マガジンのカバー画像

エレン先生、数学を語る

91
受験数学に毒されてしまった秀才さんのために、エレン先生が易しくモノホン数学を叩きこむよ
運営しているクリエイター

記事一覧

正準方程式の導出はとても簡単。あっけないほどすぐできる。しかし検索してみるとどなたも小難しいことをくっちゃべっている。

さんすうから大学数学を学ぶメソッド

算数で「無限」を意識したのは、皆さんはいつのことでしたでしょう。 私は…なんでしょうね円…

ついにAIが数学オリンピックの金メダリストに迫る

以前に、Google DeepMindがプログラミングのアルゴリズム開発にAIで挑戦しているという話をし…

福岡 浩二
11日前
19

∞(無限)という球をめぐるゲーム

これの続きどす⇧ これまで何度か言及した『物理数学の直観的方法』なる書物には、複素関数を…

これだとつまずくよ数学学徒

このところパブリックな場所向けのブツ著述の連続で、少し気が張っています。 楽しんでますけ…

ルベーグ積分で気がおかしくなる数学徒たちへ

ルベーグ積分をひとに教えるとしたら、どう教える? そんな思考実験を頭の体操がてら、かなり…

https://note.com/keikenron/n/n55322ee24d44 ウカシェビィチの公理系について。ウクライナの数学者だったような。

「e^x の積分も分からない人間が実在するのですかデイヴ」

昨年、初期型ChatGPTの力も借りて、抽象数学の肝であるところの「コンパクト性」とかのルーツ…

一般確率論
https://event.phys.s.u-tokyo.ac.jp/physlab2022/poster/qph-poster06.pdf
https://qsys.se.shibaura-it.ac.jp/kimura/QFound/slides/Takakura.pdf

これ、超ひも理論と同じで時代ではやりすたりの波があるの。奇しくもイニシャルがGPT!(Generalized Probabilistic Theories ; GPTs)

ヒルベルト空間といえば量子力学の数学的基礎づけのために開発されたアレ。これが形になるまでの道のりが、物理学の書物できちんと語られることはまずないようです。あれは数学史の範疇だから。ひとりで追うしかないのか。

「囲碁がもはや囲碁に見えない」と往年の名人

私の家はかつて朝日と日経と地元紙の三つを購読していました。今は日経ひとつです。そこそこ目…

今日、大学図書館で借りてきた二点(学外者は二点まで)のうち一つは、アメリカでの「ニューマス」運動が算数教育をどう駄目にしてしまったのかを数学者クラインが嘆いた『ジョニーはなぜたし算ができないか』(昭和51年)。訳があちこち変で読みにくい。後書から察するに邦訳者は同運動信奉者か。

複素数平面をガウスが発案したのでしたか。二次元平面と見た目は同じ。これのおかげで実数と複素数の相互乗り入れのめどが立って、そのための特別切符としてエルミート性が、ひいては「線型性」が浮上した…という史観は大胆すぎる?

論文と論文の影響関係を図表化する

数学史は面白いです。これまでいろいろ手を出してきました。掘り出し物的なものがほかにも地元図書館にあるようなので、どんどん脳みそに注ぎ込んでいく覚悟でありますエーンムカシミタイニジガガブッコワレテセイシンカオクリニナラナイヨウシンチョウニイクネンデ。 もともとは科学史にドはまりした私です。小学生のとき理科まんが大好きっ子で、実験や観察よりも思索の旅に心惹かれる、そんな子でした。そういうのに強く憧れる一方で、私自身の指向は抽象的、思索的、哲学的、歴史的、思想的な方向に