『人間の建設』No.52「記憶がよみがえる」 №3〈なつかしさと記憶〉
この小林さんの発話は、前段の末尾で岡さんが語った「懐かしいという情が起こるためには、もと行った所にもう一度行かなければだめです。そうしないと本当の記憶はよみがえらないのですね」を受けた言辞です。
「不易」は一般に考えられている、固定した価値観のようなものではなくて、詩人の直感であり、幼児のときの思い出に関連していて、そこに立ち返ることを、芭蕉が不易と呼んだのではないかと小林さんは言います。
「「一」という観念」の章でした。赤ちゃんに鈴の音を聞かせる。初め振ったときは「お