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岐阜射撃場で挑発的なジェスチャー これから読み解ける陸自の状況

どうも。
元航空自衛官、現在は経営者をしておりますアッシュです。

当時18歳の自衛隊候補生が岐阜県の陸上自衛隊日野基本射撃場で銃を乱射し、3人の死傷者を出した事件がありましたが、先日訓練場の使用が再開されました。
そして、その訓練再開の当日にマスコミに対して中指を立てる隊員の姿が写真にとられてしまいました。
この問題について解説していきます。

多くの方が誤解していますが、そもそもこの乱射事件を起こした自衛官候補生が所属していたのは岐阜ではなく愛知県の守山駐屯地です。
日本には限られた場所にしか射撃訓練場がないため、近隣の都道府県の部隊から射場に実弾訓練をしに来ることが一般的です。

そして、今回中指を立てた隊員の所属ですが、これも守山駐屯地です。

同じ基地にいた自衛官候補生が銃を乱射し、撃たれて亡くなった人も同じ基地だったにも関わらず「軽い気持ちで中指を立てた。」と言っている異常性がお分かりでしょうか。

このことから分かることは、隊員と司令官以下幹部がバラバラであるということ。
おそらく、幹部の皆様は指導を徹底したつもりでしょうし、問題を起こした当該基地の射撃訓練を再開するまさにその日だったので、マスコミ対策等の事前教育もしていたでしょう。
それにも寄らず、若い隊員はことの重大性を理解できず、このような行動に出てしまったのだと思います。

自衛隊はトップダウンの組織です。
銃や戦闘機、ミサイルを使用する国内唯一の組織ですので、その取扱いに間違いがないよう命令と服従の関係が絶対になっています。

この大前提が成立していないということです。

幹部の指導が疎かなのでしょうか。
若い隊員の軽率さが問題なのでしょうか。

ここからは私見になります。

少し前まではこのような異常行動をする隊員はいませんでした。

今のご時世あまり好まれないかもしれませんが、上司や先輩の言ったことは絶対という鉄の掟がありました。

今はこの掟がありません。
そして、何をはき違えたのか自分たちの自由ばかりを主張してきます。

私は思うことは、そもそも自衛隊を他の職業と同じ労働基準で管理するべきなのでしょうか、ということです。

戦争状態になれば、隊員の誰も死なずに戦勝を収めることは不可能です。
故に、指揮官・幹部は一定数の損耗(死者)が出ると分かっている戦場へ部下を向かわせる命令を下します。
言わば死んで来いという命令を出します。

これは、パワハラでしょうか。

これを受けた隊員が命令に対して不服を抱き、「行きたくない」と自分の正当性を主張してきます。

実弾、爆弾が飛び交う中でこんな隊員の相手している暇はありますか?

一人の愚問に足を止めていては全滅します。
どう考えても、「黙ってやれ」が正解です。

時代がどんなにのんびりしても戦争の悲惨さはウクライナやイスラエルの報道で分かるとおり残酷です。

それは極論という人もいるでしょうし、有事はそうかもしれないが平素からそんなことする必要ないと思う人もいるでしょう。
ただし、戦争になったからと言って人は急に服従することはありません。
これには訓練が必要です。

私はその訓練ができない今の自衛隊に国は守れないと思っています。

それが証明されないことを強く祈っています。

では。

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