久住ハル

詩や短編や小説を真面目に書いていくつもりの発展途上な書き手です。 どうぞよろしくお願い…

久住ハル

詩や短編や小説を真面目に書いていくつもりの発展途上な書き手です。 どうぞよろしくお願いします。

マガジン

  • 自己紹介のようなもの

    作品とは関係ないのでマガジンにしました。 なんとなく作品以外のことが気になる方におすすめします。

  • (仮)お気に入り

    素敵な記事の数々をマガジンにします🎵

  • 感銘を受けた作品

    感銘を受けた作品や勉強になった作品です🎵

  • 作品以外のいろいろ

    作品以外のなにかしらを集めました

最近の記事

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【詩】無色透明

精一杯言えないものを抱えて生きてきた モノクロの世界で十分に生きて来た 必死に笑顔を作って君の答えにいつも答えたんだ 皆にだって本当のことなんて言わないで 聞き逃さないように言葉尻に注意を払って 僕の答えが消えそうになったとしても 君が笑えるために僕が消えても 僕がたとえ無色になっても ただ認めて欲しかったから それだけのために 自分の色を皆に見せる前に消すんだ 自分を殺しながら 影を抱えながら 僕がここにいるって 叫ぼうとするたびに 僕はどんど

    • 【詩】わかって欲しいだけ

      無理をして笑う いくぶんマシかもしれない 普通の顔をしているのに 鏡の中の自分の顔は 口角が下がり 疲労感で目の下のくま きっと今の自分は 無理には笑えない 笑った方がいいのは 百も承知 生気の無い顔を見て 鏡を割りたくなる こんなの自分じゃない 少しでも皆を楽しく そんなスローガンを掲げて 一番助けなくてはならないのは ここにいる自分 手につかないことばかりが 溜まりに溜まっている カフェでコーヒーなんて 夢のまた夢 家でコーヒーを

      • 【詩】Bookstore

        駅前にあるファッションビル 4階で間違いないけど ふとフロアガイドを見る 人であふれている 駅前のビル あったはずの本屋は 名前を消され白いボードが 貼られている 押そうとした指を下ろす ずっとずっと通ってきたのに フロアの映像が頭に浮かぶ 受験の時に買った問題集の山 悩んだ時に何週もした文庫売り場 モテたいと思って立ち読みした ファッション雑誌の表紙 資格試験のための専門書コーナー 人間関係に悩んで買った自己啓発本 いつも目立つところにある

        • 【詩】解放

          舗装されていない道 じっとしていると 足の裏に石の角がささる 煩わしい尖った角が 心にささる 自慢話と慇懃無礼な態度 感覚を無くしたくなる 悪い言葉と悪い内容に どろどろのソースをかけて お互いを貶めて 軽く乾いた笑い声が響く いつまで続く 優しそうな仲間外れ 傷の舐めあいは 腹黒いキツネのように 憑りつかれては 自分を見失う 円を描いた 手を繋いだキツネたちが 徐々に円を小さくして 脊椎を握る 顔色一つ変えず 夜になるとキツネは

        • 固定された記事

        【詩】無色透明

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        記事

          【詩】十五夜

          昔は何もないから なんでも自分でしなきゃならないって そうやって言われて育てられた 祖母はその通り自分で何でもする 老眼鏡をつけてもよく見えない針の穴に すぐに糸を入れる 少しくらい服が破れたり切れても きれいに目立たない様に縫い 元通りにしてしまう そのせいで僕は新しい服が なかなか買えなかったけれど 姉がお祭りに着て行った 昔ながらの柄の浴衣は 祖母が作ったもの お店で買ったらいくらかわからない 丁寧に仕事をされた上質な浴衣 残り物で作る料

          【詩】十五夜

          【詩】宇宙で光る

          数億光年先の話は 話が大きすぎるのに 羨ましい空間を 手にしたくなる 今日や明日の話は 指の間から 砂が落ちてしまうみたいに 予想がついて 変わりがないアスファルトの色 電車のドアが閉まる音 二年前に買った靴の底 見ない様にする かぞえない様にする 遠くて近い来年のこと ノイズをずっとイヤホンで 耳に入れて 寝る前に明日のことは考えない カフェでアフタヌーンセットを 食べている大人の横を通り過ぎ クレープを買って二人で分ける 僕たちの現

          【詩】宇宙で光る

          【詩】徐々

          薄皮を一枚一枚 丁寧に剝くように 星の雫を一つ一つ拾うように 欠点の積み重ねが 鉄球のように硬く 重しのように 身動きをとれなくさす 隠すべきものはどんどんと増え 繕う姿は滑稽でさえある 嘲笑と蔑視 受け付ける訳もなく 情けないほど表面だけが 整って見える 恨は終わることがない そんな僕 君と変わりない 悟るには早すぎる 認識するにはちょうどいい 同じにはなりたくない 深くから湧いてくる欲求 間違っていると口に出す 思考の修正はいつか

          【詩】徐々

          【詩】新しい人生

          光あれ 光とやみと分けられ 光を昼と名付け やみを夜と名付けた パイプオルガンの音色は 神聖な空気で この世の穢れを全て この空間から取り除く そこにパイプオルガンの音色が 聴こえてきたから わたしはドアを開けて 後ろの席に静かに座った 甘く優しい言葉を並べ 美味しいものを飽きるまで食べ 乗りもしない車が何台もある なにもかもが満足のいく 全てに行き届いた生活 用意してくれた者は 代価など要求もせず ただ幸せを運んでくれた 幸せを運んで

          【詩】新しい人生

          【詩】夜空に広がる

          いつぶりだろうか サービスエリアで自分の車を見る ポケットに手を入れて ベンチに座る 目をつむって押した 自動販売機 出てきたのはメロンソーダ サービスエリア以外に光はない 虫の声だけが暗闇から聞こえる このままでいいのか 何年ぶりかに飲んだ メロンソーダを持って 家族連れ サラリーマン トラックドライバー 目の前を通り過ぎるバイク いつもの  きっといつもの 不安の中で生きているのは きっと僕だけじゃない 目の前のドライバーも 車の中

          【詩】夜空に広がる

          【詩】シックスセンス

          五感で感じる 見る 聞く 触る 嗅ぐ 味わう 日々は五感を使い 景色を見て  風の音を聞いて そこで食べる アイスクリームを味わい 冷たさに震える 六感は心に触れ 小さいころ母と見た 同じ景色に母を感じ 母の後ろ姿を見た気がする 母に愛されていたのだろうか ふと 気配を消していた思いに触れる 近寄りがたい佇まいは わたしを苦しめた 的確過ぎる助言は 一部の隙も無く 痛いところを突かれても 言い返すことも出来ず ただ押し黙るしかない

          【詩】シックスセンス

          【詩】駆け巡る

          携帯に入ってる動画を 続けて見る 短い動画の積み重ねを 短編映画のように モノクロになった動画が 走馬灯のように駆け巡る 無防備な素顔 手を出してもするりと抜ける 追いかけっこ 恥ずかしがって両手で 顔を隠す姿 画面に向かって 321とカウントダウンして 背中がうつる かないっこない50メートル走 心から悔しがる君の ふてくされた横顔 普段は着ない スーツとワンピースを着て 高級レストランで迎えた 誕生日 だれも映っていない 二人で

          【詩】駆け巡る

          【詩】Protect

          ピアノの音は心静かに 苦しくなりそうな体を 柔らかくしてくれる 武器も持たず これからも今でも 戦おうとしてる 優しさはあなたを救う 慈しみはあなたを救う 温かみはあなたを救う あなたに伝えたいことがある それらはあなたを救う 成長もある でもそれだけでは砕け散る それらを守るために武具がある 愛の炎はあなたをきれいにし 強くし柔和にし 美しくする それを守るために武具を持っていい むやみに振り回す刀じゃない やたらと重い鎧じゃない 愛

          【詩】Protect

          【詩】わかったこと

          山積する進まない あらゆる 停止線の前で座っている 見たくもないモノ 通りすがり 優雅に有り余った時間の中で 好きにしてる人 ちっと思わず舌打ちをする そこにいるあなたに この山積したどうにも進まないモノを どうにかしてもらいたい 時間が余っているんでしょうから 時間は時計と手をつないで 駆け足で進んでいく エンドレスに思えるこの日々 誰にも手を付けさせず 自分の机の上に並べて 息苦しいほど溜め込んだ あぁ無理だ 背もたれに体を預け 天

          【詩】わかったこと

          【詩】両手

          腑に落ちない そんな沈黙に 名前はない 口元から出る歌は 滑らかに流れていくと言うのに 僕は何か気付いてしまった それは単なる幻かもしれない 君の奥から出てくる とても表面的で深い 何かは別々の色を持って 繰り返し表を裏を 使い分ける 僕は君を美しく 花々がきれいに咲く そんな姿を見ていた でもその端から見える 明かに違和感のある 隠していた角を見てしまった それは違う臭いで 辻褄の合う見たくないもの 腑に落ちない 今から始まったこと

          【詩】両手

          【詩のようなもの】なにゆえ

          弾丸が胸を貫く 砂漠の中を頭を抱え 駆けずり回る 清流に泳ぐ魚を 時を忘れ見入る アスファルトに落ちる 汗の跡 なんてプロローグなのに 私がなぜ書いているかを書くと言う 全くプロローグとは関係ないことを つらつらと書いてみます (たぶん必要なかったプロローグ笑) なぜ書いているか 私の場合はひどく単純 継続は力なりみたいなことです (力になっているかは疑問ですが笑) 恥ずかしげもなく拙作を出し続けながらも 自分なりの方向性を思い描きながら

          【詩のようなもの】なにゆえ

          【詩のようなもの】どんな感じ

          少し前にAIに久住ハルの 文章の特徴を書いてもらいました 今度は久住ハル風に作品を 作ってもらいます 「海月」についてということで比較してみます AIが海月について書く作品 「海月の夢」 透き通る体に、 ひかりを纏い、漂う。 海の底から、 誰かの記憶を引き寄せるように。 触れられぬ、 でも確かにそこにある。 一瞬の煌めき、 それは風が水面をなでる音。 時間の輪郭を失くし、 ただ、流れるままに。 海月は知っている、 儚さが美しさのすべてを語ることを。 触手は

          【詩のようなもの】どんな感じ