うとQ世話し「春の心は、のどけからまし」からず GW最終日に

2021/5/5-2 ゴールデンウィーク最終日
(うとQ世話し「春の心は、のどけからまし」からず)
時は一月ほど前の景色に戻って
「世の中に絶えて桜のなかりせば(なかりなば)春の心は、のどけからまし」
確か在原業平だったか阿倍仲麻呂だったか、なんかそんな名前著名歌人の歌だったような気がします。高校の古文で習いました。
意味は
「もし世の中に桜などと言うものがなかったら、春は穏やかな気持ちで過ごせる

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とっても嬉しいです!!

切り取った部分の空が著作権

去年書いた30首連作です。
だいぶ悪い女の物語です。
すこし恥ずかしくて100円で公開します

切り取った部分の空が著作権、わたしが唯一産みだせる色

まちがえて産んでしまったたましいをだれかひろってくださいますか

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人が何かを思い出すとき ふわっと上がる 風があります #伊藤紺

靴下屋×濱田英明×伊藤紺【連載】

いろいろ、いい色
5月「風」

風が心地よい季節の初めに、空を泳ぐ鯉を見上げよう。窓開けると空が部屋に入ってきて、わたしものぼりたくなる。「そよぐ色」「のぼる色」「あがる色」を感じて新鮮な緑の空気に心を洗いませんか?

そよぐ色# 86
のぼる色# 62
あがる色# 32

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読書感想文 『狼煙を見よ』(松下竜一著)

「名著」の定義が「読んだ人の人生を変えた本」だとすると、間違いなくこの本は名著である。この本を読んで人生が変わった人間は私の周りにもたくさんいる。かくいう私もその一人である。

この作品は、歌人である松下竜一が、1974年から75年にかけて連続企業爆破事件を起こした東アジア反日武装戦線の軌跡を描いたものである。1986年11月、『文芸』に一挙掲載され、1987年1月、単行本として発売された(上は1

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スパシーバ!
16

未来5月号



未来5月号が届きました

ずっと

未来短歌会の彗星集にいたのですが

いろいろあって約一年間未来を休会していました

そして

ひさしぶりに未来に戻りました。

その際、加藤治郎さんの彗星集から

黒瀬珂瀾さんの陸から海へ欄にうつりました。

彗星集も好きだったのですが

黒瀬さんには

歌会でたくさんお世話になっていたので

すこし黒瀬欄に行きたくなっていたのです。。。

だからとてもうれ

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連作 残り香より(10)

善悪の区別わからず泣いている身体をティッシュケースでくるむ

会いたいのことばは深くきざまれる文明堂のカステラのうえ

ひらがなのゆめがうられているビルに除菌がうられはじめて5月

くちびるに本音がうかぶ週末もすべてマスクでかくしましょうね

人間も自然の一部だときみがいうから空を見上げた、恋だ

連作 残り香より(9)

マドレーヌの味は初恋めいていてあまやかすぎて清潔すぎて

香水の残り香すこし期待してたくさんあなたに抱きついてみる

月なんてなんにも叶えてくれないとあの子は占い師の前で泣く

きもちわるい遺伝のように幼子の泣き顔みんなわたしに似てる

真夜中の月はあわくてからっぽのライブ会場から漏れるこえ

連作 残り香より(8)

もうずっとライブハウスへ行ってない初夏にあわない服ばかり着て

しあわせはわたしがきめるふわふわの着ぐるみを着て本気で泣いて

あのひとの名前をさがすクレジットここにいないと知っているのに

ぎりぎりのところで立っている夜の軌道修正された惑星

泣きたくて悲しい本を読むなんてひどくおそろしい趣味ですね

連作 残り香より(7)

お金では買えないものがほしくなることがこわくて香水を買う

何人もからだのなかにひとがいてうるさいうるさいゆるしてほしい

いくつものことばをふるいにかけながら書いたメールがまだとどかない

しゃりしゃりと砕かれてゆくリンゴたち真冬に生まれ落ちたこいびと

春を呼ぶこともできずに泣いているあの子の声を暗闇で聞く