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Googleクラスルーム+ルーブリック評価は便利でした。でもデメリットもありました。

こんにちは。ぐうぽんです。

1学期末に紙媒体のワークシート管理が煩雑と感じ、2学期はGoogleクラスルームによる管理とルーブリック評価をしようと決め、導入・運用してきました。

そろそろ学期末になりますので、使ってみての感想をまとめようと思います。

ルーブリック評価について

なぜルーブリック評価をしたのかなどの詳しい経緯については以下記事をご覧ください。

クラスルームへの設定

クラスルームへのルーブリック設定方法については、こちらをご覧ください。

実践してみての所感

まず一番大変だったのが操作理解の定着でした。

当たり前ですが、手順を覚えるのは大人ですら1回では難しいです。
最初は説明スライドを見せて一つ一つ丁寧にやりましたが、時間内に提出できたのは数名。これはまずいと思い、急遽手順書を作成し次の授業では1時間を操作理解に費やしました。
ここで結構理解は捗りましたが、それでもできない子どもは多く、これ以降は授業終了10分前をふり返り記入と提出時間に充てました。

9月で6年生の7割、5年生は5割ほど。10月末になると6年生はほぼ全員、5年生も8割が手順を覚え、今では何も言わなくても提出するようになりました。

それでも時間の関係上提出できないこともあるので、2ヶ月に1回程度硬筆書写を兼ねて再提出タイムを1時間設けました。リストを見てもらい提出を促したので最終的な提出率は上がりました。

再提出リスト

勉強もそうですが、ICTも根気強く、丁寧にやり方を何回も行うこと、そして定着が大事だと思いました。

メリット

さて、ルーブリック評価を備えたGoogleクラスルームでの評価管理のメリットはこんな感じでした。

・紙媒体での運搬、保管の必要がなくなった
・いつでもどこでも見られる
・数値化による客観的評価

1つ目の運搬、保管は本当に画期的でした。
毎回40人近くのワークシートを4本回収し、次週までに確認し返却という嵐のような忙しさは体に負担でしたし、机が共用のため置き場にも苦労しました。
その点、クラスルーム保存にしたことで帰るときの手荷物は減り、多少遅れても自分のペースで評価できたので、大変重宝しました。
(机上での書類雪崩も起きなくなりました・笑)

2つ目のいつでもどこでも、も便利でした。
パソコンもそうですが、スマホからもアクセスできるので、スキマ時間ができたらポチポチっとルーブリックを付けたりコメントを返したりしました。
まあ、そうなると休日でも仕事・・になるので使い方次第ですかね?
気軽に確認できる点として評価しました。

3つ目のルーブリック評価ですが、これはありがたかったです。

最初のうちは「何を評価規準にしようか」と設定に悩みましたが、回を重ねるにつれ前回使ったものを再利用と使い回しができたので、今では数分でチョチョイと設定できてます。

特に「客観的評価」は衝撃的でした。

引用した記事の筆者さんも書いていますが、明確な規準があるので、曖昧かつ印象的な評価が減り、公平な評価につながりました。

また一人当たりの評価時間が5分ほどから1~2分程度に短縮できました。

コメントについてはこれまで通り文章作りに悩んでいますが、点数付けが少しでも簡略化できたのは大きかったです。

デメリット

逆にデメリットはこちらです。

・撮影画像の提出手順が煩雑
・画像への手書きができない
・ルーブリックの選択肢に「A・B・C」がない

ドキュメントやスライドであればテンプレートをつけて編集、そのまま提出できますが、縦書きに対応していない点がネックです。
色々四方八方手を尽くしましたが紙での書き込みは国語という教科上必要なので、あえて作業は紙で行い、出来上がったものを撮影し提出する手順を取りました。
(ペーパーレスへの道はここではできませんでした)

この「撮影した画像の提出」がポンと簡単にできないのが、子どもたちの操作理解を遅らせる原因になりました。

Chromebookの場合、撮影した画像類はすべて本体保存になります。
しかしクラスルームからアクセスできるファイル類はドライブ経由です。

つまり、
撮影した画像をそのままクラスルームへ提出ができません。

最初どうしてもそれがわからず、なぜできないのかかなり悩みました。
そして仕様上ドライブ上にアップしないと提出できないことがわかり、撮影→ファイルアプリ経由でドライブへコピーというちょっと面倒な操作を加えて現在に至っています。

はじめは「撮影できたからクラスルームへ提出~」と操作する子どもが多く、「先生ーできなーい」のエラー対応に追われました。
でも慣れてくると「あ、ファイルにコピーするんだ」と気づいて操作してくれるようになったので、今では何事もなくできています。
順応の高さに感謝ですが、このあたりの使い勝手の悪さはなんとかならないかな~と思うのです。

次に、アップされた画像への手書きができない点です。

私の理想としては、撮影画像に紙と同じように書き込んで返そうと考えていました。

しかし実際では画像に直接手書きはできず、範囲選択によるコメント入力でした。
それでも評価できる内容ならいいのですが、国語の場合結構漢字間違いなどがあり、手書きで直したほうが良かったりします。
これができなかったのは痛かったですね・・。

裏話を言うと、ワークシートのPDFにも挑戦しました。PDFならファイルアプリで編集できてドライブに保存できるので提出が容易になると思ったからです。

ファイルアプリからPDFを開けば、手書きはできるんです

しかしPDFをクラスルームで開くとファイルアプリではなくブラウザ上で開くため、教師側からの手書き編集ができません。
ファイルアプリで編集したいのなら、アップされたファイルを全部ダウンロードしないといけないのです。それはさすがに・・。

勤務自治体ではサードパーティのPDFソフトへの接続もありましたが承認がどーのこーのと厄介だったので断念しました

つまり、クラスルーム上では手書き編集できないのです。

紙で採点する感覚でクラスルーム上で採点できたら面白かったのに・・。
そんな無念がありましたが、いつかできたら嬉しいですね。

ルーブリックについてもデメリットがありました。
それは評価が点数しかできない点。

小学校の場合、評価はA・B・Cです。
私の担当は単元上テストじゃないので点数化されてもあまり意味がありません。
むしろA・B・Cにしてくれたほうがその後の全体評価をつけるときに便利です。

結局、おおよその平均点を算出してそこを基準にBやらCやらに置き換えて判定したので、目見当で評価していた1学期に比べ、平均点が分析できたのでそれは良かったです。
今後小学校での活用を増やすのであれば、ぜひA・B・Cも選択肢に加えてほしいですね。

成果と課題

かなり長文になりましたが、色々と思うところをまとめてみました。

国語という枠組みの中でどうChromebookを活用するか。
「国語で使う場面なんてあるの?」と一蹴された1学期の悔しさをバネに、2学期取り組んだ結果、子どもたちは動画撮影やプレゼンなどICTの効果を体現してくれました。
紙媒体での保管も、バックアップという意味で役割を果たしてくれました。

一方で慣れてきたことによる取り扱いが雑になった点は否めません。
自律を含めてリテラシーやモラルといった面についても指導は必要と思います。

そして3学期も私はこの合言葉を胸に、もう少しなんか面白いことできないかなーと画策しようと思います。

国語でもChromebookは使える!

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