ダノシジン

九州熊本県出身。元パフォーマー(プロレスラー兼ミュージカル団長)。実家の事業の失敗、家…

ダノシジン

九州熊本県出身。元パフォーマー(プロレスラー兼ミュージカル団長)。実家の事業の失敗、家の火災、熊本地震に合い、一時全てを諦め絶望する。しかし東日本大震災で被災し、避難してきた妻と出逢い結婚。現在は、東北福島県で会社員をしながら、妻と幸せに暮らす。

最近の記事

詩作 春が修羅を呼ぶ

春が修羅を呼ぶ 私を閉じ込めた壁面に 扉と鍵と釈然としない感情と それらが可能性となって現れる 風の時代は旅人の世紀だ 圧倒的個性が嵐と復興と未来を繋ぐ 踏み出した一歩が新しいパラレルなのだ 情報は改竄され肉体の記憶のみが頼りだ 明日の世界はまるっきり違うphaseだ ワクワクドキドキの大冒険を信じよ 偉大なる大先生の冥福を祈り 我々は扉をひらこう まだ見ぬ歴史の傍観者として

    • 音楽について

      「音楽は、 世界に魂を 心に翼を 想像力に飛翔を 悲しみに魅力を そして、あらゆるものに陽気さと生命を与えてくれる。 それは秩序の本質であり、 また、善であり真であるものすべてにつながっている。 音楽は目に見えない。 だが、それだからいっそう、 魅惑的で、情熱的で、永遠なるかたちといえるのだ。」 プラトンは、「国家」の中で音楽の重要性について議論しました。彼は、音楽が人間の魂と教育に大きな影響を与えると考えていました。そのため、音楽は個々の精神や道徳的価値観に影響を与えると

      • 詩 無題

        詞は詩を届けるのだろうか 大震災のあと静寂が訪れ 戦争の最中爆音が響く中 地球は温暖化に喘ぐ 最小の生物たちは 我々の知らない所で 静かに消えていく その声は音楽にはならない ぼくたちの気付きのみ光を浴びる だからどうだというのか 忘却と失望と絶望しかない それでも人生の余白で 純粋な理性を使って 人類は細胞に刻む その声は脳に届き 愛の果て子供たちの手の中に 嗚呼 言葉は歌を届けるのだろうか 心の中へ魂の中へ 無機物のような量子の彼方へ 微睡みの人生の酔いどれの道程に 孤独

        • ショート 小説 余震と君と揺れるぼく

          時に想いは共鳴する。またそれをシンクロニティと呼んだりする。 君は福島からやってきた。そう震災から逃れる為、また新しい可能性の為に。 そして不幸なことに熊本でも震災にあった。 それは君には不幸なことでも僕には幸福なことだった。それは君に出会えたからだ。 彼女は福島でソフトボールやバスケットが好きなスポーティーな女の子だった。 なんにでも興味の強い子で、常に笑顔も絶えなかった。 その笑顔には影もあった。それは片親の母の存在と一緒に暮らしたお祖母さんのこと。 金銭面で苦労をし

        詩作 春が修羅を呼ぶ

          ショート 小説 余震と君と揺れるぼく 1

          春風が哀しみを連れてきた。 阿蘇から下る白川の河川敷は、物悲しく沈んでいた。 健気に木々たちは、愛らしいピンクを露に覗かせ、大半のピンクは雨に濡れて散っていた。そこに集う恋人たちの群れは団子を食べ、下品に酒を飲み、宴に高笑い、欲望を身体に燃やしていた。 僕はくだらないと酒を飲み孤独な散歩を望んだ。40歳で死のうと決めてから、どれだけ強くなれただろう。死に逝くものに必要なものは、酒と孤独、暇をつぶす読書位で、こんなに気楽な職業?はない。 そうか震災から1年か。そういえば家は

          ショート 小説 余震と君と揺れるぼく 1

          中村哲著 天、共に在りから 3

          第4部 砂漠に訪れた奇跡 「主はわが牧者なり われ乏しきことあらじ   主はわれをみどりの野にふさせ、憩いの汀に伴いたもう  たといわれ死の陰の谷をあゆむとも、わざわいを恐れじ 汝、我とともにいませばなり。 かならず恵みと哀れみと我にそいきたらん」 ダビデの詩(詩編第23篇より抜粋) 小高い丘から望むと、砂漠に囲まれる緑の人里は、壮大な天・地・人の構図だ。厚い砂防林の森が、砂漠と人里とを、くっきり分けている。過酷な自然の中で、人間は身を寄せあって生きている。生殺与奪の権

          中村哲著 天、共に在りから 3

          中村哲著書 天、共に在りから2

          第二部 命の水を求めて 2000年春、中央アジア全体が未曾有の干魃にさらされた。5月になってWHOが注意を喚起した内容は、鬼気迫るものがあった。アフガニスタンの被害が最も激烈で、人口の半分以上、約1200万人が被災、400万人が飢餓線上、100万人が餓死線上にあり、国連機関が警鐘を鳴らした。食料生産が半分以下に落ち込み、農地の砂漠化が進んだ。家畜の9割が死滅し、農民は続々と村を捨て流民化した。これがアフガン戦争に次ぐ第二次大量難民発生で、その数、100万人を下らないと言われる

          中村哲著書 天、共に在りから2

          中村哲著書 天、共に在りから 1

          「これは、医師である私が、現地活動三十年を振り返り、どうしてアフガニスタンで活動を始めたのか、その後、どうして医療活動以上に、井戸を掘り、用水路を拓くことに力を傾け始めたのか、そのいきさつを紹介したものです。ーーーーーーーーーーーー猛威を振るっている大干魃は、今もなお、ほとんど知られていません。かつて自給自足の農業立国、国民の九割が農民・遊牧民といわれるアフガニスタンは、瀕死の状態なのです。この重大な出来事が知らされていなのか、その無関心自体に私たちの世界の病弊があるような気

          中村哲著書 天、共に在りから 1

          詩 ソクラテスな老人

          土曜日の雑踏 私は仕事で帰り道 1月下旬の東北の風 寒々空にはUFOか流れ星 片手に酒は詩人の作法 創作は奇人の仕事だと 大人になれば理解する 聖人になんてなれない 狂った冒険者になりたい そのような妄想と幻想に ただ虚しく溜め息をつく そんな時は北の酒場に放浪する 席に着き熱燗を頼む 暫くすると隣の席から声が響く そこには紳士な老人が若者に囲まれていた スーツを着こなしキャスケットを被る 賢者のような眼光におおらかな空気を纏う 魂の振動数の高いオーラに息を飲んだ その時私は

          詩 ソクラテスな老人

          ショートショート ゾンビ

          今何時だろうか? ああ16時か。 男は感情なくつぶやいた。 一日が終わるのだ。 見慣れた部屋の片隅に男の世界はある。 まるで定年退職した老人のように、毎日は死を巡る単純作業であった。 男はもうすぐ40になろうとしていたが、定職に就くことなく、のらりくらりの生活をしていた。友人からは、ゾンビというあだ名をもらっていた。彼自身自分はゾンビだと思っていた。 家の外に出ると、朝日のような夕日が 木々に人々に区々にあるがまま照していた。 男に思考がなければ、そこにいる猫た

          ショートショート ゾンビ

          ショートショート 信仰

          あなたは神を信じますか? もちろん信じる必要はないのです。 無条件であなたを神は、愛して下さるノデスカラ! 被害者1 僕は宗教に対して偏見はありません。 しかし僕の家族は、全てを失いました。 元々父は、平凡な会社員でした。そこそこ贅沢も出来る家庭であり、愛もあり、平和もありました。 そのような善良な家庭にも欠点はあります。 それは、善良であるがゆえの人の良さなのです。 ぼくたちは5人家族です。父、母、僕、妹、そしてお婆ちゃんがひとり。 中年の危機と言いますが、父は今まで平凡

          ショートショート 信仰

          詩 ある図書館で過ごしていると小さな男の子が私の手を握ってきた。

          ある日図書館で過ごしていると小さな男の子が私の手を握ってきた。 「お父さん?」と子供は尋ねた。 私は「あれ?迷子かな?」と声をかけた。 「ううん、違うんだ」と言って子供は手を離した。 暫く沈黙が続いた。 そしたら小さな男の子は答えた。 「僕にお父さんはいないんだ」 私は暫く黙って「そうか」としか言えなかった。 そして私は外に指をさして言った。 「雪だね」 外は雪が降っていた。 男の子は「あっ本当だ」と答えた。 二人で笑顔になった。 暫くして、男の子の若い母親ががやってきた。

          詩 ある図書館で過ごしていると小さな男の子が私の手を握ってきた。

          福島を語る 会津白虎隊について

          「什の掟」 一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ 一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ 一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ 一、弱い者をいぢめてはなりませぬ 一、戸外で物を食べてはなりませぬ 一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ ならぬことはならぬものです。 什の掟は、会津白虎隊の精神を語る上でかかせない精神である。什は十人仲間という意味で、会津判校・日新館の道徳授業の一部である。(日新館は、人

          福島を語る 会津白虎隊について

          詩 その孤独こそ逆反転なる評価を焼失する

          朝日が徹夜の頭を焦がす頃 気が狂った俺は酒を煽ることになる そのように人は堕落と絶望に埋没するのだ 生きることは限り無く苦痛で退屈だ その上金の為に時を切り売りして溜め息をつく それでも理想は捨てきれず希望を胸に詩作する 魂がそう語るように詞は語らない そのリズムは音楽だし その映像は絵画のようだ またそれは舞台で歩き出すようだ そのような自由創作の環境は遠い彼方だ 何故人はこのようにもがくのか まるでエラ呼吸の水中動物が陸地で踊り 羽の千切れた空飛び虫が大海に沈むようだ し

          詩 その孤独こそ逆反転なる評価を焼失する

          詩 夢

          そうだ、夢を見たんだった。 遠い昔のきおく、 ピリオドがついてない、 切り離された物語り、 あの人やこの人、 繋がる筈もない時間軸で、 恋人を待っていた。 まるで、幽体離脱みたいに、 心と体が、バラバラ、 夢と、現実のような幻覚、 その、終わらなかった執着に、 ひたすら、待つ、探す、さ迷う、 分断された、柔らかい地面で、 立つこと、存在することも、 泣くこと、騒ぐこと、さえ不能だ。 何処かの古びたビルで、君を待つ、 故郷の友人と、酒や、無駄話をしながら、 そこには、やはりあな

          ライドシェアについて

          政府11月6日に、地域交通の担い手不足の解消へ向けた政策を議論する、規制改革推進会議ワーキンググループの初会合を開いた。 一般ドライバーが自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア」の導入や、タクシー運転手の増加へ向けた2種免許の緩和などの検討が始まった。 (ライドシェアの内容について) ライドシェアは、一般の人々が自分の車を利用して他の人々を乗せるシステムです。一般的には、スマートフォンアプリを通じて利用者がドライバーと乗客をマッチングさせることができます。以下に、ライドシェア

          ライドシェアについて