Shimamura, T. 島村徹郎

携帯サービスを支える基地局機器の開発をしている NOKIA で働いているR&D…

Shimamura, T. 島村徹郎

携帯サービスを支える基地局機器の開発をしている NOKIA で働いているR&DマネージャでRF系のアーキテクト、料理も食べるのも好きで、愛がテーマの Beer Hunter。 note は趣味の読書の感想と音楽鑑賞を軸に、テーマは「よく考えることは、よく生きることである。」

マガジン

  • 毎週火曜日の雑記帳

    さらっといくはずで始めた雑記帳、なぜか毎週、妙に力が入ってしまう。ちょっとした出来事、料理、音楽、ルーチンの週末ジョギング、といった基本的には前の週のまとめで、内容はとりとめもない。たまに火曜日をすべって水曜日になるが、まぁそれは大目に見てほしい。

  • Heavy Rotation

    好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。ほとんど自分のためのメモかもしれないけれど。 耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotifyのリンク貼り付けと「好きだー」というだけの記事ばかりになるだろう。

  • Paul Simon

    Paul Simon の記事は、アルバムごとに思いのたけを綴っていく予定だ。おそらく多くの記事が、軽く5000文字超、しかもそれでも語り足りない、そんな個人的な記事ばかりになるはずである。

  • 世界の歌姫たち

    私が愛する女性シンガーについて、YouTubeやSpotifyリンクで紹介する。基本、「好きだ、愛している」と言うだけだ。

最近の記事

  • 固定された記事

東理夫・馬場啓一「スペンサーの料理」

会社のデスクの引き出しの奥に非常用のアイリッシュ・ウイスキーを置いてあった、なんて言うと最近の人は、「へ?」というだけだろうか。 2000年よりも前だったから、20年以上も前だったと思う。最初の試作品を仕上げる締め切りの前、技術的な課題の解決が間に合わず、切った貼ったの最後の対策もうまく行かず、万策尽きた午前3時。実験室から引きあげて、蛍光灯だけ煌々とついて他に誰もいない広いオフィスを見渡してため息一つ。一緒に頑張っていた当時の同僚に「もう、あきらめよう。しょうがない、一杯

    • 火曜日しばらく雑記帳・2024 CW38

      9月21日-23日の3連休は天気もよくなかったし、ジョギングはスキップした。21日の午前中に墓参りで上野に行ってきたくらいで、ずっと新横浜の事務所に籠って昼間は仕事をしていた。休日は自分のペースで静かに進められるからいい。20日つまり金曜日の晩にやっかいな問題が降って来たので、仕方あるまい。 墓参りは午前11時すぎについたのだが、父と弟とばったり会った。一緒にお参りをすませて、皆で父のおススメの砂場で昼にした。父と弟は天ざる、私は天ぷら蕎麦を堪能した。 以前に、上野藪、砂

      • 火曜日しばらく雑記帳・2024 CW37 Appendix

        先週、うっかりと、「アウェーでの料理、というのはかなりチャレンジなものだ。次回は、私の浅い経験 - 出張ビストロしまむら- からちょっとそんな話を書いてみようと思う」と書いてしまった。 そこで7年前(2017年)フィンランドはオウルに出張に行ったときのエピソードを簡単に書いておこうと思う。 なお、最初に断っておくが、ヘッダの美しい写真はこの雑記帳に時々登場する ケイヨー (Keijo Salmivaara) のパートナー、パオラさんが9月20日に撮影したものだ。Sweet

        • 火曜日しばらく雑記帳・2024 CW37

          IEEE の Spectrum を読んでいたら Rogue Planets という耳慣れない言葉を見た。直訳すると「ならず者惑星」あるいは「流れ者惑星」といった感じだろうか。日本語での学術用語は「浮遊惑星」(浮遊惑星 | 天文学辞典 (astro-dic.jp))ということだ。宇宙空間を孤独に旅する惑星だ。 通常、惑星といえば恒星のまわりを回っているのを想像する。それがどうやら、地球くらいの質量をもった惑星がもとの恒星系からはじき出されて、孤立して存在している、そんな Ro

        • 固定された記事

        東理夫・馬場啓一「スペンサーの料理」

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        • 毎週火曜日の雑記帳
          130本
        • Paul Simon
          11本
        • Heavy Rotation
          141本
        • 世界の歌姫たち
          27本

        記事

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW36

          ようやく夏の本番の暑さは去ったようで、まだまだ暑いとはいえ朝晩は特にマシになった。季節の変わり目は体調を崩さぬように、特に新しいチャレンジを始めた人においては特に注意されたい。一にも二にも体力だ。 ■9月に入ってもまだ夏の続きというか、夏野菜が全開だ。たとえば、中央アジア風骨付き鶏のピラフ、山科唐辛子がいいアクセントになっている。辛いことはなく、まろやかなピーマンというかしし唐よりもコクがあって美味いものだ。 タマネギ、ピーマン、人参、ニンニクの微塵切りをオリーブオイルで

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW36

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW34/35

          毎回、この雑記帳冒頭は何か気の利いたことでも書こうと思っているのだが、それがブロックして先週は滑ってしまった。ちょっと飲みすぎなのかもしれない。このように頭の回転が悪くうまくアウトプットができない、とか、そういえば物忘れがひどい固有名詞が出てこなくなった、とか、パートナーと話がよく食い違うとか、買い物に行くときに2つ以上何かを頼まれたらメモが必須、とか、傘を無くすのは常習犯だし、自転車も無くしたことがある、20年前に無くした扇子はたぶん盗られたに違いないとか、それはともかく、

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW34/35

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW33

          8月16日は大文字の送り火、今年も妻と、手を合わせてきた。歩いてすぐの京大の北部キャンパスから大文字をしばし眺め、「法」を眺めながら高原通を上がる、だいたい15分から20分ほど、ちょっと夕涼みの散歩といった感じだ。 20時ちょうどに東側の大文字山の大に火がともり、5分後くらいに「法」「妙」、さらに「舟形」、「左大文字」、「鳥居」とそれぞれ5分ほどあけて順番に、御所から見て反時計回りに火が灯っていく。 20年ほど前は、近所の学生寮が屋上を解放してくれて鳥居以外は全部見ること

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW33

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW32

          早いもので8月も半ばとなる。先週の木曜日の晩から娘と孫娘が遊びに来るというので、私も木曜日の朝一番の新幹線で京都に帰った。木金は朝から晩までみっちり仕事だったが、土日月の3連休も合わせて大変に騒がしい毎日となった。昨日(13日火)の午前中に帰って行ったので、今はいつもどおりの静けさとなった。 日曜日は、娘のお友達が草津の近鉄百貨店のイベントに出店をするというので、娘と孫娘に私の3人で訪れてきた。くるみボタンヘアゴム4個も作ってご機嫌さん。 北欧デザインのセンスで落ち着いた

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW32

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW31

          今年の前半はまったく読書ができていなかったのだが、6月末に大きな山を乗り越えてから少しづつ復活させつつある。 7月8日の雑記帳で「最近、ようやくぼちぼち読み始めたところだ」と記した Sara Paretzky の "Pay Dirt" この週末に読み終えた。 V.I. ウォショースキーは半年前の事件で心に傷を負い、その事件をきっかけに恋人のピーターとも喧嘩別れとなり、仕事や生活の意欲を失っていたようだ。こんなに弱弱しく後ろ向きな Vic は初めてかもしれない。そこから抜け

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW31

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW30

          私はテレビはほとんど見ない。新横浜の事務所にはテレビはないしテレビのチューナーもない。とはいえ、京都の自宅にはテレビがあって、妻がドラマを見ているので、帰宅しているときは、どうしても見てしまう。 最近だと、韓国ドラマで「ミッシング2・彼らがいた」はドラマティックで引き込まれて楽しく観た。 キャスティングもよく、それぞれがいい味を出している。コ・スは嫌味なくかっこいい。 死体が見つからずに成仏できない死者が住む霊魂の村、みな来たときの年齢のまま歳をとることはない。子供は子

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW30

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW28/CW29

          先週末、3連休は急な用事で京都に帰っていた。渡る世間は鬼ばかりか、と言いたくなるように何か一つ収まったと思えばタイミングよく難題がふりかかる。それも思いもよらぬ方向から。 仕事も難しい状況でパニック気味、なかなか気持ちを休ませてもらえない。3連休の前後も休みをもらって5連休にしたのだが、結局、3連休も含めて京都のリビングでPCにかじりついたまま、ほぼフル稼働してしまった。ここのところ、同じようなことばかり書いている気がするが、今年一杯はこんな感じで続きそうだ。 プライベー

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW28/CW29

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW27

          今年も 1st Half が終わり、7月に入った。7月といえば、フィンランドは国民の多くがまるまる一か月の休暇にはいる。4週間から長い人だと6週間ほど休暇をとる。たいていは湖畔のコテージを所有していて、そこで家族や親しい人とゆっくりと過ごすらしい。 ちなみに学校の夏休みはなんと6月頭から8月中頃まで2.5か月あるらしい。 サウナでたっぷり汗を流し、そのまま湖にざっぱーん。狩猟が趣味という人も多く、また、川での釣りででかい鮭をつるのもいい。フィンランドの家にはたいていはバー

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW27

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW26

          先週の土日にみっちり仕事をした結果、なんとかもう一山乗り越えて少しホッとしているところだ。順調にいけばもう一つビッグ・ウェーブが来るはずである。今週からその備えを始めたところで、なかなか気が休まらない。 今週は、予定を大幅に超過したが、Paul Simon の "There Goes Rhymin' Simon" をようやくアップで来たのでこの点でもホッとしているところだ。 そして、6月ももう末になる。来週の雑記帳は今年の 1st Half をちょっと振り返ることとしよう

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW26

          Paul Simon: "There Goes Rhymin' Simon"

          ポール・サイモンのアルバムに駄作なし、というのはファンの方なら100%同意するだろう。魅力的な歌詞やメロディにソフトな声といった基本的な要素はもちろんとして、アレンジからエンジニアリングまで一曲一曲が丁寧に作りこまれているのもいい。そして、どのアルバムにも新しい音楽の要素が大胆に取り入れられていて、一枚一枚のアルバムがまったく異なる印象を与えるのもいい。 3枚目のソロアルバム 1973年の "There Goes Rhymin' Simon" は、前作 "Paul Simo

          Paul Simon: "There Goes Rhymin' Simon"

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW25

          仕事を遂行するうえで大事なのはコンセプチュアルなスキルだと人は言う。直面している特定の問題から、いかにして本質的な問題を見抜くかが大事なのだ。つまり、現に目の前にある問題(具象)をいかに一般的な問題(抽象)に結び付けるか、一般的な問題(抽象)をいかに直面している問題(具象)に結び付けるか、それを行き来して深めることが大事なのだ。 そして見出した本質的な問題を解決するべく、適切な課題設定を行う必要がある。その課題に取り組んでうまく解決できれば、問題の根本的な対処がされるという

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW25

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW24

          フランソワーズ・アルディの訃報を聞いたのは水曜日 (6/12) の夜だったと思う。 オフィシャルのアカウントから "Merci très chère Françoise" とだけのコメントで投稿されたら、誰でもピンと来てしまうだろう。まさか、と思いすぐに検索してそのことを知った。呆然として、それから木金と、麻痺した心のまま、淡々と仕事をしていた。 享年80歳。いずれはその時が来るものだとわかってはいたが、まだまだ先だと思っていた。2004年以来、癌と戦っていたというのも迂

          火曜日しばらく雑記帳・2024 CW24