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沖縄でブルーインパルスが初の曲技飛行。どうした自衛隊?

どうも。
元航空自衛官で現在は経営者のアッシュです。

週末に自衛隊のブルーインパルスが沖縄本島で初めて曲技飛行を行ったとニュースになっていました。
ブルーインパルスは広報の目的で飛んでいます。
全国各地で展示飛行をして、見ている人に感動を与えるとともに自衛隊への理解を促しています。
沖縄は第二次世界大戦におきて激戦地になり、多くの犠牲者を出しました。それだけでなく、戦後も返還されるまでの間、アメリカ領として使用され、今なお米軍基地が多く点在している地域になります。
そんな中、沖縄で曲技飛行を行うということはどういったことなんでしょうか。
自衛隊への理解が比較的少ない沖縄県ですが、県民の理解・支援の必要性は他の都道府県と比べて群を抜いています。

沖縄本島、先島諸島はもちろん地続きではなく、移動する際に、海路か空路を使用することが必要になります。
そして、その海路と空路を使用する際に欠かせないのが港であり、港湾も空港も使用するためには国土交通省の許可が必要になります。

港の使用が制限されると海上自衛隊、空自衛隊のあらゆる作戦が滞ってしまいます。(もちろん、地続きではないので陸上自衛隊の作戦も滞ります。)
このようなことがないように、県民の理解はとても重要になります。

どんな作戦が考えられるかというと、情勢悪化時に作戦地域となる離島から民間の方々を避難させる場合も必要でしょうし、いざという時に拠点として使用する可能性があるところでは事前に何度も訓練をして、利用における特性等を熟知しておくことが求められます。

先日の演習でもそうでしたが、自衛隊はこのような活動拠点の数を増やす動きをしています。
そして、国民の支持を得る活動の頻度も増やしています。
それだけ、安全保障上のリスクが高まっているということです。

皆さん、いつ何が起きるか分からない時代に突入しました。
備えましょう。

では。

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