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経済 - 「日本と日本人への10の質問」

インド太平洋と経済安全保障をテーマとした討議で、首相は「インド太平洋と欧州の安全保障は不可分一体であり、引き続きG7間で連携を深めたい」と提起。中国を巡る諸課題や、核・ミサイルと拉致問題を含む北朝鮮への対応で、引き続き緊密に連携していく方針を確認した。

首相はインド太平洋と経済安全保障について、「G7が国際社会をリードし続ける上で戦略的に重要だ」との認識も表明した。

出典:「インド太平洋、経済安保で危機感共有 中露連携への対応焦点に G7サミット」
(『産経新聞』2024年6月14日)

「G7サミット(先進7か国首脳会議)」が始まっています。外務省サイトでは「岸田総理大臣のG7プーリア・サミット及びウクライナの平和に関するサミット出席」との表記にもなっているのですね。

”ウクライナの平和に関するサミット”とは中々に興味深いですが、こちらはイタリアではなくスイスに異動しての開催なのですね、ふむふむ。

個人的にはやはり「経済安全保障(セキュリティクリアランス / SC)」の観点が盛り込まれたのが感慨深い、、高市先生、あらためてありがとうございました。

SCは日本を除く主要7カ国(G7)などですでに整備されており、立ち遅れが指摘されていた。諸外国と同等の制度を設けることで、国内企業は日本政府を通じて他国の機密情報の提供を受けることが可能となり、国際共同開発や他国の政府調達への参画機会の拡大が期待される。

出典:「経済安保の新法が成立 機密扱う適格性評価制度を導入 国際共同開発など機会拡大へ」
(『産経新聞』2024年5月10日)

なんて感じを踏まえながらの「日本と日本人への10の質問」、7番目のお題は「経済」となります。前回(4月21日)から大分間が空いてしまいましたが「経済安全保障」からのつながりがよいかな、なんて考えていたらこのタイミングに。

それにしても、「エリート」、「リーダー」と来ての「経済」となると、塩野さんの志向が非常にわかりやすい、ともあらためて思いながら。

■ 経済

国の基本は古代ローマから不変で、政治・経済・安全保障の三つです。

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

少し前までは「バブル崩壊」から「失われた30年」、そして「底無し不況」なんて辺りの言葉をよく耳にしましたが、アベノミクスが始まって10年が過ぎ、今年に入ってその成果の一つがようやく「株価」としても可視化されるようになってきています。

2月には30数年ぶりに最高値を更新し、3月には4万円を更新したのかな、、#悪夢の民主党政権 時代が 8,000円程度」で推移していたことを考えると隔世の感もありますね(二度と戻りたくない)。

さて「政治・経済・安全保障」、噛み砕けば自力を前提とした「衣食住」とその保障、とでも言えましょうか。

貧しいことは恥ではない、だが、貧しさに安住することは恥である

出典:『ローマ人への20の質問』

元々は紀元前5世紀のアテネの政治家・ペリクレスの言葉とされているようです。何かを産み出してその対価を得る、その何かは物的なものでもいいですし目には見えないものでもいいでしょう。機会を均等に、そして付加価値としての社会的有用性をも見出せるのであれば市場での需要も高まっていくと思います。

そういった「経済」活動の舞台となる市場がまともに活性化していくためには、共通のルールとその遵守、そしてそれらの活動が保障される治安の担保、ようは「安全保障」が必要とされるのではないでしょうか。

となると、それは個人だけに頼れるものではない。治安を維持していくには「価値観を共有」できる集団(国家)で複層的に協力していく方が確実でしょうし、その協力関係を構築していくには「政治」の枠組みで交渉をしていく必要があるのは、古代ローマの頃からあまり変わらない真理かと。

国民が不安をもっているのなら、それをとり除くようなメッセージを発するのが政治家の役割です。

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

なんて考えると、今の岸田政権はよくやってくれていると思います。すべてをボーンヘッドに受け入れるわけではないですが、かといって袈裟まで憎い的に全否定するのも違うでしょう、是々非々で見ておきたいところ。

ただ問題は、岸田政権の成果があまり浸透していないとの点、、ここ最近で外務省周りの発信力に少し変化が出てきたかなとは感じていますが、全体としてみるとまだまだで、オールドメディアのフィルタがかかると特にアレになります。

さすがに緊急性の高い、国民の生命にかかわるような能登半島地震については、(業を煮やしたのか)政府・自治体自らがSNSを活用する形で発信していましたが、このことに危機感を覚えている「メディア」関係者はいるのだろうか、、自縄自縛にも見えてしまいますが、さて。

(ヴェネツィアは)資源に乏しい交易国家である以上、情報収集が自国の命運を左右することを自覚していた

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

個人的にはコミュニティノートなども上手く使っていきたいなぁ、と、もちろんそれだけで片付く問題ではないですが、、閑話休題。

願わくば、政策ベースで現実的に議論を行える野党が力をつけることを期待したい所ですが、、現時点では国民民主党日本維新の会くらいかなぁ。なんとか、立件共産、、もとい立憲民主党や日本共産党、公明党の議席を削っていってほしいところです。

「経済」はこんな感じで、、まぁ、単体で考えるのではなく、経済活動を持続させていくための「安全保障」と、それらの落としどころを調整・整備していく「政治」とは切り離しては考えていけないよな、なんて思いながら。

さて次は「愛国心」となります。戦後レジームを構成する一要素でもある自虐史観に引きずられて、長らく口にするのはためらわれるような言の葉でもありますが、ここ10年くらいでやや薄れてきてもいるのかな、さてさて。

おまけに、、今回のG7サミット1日目、動画での16秒くらいのところ、岸田さんが一杯ひっかけに行かない?的な雑談をしているようにも、、何にせよ 楽しそうでよかった、成果をお待ちしています!

(「首相官邸」のポストより、2024年6月14日)

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