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坂本
2024年5月20日 21:45
どうせ分かり合えないならもう傷つけ合わなくていいそこには神はいないから高い壺は買わなくていい親が子を愛さないなら子も親を愛さなくていい世界があなたを愛さなくてもあなたはあなたを愛さない理由にはならない信じられない自分を怖がらなくていい許せない事は許さなくていい自分を見失ったら無理矢理自分を探さなくていい探すのをやめた時に案外みつかるからそんなに動揺しなくていい哀しみだか
早月くら
2024年5月12日 13:24
氾濫/夏の薔薇早月くら紙の花 誰の所為にもしないまま生まれ変わりは千年の比喩過去に戻りたいかという話をしていたあらゆる扉の向こうに春が降っているような日曜日大気は桜色を帯びて(それは心象として)もうしばらくはあかるいはずの窓際にわたしたちは傾けるグラスを 或いはいのちをいまが一番だとあなたが言ってわたしは眩しそうな顔をしただろうか窓から見える路地にキャッチボ
まるさんかくしかく
2024年4月5日 09:27
またね ってつよいじゃあねバイバイ おつかれ オツ よりも約束してない約束
hanauta
2024年3月29日 11:09
澄んだ空気が一段と青空を高くする小さな薄い雲だけがそっと傍で浮いているあなたの場所からも見えますかいつからか見える空が異なっていつからか違う陽を浴びていたそれでもこんな晴れた日はあなたと目が合いそうでそっと見上げて探しているあなたの空も晴れですかあなたの空も元気ですか
の
2023年12月15日 19:35
扉を閉めたら街は静謐書く手から踊るよ文字がとけるよ何ごとも長く続いた方がいい望郷。星は空の水滴のよう暁闇の通りを今日も歩くけれどまだ、あの日の答えを分からないまま、立ち竦む比喩の漣がそのうちきっと聞こえてくるその手から込めるよ夜の轍を車の抜けるトンネルで空気はゆれるけれどまだ、この夜の空白をどこか置いたまま眺めている比喩の漣がそのうちきっと聞こえてくると
上水春信
2024年2月10日 16:39
何も見えない漆黒の夜道を何も見えない光の海の中を前が見えない土砂降りの中を目を開けていられない激しい嵐の中を彼は感覚だけを道しるべにして生きている一番敏感な粘膜を闇に晒し光に晒し雨に晒し風に晒し体の奥深くで激しい拒絶反応を起こしながら絹の糸を口から吐き出し躰の周りに純白の繭を張るそれは自分を司り自分の心を護るためのそ
古田 羊
2023年12月27日 10:24
お前は愛のない環境で育ったらしいなそれがお前の武器になるんだいいか、そういう人間はな、一生愛を求め続けるんだで、いつかお前は愛を描ける人間になるんだ
私之若夜
2022年11月8日 16:57
僕がまだ十代の若い頃実家ではミケという三毛猫を飼っていたどこかから貰われてやってきた その猫は暫くは なつかずに箪笥やら本棚の上などに いたけれど何日か経ってから 下りてきて餌を食べ居間の床…母のそば…僕の横…座布団で気が付くと 丸くなり 目をつむり 眠ってたそれからは 昔からこの家にいたようにのんびりと穏やかな顔をして過ごしてたいなくなる あの日までその後で 外
久住ハル
2022年12月2日 22:48
きれいに手入れされた白い手とネイルより土にまみれた岩のように黒く焼けた手美しい新しく煌びやかに磨かれた革靴踵が擦れ形は崩れているそれでも靴墨で手入れされ大切に使っている靴ブランドの文字が大きく目立ち来年は着ないかもしれないセーター何十年もの間手を加えながらほつれは繕い毛玉はきれいに取り愛されているセーター高級な流行デザインは奇抜今の空気にはピッタリ胸に輝く
ダノシジン
2022年9月5日 21:02
詞は役にたたない金にはならないし医学のように命は救えない詩人は法律で人を裁けないそれでも人は詩をうたう人は不合理が好きなのだ恋だの愛だのがたまらないのだもし人工知能が人類を支配してもそのような人間の余白には辿れない私はノストラダムスを信じるそれはロマンに生きているからだシンギュラリティとは宇宙の果てを語れり狂った哲学こそニーチェを超えるのだ美しい詞をこころの宝箱に入れよう
Seiji Lakefield
2022年8月13日 16:01
°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 砂埃の舞う荒廃した街並みに初老の男が訪れる。( この街もずいぶんさびれたな。) もうかれこれ60年が経つまだ少年だった頃のかつての学舎は廃校となっていた古びた校舎の片隅にある相合傘の落書きをそっと指先でなぞってみる深く眼を閉じて瞼の裏側に浮かぶ遠い少年だった頃が蘇る__・・・・un, deux, tro