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【詞】暁闇

扉を閉めたら街は静謐
書く手から踊るよ
文字がとけるよ
何ごとも長く続いた方がいい
望郷。
星は空の水滴のよう

暁闇の通りを
今日も歩くけれど
まだ、あの日の答えを
分からないまま、立ち竦む
比喩の漣が
そのうちきっと聞こえてくる
その手から込めるよ
夜の轍を


車の抜けるトンネルで
空気はゆれるけれど
まだ、この夜の空白を
どこか置いたまま眺めている
比喩の漣が
そのうちきっと聞こえてくると
願った日々、
打ち解けたい雨の轍と

伸びきった髪は草木そうもくみたいに
風に靡いて立ち竦む
風声鶴唳ふうせいかくれいのその刹那が
消える頃、空は明けていく
暁闇の通りを
今日も抜けるけれど
あの日の答えを、それぞれ
持ち寄ったらどこを目指すか


久しぶりの新作です。
タイトル通り、夜がテーマです。

人気のない夜の通りを歩いているイメージで
静謐、漣など、初めて使う言葉もあります。

風声鶴唳という言葉は
ずっと真夜中でいいのに。の"正義"という曲の歌詞に使われていて知りました。

先日投稿した"ライター"という詞も
ずとまよの楽曲からイメージした所があります。


最近投稿した詞はこちらから!

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