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月刊「群盲評象」(試読ご希望の方向け)

現代は科学が進歩した時代だとよく言われます。知識を獲得するほど新たな謎が深まり、広大な未知の世界が広がります。知は無知とセットになっています。優れた科学者はなんでも知っているよう… もっと読む
本マガジンでは、桜井健次の記事をとりあえず、お試しで読んでみたい方を歓迎します。毎日ほぼ1記事以上… もっと詳しく
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記事一覧

緊急事態条項

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

マングローブ探検

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

鯉魚幡之歌

子どもの日と言えば、鯉のぼりだ 素性がよくわからない人に出会ったら、「鯉のぼりの歌」を歌ってもらうといいよ 「鯉のぼりの歌」には2つあるから、どっちを歌うかで、その人の背景を見抜くことができる いらかの波と~ と歌いだしたら、古きよき時代の日本人? そうかな? 古きよき日本人にお馴染みの「いらかなの波と」で始まる文部省唱歌「鯉のぼりの歌」の主なポイントを七言律詩にせよ 読み方 (489字) 2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に毎週参加させて頂いています。2

ヨーロッパ熱波と北極圏氷河氷床融解の関係

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

水牛大活躍

毎週水曜日、「水」または「水曜」に関係するテーマの短編記事または漢詩または合成画像を作っています。 先日、沖縄県の西表島の海岸から水牛の車に乗って、海を渡ってすぐ近くの由布島まで行ってまいりました。日本では水牛を管轄する行政の仕組み上、海外と比較して水牛の数は少ないそうですが、潜在的には沖縄県に限らず、全国進出して活躍の機会を増やす余地はありそうに思われます。そこで、阪神タイガースの優勝のたびに群衆が飛び込むことで有名な道頓堀で、水牛の車に乗って、そのような阪神ファンの人た

電子音楽で人の脳をあやつる?

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

笑って死ねたら

あのね、あのね、あのね 六角形でいい匂いするの、何だ? あれ? おじさん、顔色悪いよ 震えている? どうしたの? この頃の幼稚園って、ひょっとしてベンゼン環とか、習うのかあ すごい時代になったな ピンポンピンポンピンポン! すごい、おじさん、よく知っているね! じゃあさ、じゃあさ、じゃあさ そのベンゼン環の端と端ににカルボン酸とメチルアミンがくっついたの、何だ? あっ おじさん、もしかして、答えを知っているの? もちろんだよ にっこりして答えたよ あれ? おじさ

自由は独立とほぼセット

2023年から、毎週日曜日、マガジンご購読者のみがお読みいただける特別記事(タイトル以外は非公開)をお送りしております。 現代はインターネットの時代ですので、note に記事を普通に書けば、見知らぬどなたの目に触れるともわかりません。それが新たな出会いやコミュニケーションのきっかけを生む可能性があり、楽しく有意義です。 他方、昨今は、いろいろな問題に対し、特定の主流意見と、それに対立する意見に二分され、溝が生まれることも多くなりました。2020~2023年で言えば、COV

ヤエヤマホタル

人生はひとつの旅であり、また本物の旅にも人生の一面が投影されます。そのため、旅論は人生論でもあります。8世紀、唐の時代の著名な詩人、李白の「春夜宴桃李園序」には「夫天地者萬物之逆旅 光陰者百代之過客」とあり、日本の江戸時代、17世紀の俳人、松尾芭蕉の「おくのほそ道」には「月日は百代の過客にして ゆきかふ年も又旅人なり」とあります。 毎週土曜日、「旅」、「旅行・トラベル」、「旅のような人生の道のり」といった「旅」に関係するワードをテーマに含む短めの記事をお送りします。抽象的な

冬夢春華似幻真

春の夢って、どんな夢? 待ちに待った楽しみの春を夢のなかで垣間見たときの気分は? でも目が覚めた時、そうじゃなかったら? フランツ・シューベルトの「冬の旅」第1部の第11曲で有名なドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの作品「春の夢」の主なポイントを七言律詩にせよ 現代日本語訳 春になって花が咲く夢をみた 緑の野原、鳥のさえずり、喜び、新鮮さ 夜が明けると、窓は冷たく、カラスが鳴き、寒いままだ 孤独なシルエット、荒涼とした夢見る人のメッシュ 花は咲き、葉は緑、晴れの日を待

NVIDIAの新しい高速GPUチップ

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

サンゴが危ない

毎週水曜日、「水」または「水曜」に関係するテーマの短編記事または漢詩または合成画像を作っています。 アメリカ海洋大気庁によれば、史上4度目の世界規模のサンゴ白化が進行中です。サンゴのカラフルな色は、褐虫藻と呼ばれる植物プランクトンと共生していることに由来します。海水温の異常上昇で褐虫藻が死滅するとサンゴの白化が生じます。褐虫藻から得ていた栄養を受け取れなくなったサンゴもやがて死滅し、サンゴ礁周辺の生態系全体にも影響が及び、ひいては人が食糧とする魚介類、海藻類などの生存も危う

南極大陸周辺の海氷の現況

毎週火曜日と木曜日は、最近Voicy ラジオ放送で語った内容に補筆、追記、改訂を行い、まとめ直したコンテンツをお送りします。多くのものは2回、3回にわけて放送したものですので、それらの内容を1つにまとめ直し、参考資料へのリンクを入れ、さらに、それらについての解説も追記しております。この記事は、マガジンご購読の皆様限定になります。ただし、この記事のもとになっているラジオ放送は、インターネット上で、どなたでも無料でお楽しみ頂けます。 今回お送りする記事のコンテンツに対応するラジ

四季が変わる

遠くから何か聞こえるようだ 耳を澄ませると和楽器のようだった ひょっとして琵琶? そのうち、聞き取れなくなった ヒューという風の音がした 空気が生暖かくなった 暗闇のなかに明るいものが浮かんでいる そのうち、数が増えてきた 気がつくと、取り囲まれてしまった その明るいものは、こっちを見ているようだ 何か楽曲の断片のような音が聞こえた 弦楽器のようだ こんな場所で、こんな真夜中に誰かが演奏しているのだろうか もし平家物語の壇ノ浦のだったら、これは怪談だ 空気が一段と生暖