◆「数学とは異なったものを同じとみなす技術である」とアンリ・ポアンカレは言ったそうである。言葉も同様である。ある視点から現実世界の実相を分節している言葉は,異なったものを同じとみなして一分節にしている。実相を無限極小化して分節することも原理的にはできるが,それでは言語は破綻する。
通りの角から三軒目 メリヤス工場の塀の陰 いつも泣いてる ポアンカレ なんで泣くかと訊いたなら 返事もせずに また泣いた 数学者ポアンカレは哲学も研究していた 著作から思索したこと|森村一樹 https://note.com/madison/n/n20e01ab4b692