機器選択には、専門家の意見を!
こんにちは。ぐうぽんです。
ICT支援員として活動していたとき、何回か「リプレイス」に当たるときがありました。
リプレイスがあると、環境が大きく変わるため「いいこと」なのですが、時に悪い方へ行くこともあります。
リプレイスは5年ごと
リプレイスとは、「機器の入れ替え」のこと。
約5年に1回のサイクルで、教員や児童生徒が使用するパソコン等の端末やプリンタ等を入れ替え、場合によってはネットワークを有線からWiFiに変えるといったICT環境の整備です。
自治体も、これを見越して毎年予算を組み、リプレイスを行う時期になると支援員に(夏、リプレイスするからねー)と連絡が入ったりします。
実施時期は夏休み中が多く、自分が担当した自治体では大体1ヶ月程度で入れ替えていました。
リプレイスの失敗事例は多い
リプレイスは、過去の機器から(ほぼ)最新の機器に入れ替わる訳ですからそれほど悪いイメージはないはずですが、残念ながら学校現場は結構リプレイスで悲しい結果を及ぼすものは少なからずあります。
過去の事例をご紹介します。
自分が担当した中学校には、当時Windows8.1タブレット(スレート型)がパソコン室に導入されていました。
引き継ぎで見に行ったとき驚いたのが「パソコン室なのに、タブレット?」
今ならタブレットは常識ですが、今から8年ほど前ですとまだまだパソコンはパソコン室に常設が前提。
なので画期的だと感じました。
ただ、それ以上の問題がありました。
1つ目は、パソコン室を一歩出るとタブレットはネットが使えないこと。
せっかくソフト等が導入されていても、ネット不可ではなにもできません。
2つ目はマウスとキーボード
スレート型なのでマウスとキーボードは外付けです。見ると、どちらもワイヤレス・・
嫌な予感がしました。
実際使う場面で支援に入ったら、1クラス40名が一斉に使い出すとマウスとキーボードが混線!!
誰かが操作すると他の人の画面が操作され、阿鼻叫喚の教室。
誰がどの端末と接続しているのか、設定画面を見ても同じ製品名で全くわからない・・
全く授業にならず、私と技術の先生は頭を抱えました。
この件について、後日納入業者さんに聞きました。
「実は・・」と口を開けると、どうやらこの機器の導入には一人の管理職の先生が関わっていたそうです。
機器選定の際、「タブレットを入れるなら絶対マウスもキーボードもワイヤレスにしろ!」と教育委員会に圧をかけたとか。
それに対し納入業者さんが「それはやめたほうがいい」と反対したそうです。
しかし教育委員会は押し切られ、結局この組み合わせになってしまったそうです。
悲しいことに、圧をかけた当の先生は異動し、残されたのは使えないタブレットたち・・。
結局キーボードは使えず画面で操作、マウスはUSBをかき集めて有線で使いました。
いかに専門家の意見が大事か、一部の先生の意見だけで決めることがどれだけ危険なのか。
未だに思い出す、悪夢のリプレイスでした。
将来を見据えた機器の選択を
さて、似たような事例を、今の勤務校で見ています。
端末はiPadでキーボードがワイヤレスです。
ただ、人数が少ないので混線はほとんどありませんが、触れる機会が増えてきてわかったのは、
という、これはこれで恐ろしい事実でした。
どうやらキーボードはローマ字を集中して学ぶ中学年分だけのようで、確かに高学年はキーボードを使っていない、入力はフリックだったり50音だったと思い出し、愕然としました。
あの中学校の話がここにも伝わってたら、きっとこんな機器選択はしないと思います。
学校で使う機器や端末は、最低でも5年使います。
それに個人でなく、大多数でも利用します。
これらを鑑みると
徳島の件もしかりですが、機器の導入については納入業者さんや一教員の意見だけではなく、ICT支援員等の常に現場を見ている専門家にもヒアリングし、慎重に慎重を重ねたうえで行政もハンコを押してもらいたいところです。
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