火曜日しばらく雑記帳・2024 CW14
みなさんは夢の続きを夢で見ることがあるだろうか。多くの方が経験されているのではないだろうかと想像する。
火曜日の明け方、だいぶん以前の夢の中で訪れていた場所に再訪する夢を見ていた。
・・・私は渓谷の崖の上にいた。空を見上げると、はるか高く屋根のように木の葉が覆っている。木漏れ日が眩しく、周囲は輝くように明るい。手前と奥の方に広いテラス状の白い岩場が段になっていて、明るい色の麻の暖簾で仕切られている。手前に大きな白い牛が寝ているのが見えた。前回は初めてで驚かしてひと騒ぎがあったが、今回は向こうも私を知っているので大丈夫だ。あえて起こすことはない。人の気配がないが、彼女がいることはわかっている。渓流で泳いでいるかもしれない、と見下ろしてみるが姿は見えない。せせらぎの水面がキラキラと輝いている。牛を起こさないように気を付けて奥に入って行った。さらに一段下の広く平らな岩の上に彼女が背を向けて座っていた。こちらを見上げた。明るい笑顔にほっとする。今の問題の解決には、前回と同様、彼女の力が必要なのだ。・・・
後味の悪い夢が多かった最近だったので、ちょっと珍しい明るい夢だった。すっかり忘れていたけれども、夢のなかでだいぶん前に来たことのある場所だった。前回の物語がうまく解決して別れた後、しばらくぶりの再訪だ、と思いだしていた。
私達の物語はU字型の連続だ。
へこたれ気味の毎日ではあるが、なんとかなりそうな気がして勇気がわいてきた。
■とにかく、ここのところ、仕事のいろいろな局面が厳しく余裕がない。この2-3年くらいか、夕食は普通の時間に食べることが多かったのだが、最近、また以前のように22時とか24時とかに作って食べることが頻繁になってきた。
先週は、菜の花を使うことが多かった。旬の後半なのでだいぶん値段も手頃になってきた。
3月30日には、八朔をいれたクリームソースでカサレッチェを和えて、菜の花とブロッコリを添えた。
レモンのクリームソースの応用だが、適度な酸味が加わるとクリームソースはまた一味違ってくる。適当に作ったけれども、そこはビギナーズラックというべきか、かなり美味くできた。
今週も、菜花、小松菜花、スティックセニョール(ブロッコリの一種)、と同じアブラナ科の野菜がオンパレードになりそうだ。
新ジャガイモと鶏を炒めてチキンカリーマサラで調味し、うすいえんどうも合わせて、ポテチキ。
いつもなら「鶏とジャガイモのソテー・カリー風味」と書くところだったが、ポテチキという単語を先週に知った。このように魅力的な名前を考え出す人はたいしたものだ。
小ぶりの筍が売り出しになっていた。愛用の小さい鍋にちょうど入って吹きこぼれる心配も少ない、そんな大きさだ。さっそく茹でたが、皮を剥くとやはり、ちょっと小さい。スライスしながら、ちょいと一つ二つ、つまみつつ、どうしようか若干迷ったが、筍ご飯にした。
ご飯一合に筍たっぷりで2食ぶん、堪能できた。木の芽があると香もよく写真も映えるが、うっかり購入するのを忘れていた。まぁこれもよし。
新ジャガイモも、年中出回っているような気がする。どこが「新」なのか、と思う向きもあろうかと思うが、インゲンと同じで日本は南北に長いからである。関東ではいまごろ手頃な値段で売り出しになる。
ジャガイモといえば、肉じゃがも大好きなのでよく作る。これといったこだわりはないのだが、大抵は牛肉を使い出汁を効かせて薄口醬油で味をつける関西風だ。
絹さやのかわりにスナップエンドウ、人参入り、糸こんにゃくに仙台麩の入った豪華版とした。ジャガイモは少し煮崩れるくらいが好みだ。
■先週にひっかかった音楽を少し。
1.ロニ・カスピの新しいシングル、S-Song、可愛らしい一曲で必聴。
2.ルーマニアはブカレストでの公演中に心臓発作で倒れたアル・ディメオラが復活してツアーに出ているが、当地でライブをするらしく、告知とともに救急救命の対処への感謝のメッセージが Facebookに流れてきた。
めでたいことだ。
2010年の大好きなライブ盤、ハンガリーのフルート奏者 Eszter Horgasを迎えたセクシーな "He & Carmen" を貼っておこう。スペイン、オリエント、東欧の雰囲気がたっぷりだ。
3.人類最強のギタリストの称号が相応しいヤマンドゥ・コスタ。対外試合も多いし、毎週のように新しい曲を楽しませてくれている。先週リリース、ソロでの演奏、Mburucuya はこれまた良かった。
去年から同じテイストのジャケ写のシングルがリリースされていてこれが4枚目だ。どれもよい。近々アルバムが出るのだろう。
4.ブラジルのバンドリン奏者、アミルトン・ヂ・オランダのシングルが歯切れよくテンポのよい演奏で楽しめる。一味ちがったコンテンポラリー・ジャズといったところ。
5.インドの、バイオリンと笛にタブラのトリオで "Gorakh Kalyan"が耳にとまった。"Sangam"というミニアルバムの一曲でコンテンポラリーインド音楽といったらよいのか、なかなか明るくしなやかで心地よい。
6.ギタリスト、Reza Khan (リーザ・カーン)のアルバム "Mystical" がなかなかよかった。柔らかいギターの音色が心地よい。
このアルバムでは、ジェフ・ローバーやボブ・ジェームス、フィリップ・セス、デビッド・マン、松居慶子といったミュージシャンと共演していて極上のスムースなフュージョンを聴かせる。少しいいことのあった夜に、心を落ち着かせるようにゆったりと聴くのがいい。
■先週は2024年の1Qの最後の週となった。3月30日の土曜日には新横浜から鴨居の往復のいつものコースを 13.8km 走って来た。3月の終わりになって急に冷え込んだため、桜はまだだったし、春の訪れがちょっと遅くなった感じだが、つくしがようやく顔を出していた。
また、タンポポが咲き始めていた。タンポポを見かけるたびに花の裏側のがくを確認して関東タンポポかどうか確認してしまう。
■このところ、移動時間が確保できずにいて川崎のオフィスにもラボにも顔を出さずに、新横浜の事務所(単身赴任で住んでいるマンションの部屋のことである、念のため)に早朝から深夜まで籠ってPCにかじりついている。
読書は進まず、この火曜日の雑記帳も先週に続いてまたしても金曜日に滑ってしまった。
「忙しい」というのは、てんで理由にならないことは認識している。お前の時間マネジメントが下手なだけだろ?という批判は甘んじて受ける。言い訳はするまい。
まぁ、新しいU字型の物語につながるいい夢を見たことだし、なんとかなるであろう。