桜井健次

関東在住の理工系研究者(https://researchmap.jp/kenji.sa…

桜井健次

関東在住の理工系研究者(https://researchmap.jp/kenji.sakurai.xray)。マガジン読者のみ全文読める記事を週6本投稿しています。毎日note連続1700日通過! http://amazon.co.jp/-/e/B082B55P77

マガジン

  • 月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)

    現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっています。優れた科学者はなんでも知っているようにも見えますが、常にそれは全体のごくごく一部です。それよりも新たな謎、新たな未知の世界を見つけ、そこへの取り組みを開始することに意義があります。このマガジンでは、科学技術の基礎研究と国際協力(32年間)、大学院教育(16年間)に携わった経験をもとに私的なエッセイを掲載します。

  • 群盲評象2024(新記事毎日登録、2024年12月末まで)

    本マガジンは、2024年1月1日から2024年12月31日までの365日分、桜井健次(筑波大学数理物質系名誉連携教授、イメージング物理研究所長)が毎日投稿するエッセイを収録します。科学技術、研究、学問、小説や映画の感想、旅行記、Voicyラジオ放送のテーマ、種々のコンピュータ・プログラム等、バラエティに富んだコンテンツをお楽しみ頂けます。ご購読の皆様には全記事を常にご覧いただけます。お支払いは初回一度だけです。

  • 群盲評象ショーケース(無料)

    桜井健次のマガジン「群盲評象」の代表的な記事をご覧いただけます。こういうものを毎日読みたいという方は、1年分ずっと読める「群盲評象2024」、お試しで1か月だけ読んでみようかという方は「月刊群盲評象」をどうぞ。桜井健次は、毎日、マガジンご購読の皆様にむけて、シェアしたいことを語っております。

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    「リファレンスフリー蛍光X線分析入門」(桜井健次編、講談社、2019年) サイン入り

    リファレンスフリー分析は、定量分析に際し、標準試料群による実験的な検量線を使用せずに同等の効果を得ようとする新しい分析のスタイルです。日本国内で活動する分析機器メーカーや分析企業の英知を結集して出版した、世界初の専門的入門書です。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りいたします。
    6,050円
    Good 科学グッズ (GKG)
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    「新版X線反射率法入門」(桜井健次編、講談社 2018年) サイン入り

    X線反射率法は、薄膜・多層膜の深さ方向の内部構造、具体的には、各層の膜厚、密度、各界面のラフネス等を非破壊的に解析できる解析技術です。わが国を代表する専門家が結集して初の専門的入門書を出版しました。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りできます。
    6,930円
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    リファレンスフリー分析は、定量分析に際し、標準試料群による実験的な検量線を使用せずに同等の効果を得ようとする新しい分析のスタイルです。日本国内で活動する分析機器メーカーや分析企業の英知を結集して出版した、世界初の専門的入門書です。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りいたします。
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    X線反射率法は、薄膜・多層膜の深さ方向の内部構造、具体的には、各層の膜厚、密度、各界面のラフネス等を非破壊的に解析できる解析技術です。わが国を代表する専門家が結集して初の専門的入門書を出版しました。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りできます。
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良いことはなぜ続けて起きるのか

毎日同じように過ごしているつもりでも、好不調の波があります。その周期は一定というわけではありませんが、調子の良いときもあれば不調のときもあることを十分自覚できる程度の間隔で波の上下があります。バイオリズムのような個人の健康、体調のリズムもあるでしょうが、仕事など、社会活動のなかでの成果の好不調、対人関係の好不調も入り混じって、複雑なパターンになっているでしょう。しかし、私たちは良いときと良くない時を平等には扱っておらず、常にバイアスがかかっているように思われます。どちらかと言

¥4,600
    • 空気をなくせ

      月の色が赤くなることが、数1000年前にはあったということだ 皆既月食もしくは月が水平線に近い時、太陽光のなかの青色光が大気散乱により弱まる 赤色成分が相対的に強まって、月は赤く見える 夕陽が赤いのと同じような大気現象だ 月の色が血のように赤いのを不吉だと考える者たちも大勢いた その不吉は、自分たちと対立する宗教のせいだと互いに罵り合っていた ついに人類は科学的見解とスピリチュアル見解の合体を選択した 大気現象は空気があるからこそ生じるものだ もし地球に空気がなければ

      • ディープフェイク詐欺

        毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。また、このラジオ放送とタイアップした無料メルマガ

        • 時空を超えたカメ

          毎週水曜日、合成画像を作っています。 2024年9月13日、京都府木津川市のJR奈良線上狛駅構内で信号が赤から青に変わらないというアクシデントがありました。その原因は、線路を切り替えるポイントにカメが挟まり、ポイントが動かなくなっていたためと分かりました。1時間後に運転再開になりましたが、いまなお、カメがどこから現れたのかなどは謎に包まれています。今日は、ウサギとの陸上スピード競争に勝つために、4次元の時空を超えたカメが、うっかり鉄道駅の構内に迷い込んでしまった様子を、列車

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        • 月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)
          初月無料 ¥980 / 月
        • 群盲評象2024(新記事毎日登録、2024年12月末まで)
          264本
          ¥3,100
        • 群盲評象ショーケース(無料)
          30本
        • 群盲評象2022(520過去記事、2022年12月末まで)
          520本
          ¥4,200
        • 群盲評象2023(370過去記事、2023年12月末まで)
          370本
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        • 群盲評象2020(580過去記事、2021年7月末まで)
          582本
          ¥4,600

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          方向音痴のメカニズム

          毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。また、このラジオ放送とタイアップした無料メルマガ

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          配達人の死

          ピザ配達人の仕事をどう思う? 地味なようだが、いろいろな発見があるよ 昨日配達に行ってきた筋トレのジムは、かつてはガソリンスタンドだった その前はゲーム喫茶だった ここまで倒産、廃業が続くとはね このジムがつぶれる前にお祓いでもしてもらったら? そんな軽口をたたいのだが、運命の岐路だったようだ 店に帰ろうとしたら、屈強な男たちに呼び止められた 話があるって 男たちからは、ピザ配達の仕事はこれが最後だと言われた もう働かなくても楽して暮らしてゆけるって そんなわけで、

          配達人の死

          トランプ・ハリス討論の波紋

          2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

          トランプ・ハリス討論の波紋

          ベネツィアの歩き方(中編)

          人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

          ベネツィアの歩き方(中編)

          祟りの地

          懐かしいのは当たり前だろう? 数10年ぶりなんだから 夜汽車に揺られながら、長い時間、ずっと楽しみにしていたよ 途中の駅に止まるたびに、あといくつと指折り数えたよ 無人駅を降りた ここから歩いて山を2つ越えるんだ 一本道なので迷う心配はない 辺鄙なところだが、郷里は特別なものだ 「帰って来るな」という差出人不明の手紙が届いていたことを思い出した おそらく、いたずらに違いない だが、なぜ帰郷のことがわかったのだろう? だいぶ近づいてきたが、足元に何かあって転びそうになっ

          祟りの地

          高齢者の孤独を識別するAI

          毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。また、このラジオ放送とタイアップした無料メルマガ

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          ペンギン大脱走作戦

          毎週水曜日、合成画像を作っています。 2024年8月下旬頃、愛知県知多半島沖の日間賀島(ひまかじま)で開催中のイベント会場からペンギンが脱走し行方不明になるハプニングがありました。2024年9月8日、愛知県知多市の新舞子マリンパーク付近の海岸近くで発見され保護されました。けがもなく健康状態に問題はないということですが、このペンギンは知多半島西側の海を40キロ以上移動したと見られます。今日は、ペンギン大脱走事件で困惑し懸命に探し回る人々を尻目に、離れた場所にひょっこり姿を現し

          ペンギン大脱走作戦

          GPT-4はハッカーになれるか

          毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。また、このラジオ放送とタイアップした無料メルマガ

          GPT-4はハッカーになれるか

          ケーキ1つに死人が2人

          ドアをたたく音がした 「うまく追い返せ。余計なことを言うとお前の妹が助からないぞ」 さるぐつわも両腕のロープもほどかれ、解放された 「はい」と言ってドアを開けた 「一言も口をきかないでください。潜伏中のテロリストを追っている公安警察です」 唇をいっさい動かさず早口に小声で言ったかと思うと、ぱっと明るい表情になって、まわりに聞こえるような大声で言った 「お忘れ物をお届けにあがりました。このあたりかと思ったら、ずばりでした。よかった!」 調子をあわせるようにうなずき、頭

          ケーキ1つに死人が2人

          食品容器由来ナノプラスチックの自衛策

          2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

          食品容器由来ナノプラスチックの自衛策

          ベネツィアの歩き方(前編)

          人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

          ベネツィアの歩き方(前編)

          盗んだレモンを電車に

          レモンから何かが勢いよく噴出しているんだって ははあ、理科の実験か何かかな? きっと重曹をレモンの中に入れたんじゃないか 中和反応でできた炭酸水が噴き出すってところだろう そのレモンをかじって橋の上から電車に向かって投げる人がいるんだって! しかも、そのレモンは盗んだものなんだって! なんと… SNSに写真をあげられたら炎上しそうな案件だったか 決して真似をしないように それにしても本物の爆発物でなくてよかったよ そのレモンは総武線各駅停車の黄色い電車にあたって消滅し

          盗んだレモンを電車に