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【新発見】イエメンの書店「book corner」が最高すぎて

【新発見】イエメンの書店「book corner」が最高すぎて

このモバイルライブラリーの成功は、日本の書店で見習う点も多いかもしれません。

オンライン書店を主軸にしつつ、人通りの多い通りで、モバイル式の店舗を構える「book corner」では、イエメンの若者や知識人を対象に、科学書籍や小説をリーゾナブルな価格で販売しています。

オンラインが主軸なこともあり、①時刻通りの配送②丁寧な梱包が支持を集め、熱狂的な支持者を着実に増やしています。

イエメンに訪

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週末読書メモ83. 『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』

週末読書メモ83. 『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

何かを書きたい人、書かずにはいられない人へ。書くことへの向き合い方が変わるような1冊。

「読み手目線で書こう」「分かりやすく書こう」、そんな巷ある文章術の本とは一線を画す内容。けれど、書く人にとって、とても大切なことがこの本の中にありました。

筆者は、電通で24年間勤めたのち、現在は「青年失業家」と自称しフリーランスとして執筆活動をされている田

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週末読書メモ78. 『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』

週末読書メモ78. 『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

1千年もの年月を生き抜いた大国が紡ぎ出す一大叙事詩。

ヴェネツィア。日本人からすると、イタリアの一観光地としての印象が大きい場所ですが、歴史上では「地中海の女王」と呼ばれるほどの繁栄したことがありました。

そして特筆すべきことは、冒頭にあるように、国家が生き抜いた年数。

5世紀から18世紀までの1千年以上。日本史だと、古墳時代から江戸の徳川吉

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無料配布のお得な読み物。それは!

無料配布のお得な読み物。それは!

ここ数ヶ月で一気にハマったもの、それは出版社のPR誌である。

出版社のPR誌とは、本屋のレジ付近に置いてある、無料配布の小冊子のことだ。多くがA5サイズで、(今私の手元にあるものだと)70ページ前後のものから140ページ前後のものまで、けっこうな厚みである。

中身は出版社によってもちろん違う。しかし、まだ各社を比較して皆さまにお知らせできるほど研究できていない。申し訳ない。ペコリ。

今、手元

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「文学を味わう」コラボカフェを開催!イメージティーに、作家にちなんだフードメニューも【秋葉原和堂×ミュージアム部×YOU+MORE!】

「文学を味わう」コラボカフェを開催!イメージティーに、作家にちなんだフードメニューも【秋葉原和堂×ミュージアム部×YOU+MORE!】

大正ロマンな雰囲気が素敵なカフェ&漫画喫茶「秋葉原和堂」さんとフェリシモ文学シリーズが期間限定コラボカフェをOPEN!

こんにちは!フェリシモ「ミュージアム部」のささのはです。
ミュージアム部文学シリーズは、すでにご覧いただけましたでしょうか?

実はこの度、カフェ&漫画喫茶「秋葉原和堂」さんと、フェリシモ「ミュージアム部」・「YOU+MORE![ユーモア]」
とのコラボカフェ開催が決定しました

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須賀敦子さんの訳が素晴らしいタブッキ2冊 ~ほか翻訳が素敵な海外文学を

須賀敦子さんの訳が素晴らしいタブッキ2冊 ~ほか翻訳が素敵な海外文学を

 アントニオ・タブッキの著書を2冊読んでいて、須賀敦子さんの翻訳にほれぼれしました。

『供述によるとペレイラは……』『島とクジラと女をめぐる断片』の2冊です。

 かなり個性の異なる2冊ですが、どちらも翻訳の日本語が素敵(私の好み)で、するする読めてしまいます。
 あらためて「須賀敦子さん、すごい!」と思いました。

 海外文学を読むときは翻訳との相性もあるので、こういう出合いはとてもうれしいで

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第62回 『クララとお日さま』 カズオ・イシグロ著

第62回 『クララとお日さま』 カズオ・イシグロ著

 こんばんは、JUNBUN太郎です!

 今夜も「読書はコスパ最高のコスプレです」のお時間がやってきました。本は自分以外の人間になりきる最も安あがりな道具。この番組では、リスナーのみなさんから寄せられる、読書体験ならぬコスプレ体験を、毎週ひとつご紹介していきます。
 ではさっそくリスナーからのお便りをご紹介しましょう。
 ラジオネーム、ババガールさん。

 JUNBUN太郎さん、こんばんはー。
 

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大学生協で売れてる本ランキング

今大学で注目されている近刊本という文脈で眺めると、いろいろ考えさせられるものがある。意外に記事が豊富。

意味を貪欲に求める、小さな二つのボール 『ヒトの目、驚異の進化』書評 by 伊藤亜紗(美学者)

意味を貪欲に求める、小さな二つのボール 『ヒトの目、驚異の進化』書評 by 伊藤亜紗(美学者)

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』などの著作があり、今年2月に発足した東京工業大学「未来の人類研究センター」のセンター長を務める美学者は、マーク・チャンギージー『ヒトの目、驚異の進化』をどのように読んだのか? 伊藤亜紗さんによるレビューをお届けします。

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生物の体には経緯がある。私があたりまえのようにやっていることも、そこに「なぜ」と疑問の光をなげかけてみると、何十万年、何百万年の

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