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IQ200超かどうかに関係なく、いつもヘンテコなことを考えています。まわりに話し相手が…

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IQ200超かどうかに関係なく、いつもヘンテコなことを考えています。まわりに話し相手がいないので拝啓ブログ様とアンネフランクごっこ中です。

マガジン

  • 分析しよう、坂本龍一楽曲を!

    これまでのリューイチ楽曲分析は、ご本人のものを筆頭に、どれも間違っているので、私が順に正しいものをお見せしますね。

  • 追悼・鳥山明

    鳥山まんがの技法を徹底分析しましょう

  • 天才たちの原論文を読んでみよう

    数学史や物理学史に名を残す、天才たちの論文を原語で追っていくのは、不遇を強いられている知性にとって大きな慰めとなるだろう —— スティーヴン・ホーキング(うそ)

  • エレン先生、数学を語る

    受験数学に毒されてしまった秀才さんのために、エレン先生が易しくモノホン数学を叩きこむよ

  • ぼくは毎日こんなことを考えている

    ぼくっ子キャラで行きます。

最近の記事

私の坂本龍一論が「アゴラ」に掲載されました

ウェブ論壇誌「アゴラ」に寄稿しました。本日閲覧数二位だって。

    • 「ドラゴンボール」連載終了の裏話

      先日、週刊少年ジャンプの三代目編集長だった方の企業小説風昭和熱血おじさん青春小説『さらば、わが青春の少年ジャンプ』を読んでとても感心しました。 同著者には同じテーマでもう一冊、企業小説風ジャンプ物語があるというので、他館から取り寄せで今日借りてきたのですが… 氏名も社名も誌名もすべて偽名になってはいますが、『わが青春の』を読み込んだひとなら大半を特定できてしまいます。 社内人事、派閥争い、妬み、そういったものが満載です。 ドクター・マシリトのことも出てきますね。ご本人

      • 坂本龍一の遺作を分析しよう

        [Abstract: The author's forthcoming analysis article, to be featured soon in a Japanese web magazine, delves into the school anthem of a technical college established last year in Japan, widely regarded as Ryuichi's swan song. The aim is to

        • 「行列」は数学・東海道本線の支線

          高校数学から一時期姿を消してしまった「行列」。私はああいうのが割と好きでさっさと独習してしまいました。 前から疑問だったのは、行列はいつ頃どういう風に提唱され、発展したのかでした。 もちろん知ってますよ、多少数学史の心得があれば「行列式」の研究があって、その後「行列」研究が生じたんだって話は。 固有値や固有ベクトルの概念は、20世紀になってダフィット・ヒルベルト一派による積分方程式の研究から立ち上ったものであることも、自力で調べてあります。 いわゆる「線形性」をキーワ

        私の坂本龍一論が「アゴラ」に掲載されました

        マガジン

        • 分析しよう、坂本龍一楽曲を!
          305本
        • 追悼・鳥山明
          27本
        • 天才たちの原論文を読んでみよう
          92本
        • エレン先生、数学を語る
          67本
        • ぼくは毎日こんなことを考えている
          103本
        • 日々のつぶやき
          133本

        記事

          文字オンリーだと順に読んでいくのに、画像が増えていくと画像メインで文字はおまけになって、映画のモンタージュ的なものになるのは前から興味深い。

          文字オンリーだと順に読んでいくのに、画像が増えていくと画像メインで文字はおまけになって、映画のモンタージュ的なものになるのは前から興味深い。

          『こち亀』第198巻

          地元図書館に全巻そろっている…ということはなくて最終数巻があるようなのでひとつづつ読んでいるところです。 中学生の頃、男子の級友から何巻か貸してもらって以来のまんがなので、劇中の女子メンバーが増えているのに少々戸惑いながらも、楽しませてもらっています。 (ややぶっきらぼうな喋りの方、従妹さんだったのですね今回学びました) 両津巡査の口からアラン・チューリングの名前が出てくるとは思いませんでした。 映画「イミテーション・ゲーム」の公開当時だったからかな?巡査長どのも吹き

          『こち亀』第198巻

          書評『ゲーデル 不完全性定理』(岩波文庫)

          ゲーデルですゲー出る。映画で話題のオッペンハイマーが「人間知性の限界を示した定理」と大間違いな賞賛を送ったという、あのゲーデル不完全性定理の書物です。 ゲーやんの原論文の翻訳と、その訳者解説の二部構成です。 原論文の日本語訳は数十ページで、残りは訳者コンビによるながあい解説です。 この訳者解説がなかなか読ませる。いい味です。ゲーデル論文についての解説として、むしろダフィット・ヒルベルトの数学思想遍歴を語っていくのです。 私が担当編集者だったら「ここ、たぶん読んでる方の

          書評『ゲーデル 不完全性定理』(岩波文庫)

          天才数学者たちはコンピュータ誕生を予想しないまま予言していた

          ゲーデルという名前は、多少でも数学啓蒙書を楽しんだことのある方なら目にしたことがあります。 そうであれば「不完全性定理」の名も、やはり目にしていると思います。 この定理の啓蒙書も、いくつか刊行されてきました。しかしこれがどういう時代の精神や、数学史的な文脈より生まれ生じたものなのか、数学者ダフィット・ヒルベルトの思想遍歴より探っていったのが、この本です。 ゲーデルによる論文の全訳と、その解説。解説編のほうが本体という、摩訶不思議な文庫本です。 この訳者解説を今、再読し

          天才数学者たちはコンピュータ誕生を予想しないまま予言していた

          ジャンプ編集長は「ドラゴンボール」後の失速にどうして気づけなかったのか?

          図書館から借りてきた『まんが編集術』は「ジャンプ」三代目編集長を務めた方によるジャンプ史語り。インタビュー本です。分厚いです。 彼はドクター・マシリトの凄腕ぶりを買っている一方で編集長にすえるには抵抗を感じていると、別の著作で吐露していました。それはいいとして「ドラゴンボール」連載終了によって「ジャンプ」の売り上げが50万部も下がってしまったことに、三か月気づかないでいた裏事情が語られています。 返本率が 1995年 には 97% でした。100冊出荷すれば売れ残りはわず

          ジャンプ編集長は「ドラゴンボール」後の失速にどうして気づけなかったのか?

          『こち亀』第186巻を読んでみた

          図書館の棚に200と186があったので後者を借りてきました。 200は先日借りたし。 2013年刊。演歌ボーカロイドの話と、カラオケ屋で見知らぬ相手と熱唱対決の話と、昭和テイストな新車開発の話がツボに入りました。「へーこういう業界なのか」という新鮮な好奇心と、そこから話がマンガちっくに飛翔していく様のバランスが絶妙。 いったい秋本先生は週ペースでこれだけのネタとお話をどうやって発想して作り上げているのでしょうね。

          『こち亀』第186巻を読んでみた

          「言いたいことも言えなくなっている日本」とリューイチくんは愚痴っていましたが、正しくは「ぼくが何か社会運動系のことを語るとすぐ野次と茶々がとんでくる」ですね。 ツイッターのように誰でも使える発言テクノロジーの定着は、オピニオンリーダーを自負する者たちを皆で食い潰す社会を生んだ。

          「言いたいことも言えなくなっている日本」とリューイチくんは愚痴っていましたが、正しくは「ぼくが何か社会運動系のことを語るとすぐ野次と茶々がとんでくる」ですね。 ツイッターのように誰でも使える発言テクノロジーの定着は、オピニオンリーダーを自負する者たちを皆で食い潰す社会を生んだ。

          中学以来、縁の途切れていた『こち亀』を読んでみて (第200巻と188巻)

          いわゆる『こち亀』を先日、地元図書館で借りてきました。 第200巻です。かなり分厚いです。これで連載終了と気づいたのか借りてからけっこう経ってからでした。(もう一巻あるとたった今検索で知った!) 昨日、第188巻が棚にあったので借りてきて、今日再読してみて、車のディーラーの話にうなってしまいました。 「女にとって車は家電」という視点から、どうやって女子層にアピールして買わせるかを、主人公(警官!)の辣腕をとおして可視化、言語化していきます。 笑った笑った、そうそうそう

          中学以来、縁の途切れていた『こち亀』を読んでみて (第200巻と188巻)

          https://agora-web.jp/archives/240408222438.html 論壇誌「アゴラ」に寄稿しました。タイトルは「悟空とアラレちゃんは『セクシー田中』事件をどう見ているか?」。あの悲劇について、少しばかり変わったアングルから論じています。

          https://agora-web.jp/archives/240408222438.html 論壇誌「アゴラ」に寄稿しました。タイトルは「悟空とアラレちゃんは『セクシー田中』事件をどう見ているか?」。あの悲劇について、少しばかり変わったアングルから論じています。

          今からちょうど百年前、ウリゾーンのあれと、もうひとつ大きな発見が数学であった気がする。検索してみるとバナッハ=タルスキーの逆理の証明がこの年だとか。ほかにもあった気がする。思い出せない。

          今からちょうど百年前、ウリゾーンのあれと、もうひとつ大きな発見が数学であった気がする。検索してみるとバナッハ=タルスキーの逆理の証明がこの年だとか。ほかにもあった気がする。思い出せない。

          背伸びはひとを育てる

          とりわけ数学は、どうやって難問を解くか(または作るか)で能力が判定されるところがあって、そのぶん生まれ持った頭の良さが反映すると思われがちです。 実際はひとによって頭の回り方はかなり違うので、そう素朴には言い切れないように感じます。私の場合も、洞察力は高くて深い一方で基本的にどんくさい/つまらないミスをするので、ぱっと身AHOだったりします。 質問に答えていくことで学んでいく、そういう学習法があります。答えられないことを、しったかぶって答えてしまう衝動は、どなたにもあると

          背伸びはひとを育てる

          少年ジャンプ編集長(故人)による回想録『さらば、わが青春の少年ジャンプ』を借りてきて飛ばし読み。面白い~!!! 企業小説としても読める。マシリトさんを「ジャンプ」から彼が外した理由もうかがえる。これの刊行後、博士の編集長時代が始まることを思うと実に味わい深い。

          少年ジャンプ編集長(故人)による回想録『さらば、わが青春の少年ジャンプ』を借りてきて飛ばし読み。面白い~!!! 企業小説としても読める。マシリトさんを「ジャンプ」から彼が外した理由もうかがえる。これの刊行後、博士の編集長時代が始まることを思うと実に味わい深い。