桜井健次

国立研究所を定年退職した元研究者(https://researchmap.jp/kenji.sakurai.xray)。2019年12月から連続1000日に接近中。最新記事はマガジンご購読外でもご覧になれます。http://amazon.co.jp/-/e/B082B55P77

桜井健次

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    マガジン

    • 月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)

      現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっています。優れた科学者はなんでも知っているようにも見えますが、常にそれは全体のごくごく一部です。それよりも新たな謎、新たな未知の世界を見つけ、そこへの取り組みを開始することに意義があります。このマガジンでは、科学技術の基礎研究と国際協力(32年間)、大学院教育(16年間)に携わった経験をもとに私的なエッセイを掲載します。

    • 群盲評象2022(新記事毎日登録、2022年12月末まで)

      本マガジンは、2021年11月1日から2022年12月31日までのおよそ430日分、桜井健次(筑波大学数理物質系名誉連携教授、イメージング物理研究所長)が毎日1記事以上投稿するエッセイを収録します。毎日行っている音声配信の要約のほか、科学技術、研究、学問、小説や映画の感想、旅行記等、バラエティに富んだコンテンツをお楽しみ頂けます。ご購読の皆様には全記事を常にご覧いただけます。お支払いは初回一度だけです。

    • 群盲評象ショーケース(無料)

      桜井健次のマガジン「群盲評象」の代表的な記事をご覧いただけます。こういうものを毎日読みたいという方は、1年分ずっと読める「群盲評象2022」、お試しで1か月だけ読んでみようかという方は「月刊群盲評象」をどうぞ。桜井健次は、毎日、マガジンご購読の皆様にむけて、シェアしたいことを語っております。

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      「リファレンスフリー蛍光X線分析入門」(桜井健次編、講談社、2019年) サイン入り

      リファレンスフリー分析は、定量分析に際し、標準試料群による実験的な検量線を使用せずに同等の効果を得ようとする新しい分析のスタイルです。日本国内で活動する分析機器メーカーや分析企業の英知を結集して出版した、世界初の専門的入門書です。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りいたします。
      6,050円
      Good 科学グッズ (GKG)
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      「新版X線反射率法入門」(桜井健次編、講談社 2018年) サイン入り

      X線反射率法は、薄膜・多層膜の深さ方向の内部構造、具体的には、各層の膜厚、密度、各界面のラフネス等を非破壊的に解析できる解析技術です。わが国を代表する専門家が結集して初の専門的入門書を出版しました。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りできます。
      6,930円
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      リファレンスフリー分析は、定量分析に際し、標準試料群による実験的な検量線を使用せずに同等の効果を得ようとする新しい分析のスタイルです。日本国内で活動する分析機器メーカーや分析企業の英知を結集して出版した、世界初の専門的入門書です。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りいたします。
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      X線反射率法は、薄膜・多層膜の深さ方向の内部構造、具体的には、各層の膜厚、密度、各界面のラフネス等を非破壊的に解析できる解析技術です。わが国を代表する専門家が結集して初の専門的入門書を出版しました。ご希望に応じ、編著者(桜井健次)のサイン入りでお送りできます。
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    少年老い易く学成り難し

    「少年老い易く学成り難し」とは、漢詩で、日本では、ことわざ、教訓のような意味合いで使われています。以前は、朱熹(朱子)の作品だと言われていて、私もそうなのかーと思っていたのですが、最近の研究では別の方によるものだろうとも言われています。 https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/2/21421/20141016140925772298/kokubungakukou_185_27.pdf 原文は次の通りです。 少年易老學難

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      • 水力パワーの威力

        火曜、木曜は、マガジンご購読者のみにお読みいただける closed で多少ボリュームのある長編記事をお送りします。他の曜日の比較的短い記事と比較してメリハリがつくようにさせて頂いております。 今日の記事は、最近Voicy ラジオ放送で2回にわたって語った内容をもとにまとめ直したものです。この過去放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお聴き頂けます。 https://voicy.jp/channel/1739/327466 https://voicy.jp/channe

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        • ド・ブロイ波

          フランスの理論物理学者 Louis de Broglie博士は、1923年に3本の短い論文、1924年に博士論文を発表しました。その内容は、今日、物質波、もしくはド・ブロイ波の名で知られる粒子性と波動性を兼ね備えた量子の概念に関わるものです。当時、この博士論文の論旨を理解する科学者は非常に少なかったということです。論文審査員の間でもそうでした。しかし、かのAlbert Einstein博士は、審査員の一人からこの論文を見せられ、意見を求めらたとき、この内容は博士号というよりも

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          • 太陽光発電の原理と技術課題

            火曜、木曜は、マガジンご購読者のみにお読みいただける closed で多少ボリュームのある長編記事をお送りします。他の曜日の比較的短い記事と比較してメリハリがつくようにさせて頂いております。 今日の記事は、最近Voicy ラジオ放送で2回にわたって語った内容をもとにまとめ直したものです。この過去放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお聴き頂けます。 https://voicy.jp/channel/1739/320309 https://voicy.jp/channe

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          • 月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)
            桜井健次
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          • 群盲評象2022(新記事毎日登録、2022年12月末まで)
            桜井健次
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          • 群盲評象2020(550過去記事、2021年6月末まで)
            桜井健次
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            光電効果

            光が物質にあたった時に電子が放出されたり電流が流れたりする現象は、今日太陽光発電やCMOSカメラ等に応用されています。1839 年、フランスの物理学者 Edmond Becquerel 博士は、光起電力効果を発見しました。今日の太陽光発電の基礎に関係する研究です。19世紀の時代にも、Becquerel 博士の研究に続き、光伝導性を持つ物質が発見されたり、帯電している物質への光の影響の研究などが行われています。そして、1887年、ドイツの物理学者Heinrich  Hertz博

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            ヤングの実験

            Thomas Young 博士は、18世紀末から19世紀にかけて医学・光学・弾性力学・音楽調律学・エジプト学など、多彩な分野で際立った業績を挙げたことで知られるイギリスの科学者です。光学の分野では、光の干渉現象を実証するヤングの実験があまりにも有名です。現代では、光が波動性を持つことは常識になっていますが、当時は、必ずしもそうではありませんでした。17世紀に今日の物理学の基礎を築き、かつ光学の祖でもある Isaac Newtonは、光の粒子説を主張していました。一方、オランダ

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            バスの運転手のお仕事なんて、もう嫌!

            バスが止まった。 シュッという音がして前と後ろのドアが開いた。 「おいくらですか?」 運転席の冴子はびくっとした。 ぼんやりしている間に、新しいお客さんが1人乗ったようだ。 おかしいな、どっちのドアでもブザーが鳴るはずなのに。 「おひとり500円均一です」 500円玉が落ちる音がした。 冴子は何気なく車内を振り返って「あっ」と声を出しそうになった。 お客さんは1人ではなく、大勢だ。 それも前から後ろにむかって1つ飛ばしのソーシャルディスタンシング。 どのお客さんも同

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            スピン遷移

            電気双極子遷移の選択則は、ラッセル・サンダース結合で取り扱える場合、単純な定式化がなされています。量子状態のパリティが変化すること、スピン多重度が同じであることが、遷移が許容される条件になります。そうでない遷移は禁制遷移です。中心対称の系を前提とすると d-d軌道間の遷移は禁制ですが、錯体などでは八面体のように中心対称であってもわずかなずれから、禁制が解けて弱い遷移が生じます。四面体では、量子状態のパリティ変化は絶対ではなく、強いd-d遷移が生じます。 スピンに着眼すると 

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            イギリスの大学

            火曜、木曜は、マガジンご購読者のみにお読みいただける closed で多少ボリュームのある長編記事をお送りします。他の曜日の比較的短い記事と比較してメリハリがつくようにさせて頂いております。 今日の記事は、最近Voicy ラジオ放送で3回にわたって語った内容をもとにまとめ直したものです。この過去放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお聴き頂けます。 https://voicy.jp/channel/1739/364536 https://voicy.jp/chann

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            電気四極子

            電子と電磁場との相互作用によって生じる遷移では、電気双極子遷移が主です。一方、双極子(プラスとマイナス1組)だけでなく四極子(プラスとマイナス2組)の寄与もあることに注意する必要があります。 電気四重極の最も単純な例としては、プラスとマイナスの電荷が交互に正方形の角に配置したものを考えればよいでしょうか。この配置のモノポールモーメント (全電荷のみ) はゼロです。また、選択された座標原点に関係なく、双極子モーメントもゼロです。しかし、座標原点をどこに置いても、図の配列の四重

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            イギリスでの動物のいる暮らし

            火曜、木曜は、マガジンご購読者のみにお読みいただける closed で多少ボリュームのある長編記事をお送りします。他の曜日の比較的短い記事と比較してメリハリがつくようにさせて頂いております。 今日の記事は、最近Voicy ラジオ放送で2回にわたって語った内容をもとにまとめ直したものです。この過去放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお聴き頂けます。 https://voicy.jp/channel/1739/329658 https://voicy.jp/channe

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            ラッセル–サンダーズ結合

            おかげさまで、今日、連続1000日目、1000回目note投稿の日を迎えました。1つのマイルストーンではありますが、長い道のり全体から見れば通過点です。 原子番号が30以下の原子では、電子スピンが互いに相互作用し、結合して全スピン角運動量 S を形成します。同じことが軌道角運動量起き、全軌道角運動量 L を形成します。このような量子数 L と S の結合は、20世紀前半にご活躍されたHenry Norris Russell 博士、Frederick Saunders博士のお

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            禁制遷移

            原子や分子に含まれる電子の量子力学的な状態は主な化学的性質を支配していると考えられています。電子は空間的な分布を持つとともに、エネルギー準位があり、量子状態を持っています。電子は電磁波との相互作用により、例えば、励起されて高いエネルギーを持ち、その緩和の過程で、相対的に低いエネルギー準位に移る電子があります。一方、この遷移は、まったくランダムに起きるわけではありません。許容される遷移もありますが、禁制遷移と呼ばれる遷移もあります。 原子または分子では、可視光などの電磁波が振

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            禁制の不死

            「絶望とは死にいたる病である。自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである...」 「それ、ひょっとしてキルケゴール?」 祥子は顔を上げた。 「軽快に動けている元気さがあたりまえに感じられるのは、その足元を踏み外して落ちた先の世界に気づいていないからってことかな。つまり、無自覚が健康ってこと」 浩史は本を閉じた。 「でも、健康なつもりが、知らないうちに選別されたり、弾かれたりするかも」 量子力学には選択則と呼ばれ

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            反物質爆弾

            ダン・ブラウン作、ロバート・ラングドンシリーズの第1作と言えば、2000年発表の "Angels & Demons"  (「天使と悪魔」)です。2009年に映画化されました。後に出た小説の "The Da Vinci Code" (「ダ・ヴィンチ・コード」)のほうが先に映画化されていたため、小説と映画では、順番が入れ替わっています。 「天使と悪魔」では、反物質爆弾が登場します。 https://angelsdemons.bib.bz/21 この部分、日本語訳してみましょ

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            イギリスの自動車運転免許と車検

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