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安全保障環境がかなりヤバいの知ってた?

どうも。
元航空自衛官、現在は経営者をしていますアッシュです。

日本の安全保障がどれほど危機的かということをお話ししていきます。

まずは、与那国島についてです。
日本最西端の島ですので、最も台湾や中国に近いです。
そのため何かあった際、那覇基地から戦闘機が上がってこの島の周辺に向かっても到底間に合いません。
現状、台湾が間にあるため安定は保たれていますが、万が一台湾が中国になると、与那国島を自力で防衛し続けることは極めて困難になることが予想されます。

台湾には空軍の基地、滑走路があります。
台湾が中国になってしまった場合、与那国だけでなく沖縄のあらゆる離島が防衛困難になります。
さらに、中国には空母が複数あり、地上の航空基地の位置に関係なく所望の地点に戦力投射することが可能です。

中国-台湾問題を対岸の火事のようにとらえている日本人が多いですが、台湾が中国になれば日本の安全保障は危機に瀕します。

日本は専守防衛が大前提ですが、このように日本と密接な関係国に武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされる明白な危険があった場合は「存立危機事態」が認定され、日本自体が攻撃されていなくても武力行使が可能になります。

ですので、中国-台湾の問題は日本に直接被害が及ぶ可能性が高く、日本も参戦する可能性が高いので他人事ではないということになります。
さらに、戦争状態になったら当然米軍も参戦するでしょう。

米空軍の策源地のうち、最も台湾に近いのは沖縄の嘉手納基地です。
この基地及びその周辺に飽和攻撃が来ること、そして米空軍の戦闘能力を効果的に減衰させようとしてくることは想像に難くありません。

そして、今年の自衛隊統合演習では多くの民間空港で自衛隊機が離発着する展開訓練を実施しています。
基地に被害が出て着陸できなくなっても、周辺の空港に着陸し再度作戦に参加するためという意味もあります。
相手から見るとターゲットが複数に分散されて火力の集中が難しくなります。

米軍では、被害状況下においてこのように分散して被害を局限しつつ、上空で再集合して作戦を組み立てるAgile Combat Employment(ACE)というものが数年前から取り入れられています。

まさか日本で戦争は起きないと思っている、いわば平和ボケをしている人が多いと思いますが、その日はい訪れるか分かりません。
西からだけでなく、ロシアも戦況次第では北から日本に対して何かしらの行動をしてくる可能性は否定できません。

もはや不測の事態ではないということです。
皆さん、備えましょう。
では!

※あくまで国内の報道と、公開情報(CSBA参照)ベースで作成しております。

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