待ちあわせ場所

待ちあわせ場所

読書会をしている。朝や夜ですが…。まるでバス停に立つようにその時を待っている。 コロナになるまでは、やりたいとは思ってはいたが、踏み出せなかったものだ。ところが、コロナになり時間ができ、さんざん悩んだ末に、リーディング・ファシリテーターの資格をオンラインで取得した。 やり方の雛形を学び、リアルが無理な状況なのでオンラインで行う形に… そもそも本を読むのが好きという状態に今は、なっていますが、昔からではありません。 小中学生の頃は嫌いだった…おかげで国語は不得意。大学の

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塩野七生「日本人へ」|勝てる男

塩野七生「日本人へ」|勝てる男

文・塩野七生(作家・在イタリア) イタリアは今、元気になりつつある。コロナで落ちるところまで落ちた状況から立ち直りつつあるということだ。とは言ってもまだ、コロナの完全撲滅に成功したわけではない。ただし、犠牲者ゼロなどという非現実的な要求は、野党もマスコミもマスでない「コミ」も一言も口にしないのがイタリア人なので、感染者も病床も死者もコントロール可能な数にはなったということだ。ワクチンの接種率も劇的に改善した。日本では大臣が担当しているのを、軍隊のロジの専門家にまかせたからで

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歴史を読む!塩野七生著「小説 イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア」感想文

歴史を読む!塩野七生著「小説 イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア」感想文

塩野七生さんの本を読みたい! 読んでみたいけど手が出せない、せっかく買ったけど挫折してしまった──皆さんもそんな経験はありませんか?  私にとって「手の届かない本」の代表格だったのは、塩野七生さんの作品でした。昔から世界史が好きだったものの、ページ数も巻数も多い作品を前にただただ立ちすくむばかり。 図書館で借りても貸出期限までに読み切れず、泣く泣く返却……というのを繰り返していたのです。  そんな私が見つけたのが「小説 イタリア・ルネサンス」シリーズ!塩野七生さん唯一の

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#3 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

#3 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

塩野 七生(しおの ななみ、女性、1937年7月7日 - )は、日本の歴史作家、小説家。 ニッコロ・マキャヴェッリ(1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 ・指導者ならば、個人でも国家でも同じだが、相手を絶望と怒りに駆り立てるほど痛めつけてはならないということだ。 痛めつけられたものは、もはや他に道なしという想いで、やみくもな反撃や復習にでるものだからである。 国家のの締め付けが厳しいと、国民が

#2 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

#2 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

塩野 七生(しおの ななみ、女性、1937年7月7日 - )は、日本の歴史作家、小説家。 ニッコロ・マキャヴェッリ(1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 ・君主にとっては、愛されるのと怖れられるのとどちらが望ましいであろうか。両方とも兼ね備えているのが望ましいが、むずかしい。 ほとんどの場合一方を選ぶしかないとなるのだが、私は、愛されるよりも怖れられるほうが、君主にとって安全な選択であると言いた

#1 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

#1 マキアヴェッリ語録 塩野七生 #読書感想文

塩野 七生(しおの ななみ、女性、1937年7月7日 - )は、日本の歴史作家、小説家。 ニッコロ・マキャヴェッリ(1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 ・君主(指導者)は、それをしなければ国家の存亡にかかわるような場合は、それをすることによって受けるであろう悪評や汚名など、いっさい気にする必要はない。 なぜなら、たとえ一般には美徳のように見えることでも、それを行うことによって破壊につながる場合

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今の日本に英雄は必要か

今の日本に英雄は必要か

アンドレアが「英雄のいない国は不幸だ!」と叫ぶと、ガリレイは返す。「違うぞ、英雄を必要とする国が不幸なんだ」(ベルトルト・ブレヒト「ガリレイの生涯」第13場) ペリクレスの陰画のようなアルキビデアスの人生について、アリストファーネスは戯曲『蛙』で語る。「アテネでは、ライオンを育てるべきではなかった。だが、育ってしまったからには、アテネはライオンにやりたいようにやらせるしかない」(塩野七生『ギリシア人の物語Ⅱ:民主制の成熟と崩壊』)

塩野三姉妹

塩野三姉妹

塩野七生さんが三姉妹の中の一人で、かつ末っ子ではないことは以下の文章からもわかる。 三人姉妹の中で私だけが母の帯や着物をもらったのは、生前の母はお仕舞をやっていて、謡のテーマごとに白生地に染めさせていたからである。(想いの軌跡『帰国のたびに会う銀座』) 銀座が私の仕事に関係する場合は少ないので、銀座に行くのは一人か、それとも妹とかでなくても親しい仲の編集者と一緒ということになる。(同上) ただし塩野さんが長女か次女かを断定する資料は今のところ見つけられていない。ただ「妹

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歴史と〈人間の真実〉

歴史と〈人間の真実〉

書評:塩野七生『十字軍物語』(新潮文庫) 本書は、キリスト教史を学ぶ者に最適の、面白くてタメになる副教材だ。なぜなら、「不都合な歴史」としてキリスト教会が囲い込みたがる「十字軍」の歴史を、そうした思惑から自由な視点で、のびのびと描いた作品だからである。 塩野七生を、本作で始めて読んだ。 私はもともと小説読みだが、歴史小説、時代小説、企業小説、ファンタジーだけは、触手が動かなかった。 言い換えれば、それ以外なら、純文学、実験小説のたぐいから、ミステリ、SF、ラノベまかでひと

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塩野七生「日本人へ」|窮極のソフト・パワー「知恵」

塩野七生「日本人へ」|窮極のソフト・パワー「知恵」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 『21世紀の人と国土』と題した、ひと頃は日本の国土計画の「顔」のような存在であった故・下河辺淳(しもこうべあつし)の評伝(著者は塩谷隆英、発行元は商事法務)を読んでいて、そう言えば下河辺さんはよく言っていたな、と思い出した。それは次の一句である。 「われらが日本には、カネもなければ技術もない。だから、知恵を働かせるしかない」 この一句は、今の日本人には少々説明が必要かもしれない。“ひと頃”ならば日本は経済大国になっていたし技術もあったの

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