らいとらいたあ

何かを感じた、考えた、ひらめいた、思い出した、やってみた、しくじった、上手くいった………

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何かを感じた、考えた、ひらめいた、思い出した、やってみた、しくじった、上手くいった……。 あまり決めずにいろいろ書いています。気が向いたら覗いてください。うれしいです。

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連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』一章 グラビアアイドル(四)

 あぁ、柏葉由香がやさしく見下ろしてほほ笑みを浮かべて言う「ようこそ天国へ」。 「いやいやいやだー。ぼく、まだ死にたくないー」とこどもの順平が駄々をこねる。そのとき正気に返った。  初老の女性が見下ろしながら心配そうにしている「だいじょうぶですか?」。  床にころんだ瞬間からわずかの間だが、順平の記憶は飛んだようだ。「はい、だいじょうぶです。お恥ずかしい」と順平はいそいで立ち上がろうとして、一瞬よろけたがすぐ体勢をなおしてから女性にこたえた。  アイドルではなかったが、親切な

    • 連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』一章 グラビアアイドル(三)

       持参した受付票を出張所の受付の女性に見せて番号票を受け取った。平日の午前中なので混んでいないからすぐに番号を呼ばれた。何箇所がある窓口のうちの一つへ行って担当者の前に座る。  受付票を渡して、本人確認のために生年月日を聞かれてそれにこたえる。通過儀式が済んだ。  彼女がパソコンを操作して、勤務地や週の勤務日数などで絞り込んで、検索をかけてくれている。何件かヒットしたらしい。 「こちら、なんかはどうですか?」求人票を渡してくれて彼女が説明する。「週5日午前中勤務、土日祝日休み

      • 連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』一章 グラビアアイドル(ニ)

         柏葉由香が可愛くて美人なことは間違いないけれど、難を言えば鼻が……。と細部にこだわれば、別の見方も出てくる。幅が、少し広いのだ。小鼻が膨らんでいるというか、下に向かって末広がりな印象がある。  実は、本人もまさにこの点に今までコンプレックスを抱いてきたと、別動画で明かしている。少しでも化粧でカバーしようと工夫を重ね、自分なりに納得する仕方をあみだしたそうだ。  すっぴん状態から完成形までのコスメの様子を完全収録した別動画もアップしているのを順平はみた。ということは、整形をし

        • 連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』一章 グラビアアイドル(一)

          遭遇、ということが人生にはある。  胸にキュンときた。  肩出しのフリル・ワンピすがたで公園をめぐりながら、ポーズをとったりすそを揺らしたりしている。ワンポーズワンポーズが決まる。スタイルがいいからだろう。どんな動作も様になっている。  場面が室内にかわった。髪型も前髪パッツンに変えて、透け感のあるチュールのミニスカートをはいて床に腹這い、本を読んでいる。かわいくてまぶしい。さっきの場面ではおねえさんっぽかったのが、こんどはギャルっぽい印象だ。いっしゅん混乱したがおなじ人物

        連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』一章 グラビアアイドル(四)

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          連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』について

          『青年と女性たち』『まん・まる』につづく三作目となるこの連載小説は、現代のシルバー世代のはなしになります。週三回程度の掲載予定です。 標題について おそれながら、森鷗外の名作『ヰタ・セクスアリス』[VITA SEXALIS]にならってラテン語にしました。「老人」をラテン語でいうと『セーネム』[SENEM]だそうです。 制作のきっかけ 明治時代が舞台の『青年と女性たち』に続けて『まん・まる』で昭和40年台の高校生の話を掲載しました。お読みくださった皆様にこの場を借りてお礼申

          連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』について

          言葉遊び わ、を、ん わ 侘び寂びの美→ワサビのピリッ を をとこもすなるにきといふものををんなもしてみむとてするなり(土佐日記)  →男も好きなニッキというものを女もシナモンといったりするのね ん ん?→ン!

          言葉遊び わ、を、ん わ 侘び寂びの美→ワサビのピリッ を をとこもすなるにきといふものををんなもしてみむとてするなり(土佐日記)  →男も好きなニッキというものを女もシナモンといったりするのね ん ん?→ン!

          言葉遊び ら行 ら 楽市楽座→楽っちゃ楽だ り 立身出世→一転守勢 る 瑠璃の地と人もみつべしわが床は涙の玉と敷きに敷ければ(和泉式部)  →流浪の身と人も見るよねわが心奈良の山へと鹿に引かれれば れ 零式戦闘機→成績検討期 ろ ローマは一日にして成らず→ロバは意地にして動かず

          言葉遊び ら行 ら 楽市楽座→楽っちゃ楽だ り 立身出世→一転守勢 る 瑠璃の地と人もみつべしわが床は涙の玉と敷きに敷ければ(和泉式部)  →流浪の身と人も見るよねわが心奈良の山へと鹿に引かれれば れ 零式戦闘機→成績検討期 ろ ローマは一日にして成らず→ロバは意地にして動かず

          言葉遊び や行 や やっとこどっこいしょ→奴とどこ行きましょう? ゆ ゆうちょ銀行口座→YouTube健康講座 よ 寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら(俵万智)  →押せ押せの並みをはずれのしつこさにど突いて言ってもいいさようなら

          言葉遊び や行 や やっとこどっこいしょ→奴とどこ行きましょう? ゆ ゆうちょ銀行口座→YouTube健康講座 よ 寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら(俵万智)  →押せ押せの並みをはずれのしつこさにど突いて言ってもいいさようなら

          言葉遊び ま行 ま 賄いごはん→真っ赤ないちごパン み 見積書を発行してください→見つめるのは、こうしてください! む むべ山風を嵐といふらむ→むへっヤバ、彼をあたしと言うたら、ん❔ め 目に入れても痛くない→目に入れ墨は入れたくない も もいちど、日本→餅、井戸にぽっちゃん

          言葉遊び ま行 ま 賄いごはん→真っ赤ないちごパン み 見積書を発行してください→見つめるのは、こうしてください! む むべ山風を嵐といふらむ→むへっヤバ、彼をあたしと言うたら、ん❔ め 目に入れても痛くない→目に入れ墨は入れたくない も もいちど、日本→餅、井戸にぽっちゃん

          言葉遊び は行 は 晴れ舞台→腫れぼったい ひ ひまつぶしの老人→飛沫武士の浪人 ふ 二言目には→二子玉川 へ ヘイ、ポーラ♪→えい、こーら♪ ほ 北極海→惚れとんかい!?

          言葉遊び は行 は 晴れ舞台→腫れぼったい ひ ひまつぶしの老人→飛沫武士の浪人 ふ 二言目には→二子玉川 へ ヘイ、ポーラ♪→えい、こーら♪ ほ 北極海→惚れとんかい!?

          言葉遊び な行 な 名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと  →梨に叔母はいざこれ食わむみなを取り我が他の人は梨や無しやと に 憎いあなたが恋しくて→肉喰うあなたが憎いだけ ぬ 盗人猛々しい→おむすびシャケだけらしい ね 猫に小判→俺にご飯 の 能力←脳力←悩力

          言葉遊び な行 な 名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと  →梨に叔母はいざこれ食わむみなを取り我が他の人は梨や無しやと に 憎いあなたが恋しくて→肉喰うあなたが憎いだけ ぬ 盗人猛々しい→おむすびシャケだけらしい ね 猫に小判→俺にご飯 の 能力←脳力←悩力

          言葉遊び た行 た 誰がために鐘は鳴る→誰がため池に亀は鳴く ち 地底旅行 海底二万里→知性良好 書いてニンマリ つ 津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風渡るなり  →梅雨頃の何やら花の故なれや足の痒みに風障るなり て 天下の台所→天界のない所 と 渡世のわらじ→遁世のわたし

          言葉遊び た行 た 誰がために鐘は鳴る→誰がため池に亀は鳴く ち 地底旅行 海底二万里→知性良好 書いてニンマリ つ 津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風渡るなり  →梅雨頃の何やら花の故なれや足の痒みに風障るなり て 天下の台所→天界のない所 と 渡世のわらじ→遁世のわたし

          言葉遊び さ行 さ サーカスの少女→砂糖か酢を少々 し 真実一路の旅なれど→親切一度だけなのよ す スイカの季節→Suicaの亀裂 せ 世界一の大富豪→せっかちな台風一号 そ 損益計算書→その駅傾斜なんでしょ

          言葉遊び さ行 さ サーカスの少女→砂糖か酢を少々 し 真実一路の旅なれど→親切一度だけなのよ す スイカの季節→Suicaの亀裂 せ 世界一の大富豪→せっかちな台風一号 そ 損益計算書→その駅傾斜なんでしょ

          言葉遊び か行 か 神さまのしもべに→カミさんには下手に き 気もそぞろ→きのうボロボロ く 国の端から端まで→栗の箸から橋まで け 決選投票→石けんどれ買おう こ 孤軍奮闘で勝った→子熊ぶん取って飼った

          言葉遊び か行 か 神さまのしもべに→カミさんには下手に き 気もそぞろ→きのうボロボロ く 国の端から端まで→栗の箸から橋まで け 決選投票→石けんどれ買おう こ 孤軍奮闘で勝った→子熊ぶん取って飼った

          言葉遊び あ行 あ アチャパチャノチャ→あっちやこっちのお茶 い 色とりどりのもみじ狩り→いいとこ取りのモ゙ジリアニ う うまい話もあったもんだ→ウマの鼻血にすったもんだ え 江守の孫のテントウムシ活→エモいノマドのテント生活 お 小樽の寿司、好き好き→おサルのお尻、スリスリ

          言葉遊び あ行 あ アチャパチャノチャ→あっちやこっちのお茶 い 色とりどりのもみじ狩り→いいとこ取りのモ゙ジリアニ う うまい話もあったもんだ→ウマの鼻血にすったもんだ え 江守の孫のテントウムシ活→エモいノマドのテント生活 お 小樽の寿司、好き好き→おサルのお尻、スリスリ

          駅へ行く道でクロアゲハを見ました 上空を優雅に舞う様子を目で追いながら 夏の空が透けるレース模様の翅の美しさに感動 見るといいことがあると言われたり 先祖や守護霊からの警告や 見守りのサインとも 占いなどあまり信じないほうですが 珍しいいいものを見たと思い 嬉しい気がしました

          駅へ行く道でクロアゲハを見ました 上空を優雅に舞う様子を目で追いながら 夏の空が透けるレース模様の翅の美しさに感動 見るといいことがあると言われたり 先祖や守護霊からの警告や 見守りのサインとも 占いなどあまり信じないほうですが 珍しいいいものを見たと思い 嬉しい気がしました