連載小説『ヰタ・セクスアリス・セーネム』一章 グラビアアイドル(三)
持参した受付票を出張所の受付の女性に見せて番号票を受け取った。平日の午前中なので混んでいないからすぐに番号を呼ばれた。何箇所がある窓口のうちの一つへ行って担当者の前に座る。
受付票を渡して、本人確認のために生年月日を聞かれてそれにこたえる。通過儀式が済んだ。
彼女がパソコンを操作して、勤務地や週の勤務日数などで絞り込んで、検索をかけてくれている。何件かヒットしたらしい。
「こちら、なんかはどうですか?」求人票を渡してくれて彼女が説明する。「週5日午前中勤務、土日祝日休み