堀之内出版ブログ(公式)

堀之内出版の公式ブログです。 http://www.horinouchi-shuppa…

堀之内出版ブログ(公式)

堀之内出版の公式ブログです。 http://www.horinouchi-shuppan.com/

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    読み物を掲載いたします

  • 帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに

    歌人・三田三郎さんによる週刊連載のエッセー。お酒にまつわること、短歌にまつわることが中心です。2024年夏〜秋に書籍刊行予定。

  • いま、何も言わずにおくために

    【不定期連載】批評家・研究者の森脇透青さんによる「いま、何も言わずにおくために」をまとめたマガジンです。各回でゲストをお呼びして、フィクションについての対話を行います。

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    KOKKO第56号[第一特集]軍拡と戦争の時代に何ができるのか──沖縄・ガザから考える

    ★定期購読は20%OFF!登録はこちらからhttp://horibooks.com/products/list.php?category_id=13[第一特集]軍拡と戦争の時代に何ができるのか●沖縄・ガザから考える第2次世界大戦中の「国家財政に占める軍事費の比率」は、1944年に85.3%にまで達しています(この比率は社会科教科書を編集している帝国書院の公式サイトに掲載されています)。軍事費以外への国家財政支出はわずか14.7%しかなかったわけで、戦争をすることによる市民の暮らしへの影響の大きさが数字で迫ってきます。いま岸田政権は「わが国を取り巻く安全保障環境が戦後最も厳しくなっている」ことを理由にして、軍拡と日米同盟強化をすすめています。こうした中、米兵による性的暴行事件の隠蔽が沖縄だけでも2023年以降5件、さらに青森、山口、長崎、神奈川などでも発覚しました。日米同盟強化のためには市民の命と安全、女性の尊厳よりも、日米同盟が優先されているのです。そして、ガザでは多くの子ども、女性たちが犠牲になり続けています。第一特集では、軍拡と戦争の時代に何ができるのかを沖縄・ガザから考えます。[第二特集]世界の労働運動と労働者の権利●国際的な連帯で民主主義を守る国公労連は2024年4月から5月にかけて、2つの国際的なとりくみに参加しました。ひとつは5月にアメリカ・シカゴで開催されたレイバーノーツ大会、もうひとつは6月にスイス・ジュネーブでとりくまれたILO要請とフランス・パリでのフランス労働総同盟(CGT)との交流です。本特集では、それぞれの行動の報告を中心に、私たちの職場の課題と世界の労働運動がどのようにつながっているかを考えます。2つのとりくみをコーディネートした全労連の布施国際局長は、本特集への寄稿で、「労働者がその権利を行使することで、労働者の権利と労働組合活動の自由が守られるだけでなく、社会全体の表現の自由などの基本的人権、民主主義が守られるという視点が重要」と述べています。労働者の権利を守り、使い、広げていくことが平和と民主主義の基盤になりますが、そのとりくみのために国際的な連帯がますます重要になっています。目次[第一特集]軍拡と戦争の時代に何ができるのか──沖縄・ガザから考える沖縄の歴史から平和を考える──基地被害は「沖縄だけの問題」ではない仲里孝之 沖縄総合事務局開発建設労働組合(開建労)書記長ガザ虐殺・戦争でなく平和を築くために布施祐仁 フリージャーナリスト岸田内閣の大軍拡は暮らしに何をもたらすか垣内亮 経済財政問題研究者[第二特集]世界の労働運動と労働者の権利公務員の労働基本権問題からみえた世界の労働運動の課題と運動布施恵輔 全労連国際局長労働基本権回復へ向けたILO要請と欧州調査について西口想 国公労連調査政策部労働者たちの高揚感と熱気にあふれたレイバーノーツ大会大門晋平 国公労連中央執行委員[単発]2024年度予算定員の分析国公労連調査政策部[連載]スミレとヒマワリ第20回 都知事選挙からみえたもの白神優理子 弁護士[連載]国家公務員の労働条件Q&A きほんの「き」から第44回 期間業務職員の「3年公募要件」廃止の影響は?国公労連[書評]KOKKOEditor’sBookReview『ケアの倫理』/『家族、この不条理な脚本』KOKKO編集部表紙イラスト オカヤイヅミデザイン ナルティス/末吉亮(図工ファイブ)本文組版 はあどわあく
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    POSSE vol.57(特集:若者の「退職ブーム」は本当なのか?──働き方改革/キャリア形成/ブルシットジョブ)

    ★クレジットカードでの定期購読は20%OFF!登録はこちらからhttp://horibooks.com/products/list.php?category_id=11【2024年7月末より発送開始】【特集】若者の「退職ブーム」は本当なのか?──働き方改革/キャリア形成/ブルシットジョブ古屋星斗×今野晴貴竹信三恵子/中村天江/小澤浩明西谷敏×奥貫妃文×今野晴貴田中洋子×今野晴貴 この春、若者の「退職ブーム」がマスコミを席巻した。退職代行ビジネスを利用して会社を辞める20代の若者が続出し、なかには新卒で入社早々に離職する若者も少なくないというのだ。報道が加熱しているとはいえ、20代の若者が早期に企業を退職する傾向は近年特徴的である。「ブラック企業」の社会化から10年が経つなか、若者の職場、そして若者の意識に何が起きているのだろうか? 「働き方改革」の「反動」で、若者が企業に物足りなさを覚えているという言説まで、まことしやかに語られている。 まず、劣悪な労働条件が依然として横行し、より巧妙にすらなっているという現状があるだろう。また、日本型雇用から変わらない配置転換などの慣行に、キャリア形成の将来が見えないという議論もある。さらには、コロナ禍以降に注目された世界的な現象である、意味の感じられない「ブルシット・ジョブ」への絶望、エッセンシャルワークに象徴される社会的に意味のある仕事への渇望が、日本の若者にも現れているのだろうか。 この潮流に、私たちはどう向き合うべきなのかを多角的に考えたい。【巻頭座談会】『規制が支える自己決定』から20年──いま労働運動の実践から「自己決定」を考える西谷敏(大阪市立大学名誉教授)×奥貫妃文(昭和女子大学教授/東ゼン労組執行委員長)×今野晴貴(NPO法人POSSE代表)【特集】若者の「退職ブーム」は本当なのか?──働き方改革/キャリア形成/ブルシットジョブ◆対談「ブラック企業」から「ゆるい職場」の時代に変わったのか?──職場を改善させる「退職」以外の方法とは古屋星斗(リクルートワークス研究所主任研究員)×今野晴貴(NPO法人POSSE代表)◆インタビュー「退職代行サービス」の急増、若者の「早期退職」の背後で何が起きているのか?中村天江(連合総研主幹研究員)◆インタビュー子どもには大学進学よりも「手に職を」?!──低所得層家族の教育戦略の変化小澤浩明(東洋大学社会学部教授)◆座談会「もう働きたくない!」──労働者が「脱出」するための運動を竹信三恵子(ジャーナリスト/和光大学名誉教授)×今野晴貴(NPO法人POSSE代表)×渡辺寛人(NPO法人POSSE事務局長/本誌編集長)×坂倉昇平(総合サポートユニオン執行委員)【単発】◆対談「エッセンシャルワーカー」という対抗言説を社会運動へ──ドイツの飲食チェーンと日本の現状から考える戦略田中洋子(筑波大学名誉教授)×今野晴貴(NPO法人POSSE代表)【連載】◆困窮する移民・難民の生存権を求めて第4回 困窮する移民・難民の支援マニュアル(上)──生活保護を中心に大澤優真(つくろい東京ファンド/北関東医療相談会)◆スポーツとブラック企業第18回 スポーツをいくらで楽しむのか問題常見陽平(千葉商科大学准教授)◆父の過労死 会社と闘ってきた10年間第9回 過労死のない社会を作るには──これまでの過労死運動から学び、発展させていく高橋優希◆ラディカル・アメリカトランス・パシフィック・レーバー・ヒストリー第3回篠田 徹(早稲田大学教授)■表紙の写真Low pixel CG「回想プレイリスト2」制作年:2022 素材:ceramicデジタルなイメージを真逆なイメージを持つ陶芸で表現することで、虚と実が入り混じる現代のリアリティーを表現するシリーズ増田敏也(Toshiya Masuda)デジタル陶芸家1977年 大阪府出身HP https://masutoshi117.jimdofree.com/■ブックデザイン末吉亮(図工ファイブ)
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    KOKKO第56号[第一特集]軍拡と戦争の時代に何ができるのか──沖縄・ガザから考える

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    気候リヴァイアサン──惑星的主権の誕生

    『気候リヴァイアサン──惑星的主権の誕生』ジョエル・ウェインライト、ジェフ・マン 著隅田聡一郎 監訳・解説柏崎正憲、菊地賢、羽島有紀 翻訳ISBN: 978-4-911288-02-3https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784911288023柄谷行人推薦!斎藤幸平推薦!2050年の世界は、ただ今年の暑いバージョンではない。気候変動は気温や雨量だけでなく、この星の政治のあり方も変えてしまうのだ。提唱される「4つの未来」の間で、私たちはどう生きるべきなのか──?人類の未来は、この4つに託された。①気候リヴァイアサン: 地球を管理する中央集権的な権力の出現②気候ビヒモス: 地球温暖化は嘘だと主張するナショナリストの台頭③気候毛沢東: 資本主義を否定する中央集権的な権力の出現④気候X: 上記の黙示録的な世界を逃れうる未知のプロジェクト気候危機という惑星規模の問題を前に、国民国家の主権は揺らぐ。私たちには『人新世の「リヴァイアサン」』が必要であり、それが本書だ。──斎藤幸平
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        『声なきものの声を聴く──ランシエールと解放する美学』 試し読み公開!

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          【特別公開】「君は神戸に行ったか」──『残らなかったものを想起する』「おわりに」

          「君は神戸に行ったか」 1995年1月、阪神・淡路大震災が起きたあと、ある雑誌の見出しに踊っていた言葉だ。のちに「ボランティア元年」と名付けられる当時の神戸には、多くの人々がやってきた。傷ついた人の力になりたいと駆けつけた人、ある種の興奮状態でいてもたってもいられずやってきた人、「火事場見物」の興味本位でやってきた人。当時の神戸には、「助けになりたい」という共通認識ではまとめきれない、多様な理由、多様な背景をもつ人が被災地に足を運んでいた。 本書を構想してから4年、私は本

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          【三田三郎連載】#016:私が酔っても喧嘩をしない理由

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十六回です。 他の記事はこちらから。 私が酔っても喧嘩をしない理由 人間は酒を飲むと気が大きくなる。そして、酒場では気が大きくなった者同士が接するわけだから、どうしても多少の喧嘩が生じるのは避けられないところがある。私も酒場ではこれまで幾度となく大小様々な喧嘩を目撃してきた。  では、私はどうなのかという話になるのだが、読者の中には、私がかつて酒の席でどれほど派手な

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          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十五回です。 他の記事はこちらから。 酒で友人を失うことについて 私が日常的に泥酔していると知った人からは時折、酒によって友人を失うことはないのかと心配そうに尋ねられる。結論から言うと、ないことはない。私のリアルな醜態を目の当たりにして、幻滅・失望・落胆のあまり私と距離を置こうとする人がいるのは当然であろう。実際、酔った私の粗相が原因で友人と疎遠になってしまった経験は

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          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十四回です。 他の記事はこちらから。 飲酒の心得十カ条第一条:生きて帰る  結局のところ、飲酒の心得はこれに尽きるといっても過言ではない。飲酒に限ったことではなく、何事も「命あってこそ」である。飲酒による急性疾患や事故、トラブルによって命を落としては元も子もない。「家に帰るまでが遠足」であるように、「家に帰るまでが飲酒」なのである。ただ一方で、生きて帰りさえすれば、

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          【三田三郎連載】#013:急性胃腸炎と第一歌集と葉ね文庫

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十三回です。 他の記事はこちらから。 急性胃腸炎と第一歌集と葉ね文庫 私は仕事中に急性胃腸炎で救急搬送されたから、「葉ね文庫」という書店へ通うようになった。  これだけを書くと頭がおかしくなったと思われそうだが、確かに因果はそのように結ばれたのだ。では、実際にどのような経緯で私が葉ね文庫へと行き着いたのか、私の頭がおかしくなっていないことを証明するためにも、時間を遡

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          【三田三郎連載】#012:インターンシップと第三の尻

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十二回です。 他の記事はこちらから。 インターンシップと第三の尻 大学三年生の夏、就職活動を始めるべく、企業のインターンシップに応募しようと思い立った。その頃はまだ私も真面目だったのである。手始めに某大手上場企業のインターンシップに応募すると、オンラインでの一次選考を通過して、東京本社での二次選考に進むことができた。  二次選考の当日、真夏にもかかわらずスーツを着て

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          【三田三郎連載】#011:W先生のこと

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十一回です。 他の記事はこちらから。 W先生のこと 私が大学院の修士課程に在籍していたとき、指導教員とのトラブルに見舞われたことがある。修士課程修了の直前に突如として、指導教員から修士論文を提出せず留年するように命じられたのである。大学院において指導教員の意向は絶対だから、私はその宣告を受けた時点で事実上留年が確定した。諸般の事情により詳述することはできないが、その経

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          【三田三郎連載】#010:野球のピッチングと飲酒の類似性について

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第十回です。 他の記事はこちらから。 野球のピッチングと飲酒の類似性について テレビのプロ野球中継を観る度にいつも思うのは、ピッチングと飲酒には共通点が多いということである。  最初から最後まで淡々と投げ抜くピッチャーもいれば、立ち上がりが弱いピッチャーもいるし、終盤に崩れがちなピッチャーもいる。これは酒飲みでも人によって酔い方が大きく異なることに似ている。ずっと顔色

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          【いま、何も言わずにおくために】#002:演じる、記憶する、やってみる 後編|森脇透青・渡辺健一郎

          ※こちらのnoteは森脇透青さんの不定期連載「いま、何も言わずにおくために」第二回の後編です。 前編はこちらから。 他の記事はこちらから。 誤読されること、ずれること渡辺 私は今でこそ批評家を名乗っていますが、2年くらい前まではほとんど書いてこなかった人間なので、今「顔の見えない読者に向かって書く」ということに強く悩まされています。誤読されることを恐れて、書くことに臆してしまうというか。俳優が、発言「内容」の責任者ではないから、という話と接続するかもしれませんが。 森脇

          【いま、何も言わずにおくために】#002:演じる、記憶する、やってみる 後編|森脇透青・渡辺健一郎

          【いま、何も言わずにおくために】#002:演じる、記憶する、やってみる 前編|森脇透青・渡辺健一郎

          ※こちらのnoteは森脇透青さんの不定期連載「いま、何も言わずにおくために」第二回の前編です。他の記事はこちらから。 森脇 『いま、何も言わずにおくために』という連載の初回は書き下ろしでしたが、今回以降はゲストを招いて対談を行います。第一回のゲストとして、渡辺健一郎さんに来ていただきました。渡辺さんは『演劇教育の時代』というテキストで群像新人賞を取られて、演劇に関わっていらっしゃいます。この連載はフィクションとフィクションを取り巻く現在の状況を言葉にしていくものですので、渡

          【いま、何も言わずにおくために】#002:演じる、記憶する、やってみる 前編|森脇透青・渡辺健一郎

          【三田三郎連載】#009:記憶を失くす者は救われる

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第九回です。 他の記事はこちらから。 記憶を失くす者は救われる 「忘却は、人間の救いである」とは太宰治の言葉だが、それが本当ならば私は毎晩のように救われていることになる。それくらい私は酒を飲むと記憶を失くすことが多いのだが、泥酔時の出来事を覚えていないのが救いとなっているふしは確かにある。    泥酔すれば誰しも何かしらの失態を演じることはほぼ不可避だと思われるが、翌日

          【三田三郎連載】#009:記憶を失くす者は救われる

          【三田三郎連載】#008:私は女子と話せなかった

          ※こちらのnoteは三田三郎さんの週刊連載「帰り道ふらりとバーに寄るようにこの世に来たのではあるまいに」の第八回です。 他の記事はこちらから。 私は女子と話せなかった 私は中学・高校と男子校に通っていて、その間は母以外の女性とまともに話をする機会がなかった。人格形成において重要な時期に、女性と話す機会をほとんど得られなかったことは、現在に至るまで私の人生に暗い影を落とし続けている。  この話をすると、必ずと言っていいほど、「男子校に通っていたことを言い訳にするな、自ら積極

          【三田三郎連載】#008:私は女子と話せなかった