呂に入らなかった…

元自衛官経営者。今期が終わり、今後の展望について考えていることをツラツラ書いてみた。

どうも。 元航空自衛官で、現在は経営者のアッシュです。 私はスタートアップで不動産会社を経営しています。 5人で会社は動かしていて、少数ですがそれに見合った利益は…

公務員自衛隊、安泰なのは定年までの話。そのあとに待ち構える将来は・・・?

公務員と聞くと、とても安定していて無難な仕事と思う人が多いと思います。実際は、そんなことはないというお話しをします。 自衛官は特別職国家公務員であり、毎月18日に…

安全保障環境がかなりヤバいの知ってた?

どうも。 元航空自衛官、現在は経営者をしていますアッシュです。 日本の安全保障がどれほど危機的かということをお話ししていきます。 まずは、与那国島についてです。 …

無人機による戦い ウクライナ情勢から見る日本の防衛

どうも。 元航空自衛官で現在経営者のあっしゅです。 最近、イスラエルとハマスの問題がメディアで報道されていますが、ウクライナ情勢についても戦闘が継続しています。 …

34歳元幹部自衛官。自衛隊を辞めて良かったこと3選

元航空自衛官、現在は経営者のあっしゅです。 これまでさんざん自衛隊のPRをしてきましたが、自衛隊を辞めて良かったことにも触れていきたいと思います。 まず1つ目は時…

自衛隊を続けていく決心をしたあなたへ。これだけはしておいた方がいいこと。

どうも。元航空自衛官、現在経営者のアッシュです。 自衛官は定年退職年齢が早いため、50代半ばで一般企業に再就職をしなければなりません。 しかし、自衛隊の職務はかなり…

34歳元航空自衛官、やり直せるとしてももう一度防衛大に入るだろう。

どうも。 元航空自衛官、現在経営者のアッシュです。 私は福岡県の高校を卒業した後に、防衛大学校に進学しました。 親族に自衛官はいなかったので、正直どんなことをやる…

航空自衛隊の時はどんな仕事をしていたか?

お疲れ様です。 元航空自衛官、現在経営者のアッシュです。 元航空自衛官と言うと、ほぼ必ずパイロットですかと聞かれますがパイロットではありません。 私が従事していた…

なぜ安定した自衛官という生活を捨てて経営者になったのか?

何で安定している自衛隊を辞めて経営者になったんですか? とよく質問されるので、この場を借りて回答させていいただきます。 元航空自衛官、現在は経営者をしていますア…

自衛隊で経験して良かったこと3選

どうも、元航空自衛官で現在は経営者のアッシュです。 今回は、自衛隊で経験したことの中でこれはためになったというものを3つ紹介します。 自衛隊って普段何しているの?…

岐阜射撃場で挑発的なジェスチャー これから読み解ける陸自の状況

どうも。 元航空自衛官、現在は経営者をしておりますアッシュです。 当時18歳の自衛隊候補生が岐阜県の陸上自衛隊日野基本射撃場で銃を乱射し、3人の死傷者を出した事件…

自衛隊のために作った装備品を海外の軍隊に売るってどういうこと?

どうも。元自衛官で現在は経営者のあっしゅです。 今回はニュースになっている装備品の輸出に関してです。 自民・公明両党の実務者協議が開かれ、武器輸出三原則の見直し…

もう自衛隊なんてやってられないと思っている方へ

元航空自衛官、現在は経営者のアッシュです。 自衛隊を辞めたい理由として、「組織が、上司が、先輩が終わっているから」や、「何もやっていないやつの方が評価されるのが…

沖縄でブルーインパルスが初の曲技飛行。どうした自衛隊?

沖縄でブルーインパルスが初の曲技飛行。どうした自衛隊?

どうも。
元航空自衛官で現在は経営者のアッシュです。

週末に自衛隊のブルーインパルスが沖縄本島で初めて曲技飛行を行ったとニュースになっていました。
ブルーインパルスは広報の目的で飛んでいます。
全国各地で展示飛行をして、見ている人に感動を与えるとともに自衛隊への理解を促しています。
沖縄は第二次世界大戦におきて激戦地になり、多くの犠牲者を出しました。それだけでなく、戦後も返還されるまでの間、アメ

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「グレート・リセット」ダボス会議で語られるアフターコロナの世界を読んだ元自衛官の感想

「グレート・リセット」ダボス会議で語られるアフターコロナの世界を読んだ元自衛官の感想

どうも、元航空自衛官で現在経営者のアッシュです。
題名にもしていますが、書籍を読みましたので元自衛官の目線から考えてみたいと思います。
若干内容に触れるので、あらかじめご了承お願いします。

まず、本書の内容をざっくり解説すると、人間は「相互依存、スピード、複雑性」の3つの力を強く受けているという話です。

相互依存とは、単体の自称が何かを引き起こす因果関係・相関関係にあるということです。
異常気

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陸上自衛官にとって靴下は死活問題。皆さん、体にカビが生えたことありますか?

陸上自衛官にとって靴下は死活問題。皆さん、体にカビが生えたことありますか?

どうも。
元航空自衛官で現在は不動産会社を経営していますアッシュです。

私は航空自衛官なので、山にこもったり、何日もずぶ濡れになりながら何日も風呂に入らなかったりした経験はありませんが、陸上自衛官の人の話を聞くと壮絶でした。

自衛官には衣服が支給されます。
制服、迷彩服等がイメージしやすいですが、それ以外にも一応靴下も支給されます。
この靴下ですが、たった2足だけの支給で素材もペラペラであまり

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元自衛官経営者。今期が終わり、今後の展望について考えていることをツラツラ書いてみた。

元自衛官経営者。今期が終わり、今後の展望について考えていることをツラツラ書いてみた。

どうも。
元航空自衛官で、現在は経営者のアッシュです。

私はスタートアップで不動産会社を経営しています。
5人で会社は動かしていて、少数ですがそれに見合った利益は出せているかなといったところです。

しかしながら、同じことを来年、再来年もしていこうとは思っておらず、どこかで組織の拡大フェーズが必要だと思っています。

そんな私の頭の中を今日は一部お出しします。

組織の拡大には人的なコストが必要

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公務員自衛隊、安泰なのは定年までの話。そのあとに待ち構える将来は・・・?

公務員自衛隊、安泰なのは定年までの話。そのあとに待ち構える将来は・・・?

公務員と聞くと、とても安定していて無難な仕事と思う人が多いと思います。実際は、そんなことはないというお話しをします。
自衛官は特別職国家公務員であり、毎月18日に給料がもらえます。
そして、年功序列でクビもなく、何もしなくても居続けられることは確かです。
やっぱり安定かというと、そうではありません。
何もしなくてもOKなのはあくまで自衛隊の中にいる間の話で、誰にでも定年退職は訪れます。
そして、自

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安全保障環境がかなりヤバいの知ってた?

安全保障環境がかなりヤバいの知ってた?

どうも。
元航空自衛官、現在は経営者をしていますアッシュです。

日本の安全保障がどれほど危機的かということをお話ししていきます。

まずは、与那国島についてです。
日本最西端の島ですので、最も台湾や中国に近いです。
そのため何かあった際、那覇基地から戦闘機が上がってこの島の周辺に向かっても到底間に合いません。
現状、台湾が間にあるため安定は保たれていますが、万が一台湾が中国になると、与那国島を自

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無人機による戦い ウクライナ情勢から見る日本の防衛

無人機による戦い ウクライナ情勢から見る日本の防衛

どうも。
元航空自衛官で現在経営者のあっしゅです。

最近、イスラエルとハマスの問題がメディアで報道されていますが、ウクライナ情勢についても戦闘が継続しています。
報道ベースですと、最近のウクライナとロシアの前線の戦いは、無数の自爆型無人機をお互いに投入し合っているようです。

これは緊密な航空機間の連携でやっていた従来の航空作戦を物量でゲームチェンジするものです。

トップガン・マーベリックのよ

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34歳元幹部自衛官。自衛隊を辞めて良かったこと3選

34歳元幹部自衛官。自衛隊を辞めて良かったこと3選

元航空自衛官、現在は経営者のあっしゅです。
これまでさんざん自衛隊のPRをしてきましたが、自衛隊を辞めて良かったことにも触れていきたいと思います。

まず1つ目は時間的に自由になれたことです。
何といってもこれですね。自衛隊の頃は出勤中も帰宅後も朝も夜も関係なく任務所要があれば即出勤でした。時間的な自由ができたというのは辞めて良かったことだと思います。
時間的な自由度が少ないと、例え休日であっても

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自衛隊を続けていく決心をしたあなたへ。これだけはしておいた方がいいこと。

自衛隊を続けていく決心をしたあなたへ。これだけはしておいた方がいいこと。

どうも。元航空自衛官、現在経営者のアッシュです。
自衛官は定年退職年齢が早いため、50代半ばで一般企業に再就職をしなければなりません。
しかし、自衛隊の職務はかなり特殊なので、なかなか一般企業で使える能力ものがありません。
こういった場合どのような将来が待っているかというと、誰でもできる時間をお金に変える系の単純労働をし続けるというものです。

想像に難くないと思いますが、この手の仕事は時間をかけ

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34歳元航空自衛官、やり直せるとしてももう一度防衛大に入るだろう。

34歳元航空自衛官、やり直せるとしてももう一度防衛大に入るだろう。

どうも。
元航空自衛官、現在経営者のアッシュです。

私は福岡県の高校を卒業した後に、防衛大学校に進学しました。
親族に自衛官はいなかったので、正直どんなことをやるか等は全く分からず判断しました。
極端に自衛隊に興味があったわけではありません。
また、この選択は親から勧められたわけではなく、自分で判断しました。
では、なぜそのような判断をしたのかという話をしたいと思います。

さかのぼること中学3

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航空自衛隊の時はどんな仕事をしていたか?

航空自衛隊の時はどんな仕事をしていたか?

お疲れ様です。
元航空自衛官、現在経営者のアッシュです。

元航空自衛官と言うと、ほぼ必ずパイロットですかと聞かれますがパイロットではありません。
私が従事していた職種は兵器管制というもので、職務の内容は以下のとおりになります。

兵器管制
日本の領空を常時監視し、接近または侵入してくる航空機等を早期に発見、識別し、必要に応じて戦闘機などの誘導を行います。

ちょっと固い表現なので簡単にすると、日

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なぜ安定した自衛官という生活を捨てて経営者になったのか?

なぜ安定した自衛官という生活を捨てて経営者になったのか?

何で安定している自衛隊を辞めて経営者になったんですか?
とよく質問されるので、この場を借りて回答させていいただきます。

元航空自衛官、現在は経営者をしていますアッシュです。

結論、自衛官は安定していません。
3つ理由があります。

一つは定年年齢が早いこと
自衛官は50代半ばで定年退職になります。早い人で54歳です。
年金が65歳からなのでそれまで退職金でと考えている人もいるかもしれませんが、

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自衛隊で経験して良かったこと3選

自衛隊で経験して良かったこと3選

どうも、元航空自衛官で現在は経営者のアッシュです。
今回は、自衛隊で経験したことの中でこれはためになったというものを3つ紹介します。
自衛隊って普段何しているの?と思っている方が多いと思いますので、
1 海外訓練
2 戦闘機搭乗訓練
3 南西方面での任務

1つ目は海外訓練です。
航空自衛隊に入るとアラスカで訓練する機会があります。
私が自衛隊にいた頃はグアムでも共同訓練をしていましたが、アラスカ

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岐阜射撃場で挑発的なジェスチャー これから読み解ける陸自の状況

岐阜射撃場で挑発的なジェスチャー これから読み解ける陸自の状況

どうも。
元航空自衛官、現在は経営者をしておりますアッシュです。

当時18歳の自衛隊候補生が岐阜県の陸上自衛隊日野基本射撃場で銃を乱射し、3人の死傷者を出した事件がありましたが、先日訓練場の使用が再開されました。
そして、その訓練再開の当日にマスコミに対して中指を立てる隊員の姿が写真にとられてしまいました。
この問題について解説していきます。

多くの方が誤解していますが、そもそもこの乱射事件を

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自衛隊のために作った装備品を海外の軍隊に売るってどういうこと?

自衛隊のために作った装備品を海外の軍隊に売るってどういうこと?

どうも。元自衛官で現在は経営者のあっしゅです。

今回はニュースになっている装備品の輸出に関してです。

自民・公明両党の実務者協議が開かれ、武器輸出三原則の見直しを再開しました。
国内産装備品の海外輸出は制限が厳しく、極めて限定的でした。
この度、見直しということで、安全保障上の必要性がある救難や輸送に係る装備品の輸出に力を入れていこうとしています。
例えばC-2という大型輸送機は国産ですが、こ

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もう自衛隊なんてやってられないと思っている方へ

もう自衛隊なんてやってられないと思っている方へ

元航空自衛官、現在は経営者のアッシュです。

自衛隊を辞めたい理由として、「組織が、上司が、先輩が終わっているから」や、「何もやっていないやつの方が評価されるのが耐えられない。もっと成果を評価してくれるところで働きたい」と言ってくる人が結構多いです。

このような悩みを抱えて勤務している自衛官の方々がもしこの記事を見ていたら是非参考にしてください。

結論、このような人は自衛隊の外で通用しないので

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